2015/10/01 のログ
■四季 夢子 > 「御伽噺が目の前にある。と思うと何だかロマンチックに思わなくもないけど……」
蛇に睨まれた蛙ならぬ、狐に睨まれた油揚げみたいに固まってしまうのは
彼女の名前とか、最前の授業が無い発言であるとか、そも生徒ならこの時間は授業中であるとか
諸々が色々と集まって、金色になってしまったからに他ならない。
ヤバい、内申点がマイナス方向に逆転ホームラン的な何かを視てしまうわ………!!
「……へ?」
でもそんな絶望的な試合は中断となって、予想外の展開に私は気の抜けた声を出しちゃうのよね。
どうもこの先生。言外とはいえ、結構話せば解る獣人さんみたい。
「え、ええそうねえ。こんなに気持ちの良い秋晴れの日だもの。眠くなってしまうのも仕方が無いわ?」
見上げるような目線は何処か婉麗で、見目不相応な印象を私に与えるけれど
その要求が随分と見目相応であったから、私は膝上をぽんと叩いてこれまた言外の承知を示す。
多分きっと、誰かに見られたらとりなしてくれるでしょう、とも期待して。
■おこん > そうじゃろそうじゃろ? んふふ……♥
なに、おぬしが自分を律することができる生徒ならば、
自分で休んだ分は自分で取り戻すであろう。
ワシはおぬしらを信じておるでな。
(御伽話の体現と言われてご満悦。比較的偉い存在と思われているのは、
あまりない体験なのでとっても嬉しいのだ。)
そうじゃぞそうじゃぞ。 ワシはたいそう眠いでなあ。 おお、悪い悪い。
秋風は寒い。 長く浴びておると人肌恋しくなってしまうのじゃ。
(いそいそと彼女のお膝の上。 9本の尻尾を自分と相手の間に置いて、
クッション代わり。そのまま身体を預けると、うっとりと目を閉じて。)
おお、これはよい、じつによい… ゆめこはよい子じゃのう。
異種族であるワシにこうも優しくしてくれるとはな。
(えらいえらい。と言わんばかりに、尻尾の1本がするりと動いて、
彼女を軽くぽんぽんと叩く。)
■四季 夢子 > 「……そりゃあ勿論……ええ、勿論そうよ。私はきちんと此処を卒業して……家に帰るんだもの。」
ころころと転がるように言葉を弾ませて、その身をも倣うかのように遠慮なく
或いは屈託皆無並びに稚気十全といった具合に私の膝上に寝そべるおこん先生に強がるように鼻を鳴らす。
鳴らしたら先生のふっさりとした尾が頭や顔を折良く折悪く撫でて、危うくくしゃみが出そうになるのを堪えた。
「なんだかおこん先生って放っておくと冬眠でもしてしまいそう…………ですね?」
異種族に優しいと言われる事には意図して答えず、今更のように敬語となって、先生の金色の髪を梳く様に撫でて
随分と指通りが良い事にちょっぴり複雑な感想を抱く。
メル友の蒼穹さんもそうだったけれど、人の外にある者は髪の毛が綺麗な人が多い気がするんだもの。
――だからほら、ちょっとね、ちょっと嫉妬心とか、尻尾のお返しとかじゃあないんだけれど……。
「…………。」
耳の内側に指を滑らせて、その内側を擽るようにしてみたり、耳をぺろんと裏返しにしようとしたりとか、してみたくなっちゃうのよ、ね。
「そういえばおこん先生は何の先生なんです?やっぱり歴史とか古典とか?それとも化けにあやかって化学とか?」
こう……とっても平和的に質問をしながら。
■おこん > おぬしにいかなる理由があるかはわからぬが…まあ、気負いすぎるでないぞ。
おぬしには無限の道がある。 もちろんここにいるからには、良き道を拓いて
卒業する事を望むがのう、教師としては、じゃが。
(お膝の上で、彼女に身体を預けたままゆっくりと告げる。
9本の尻尾はゆらゆらと動いて、時折彼女の肩や腕に触れたり、
そっとくすぐってみたり。)
そうかえ? よく寝はするが、要みんというほど長く寝たりすることはあまり…
いや、だれかの褥に居る場合は別じゃな。 長い時間寝たりするぞ。
(手櫛をかけるように、彼女の手が自分の髪を撫でていく。 心地良さに
うっとりと表情を緩ませ、小さく息を漏らした。)
んお…なんじゃなんじゃ、ワシの耳が気になるか? 存分に触ってよいぞ。
尻尾も触れてよいが、やさしくじゃぞ。
ワシの授業は…こみゅにけーしょん学じゃ。
人が人ならざるものと接触して、まだ100年も立っておらぬ。
お互いがお互いに触れる方法を知らぬ… 人間ですら、
風習やしきたり、信教の齟齬で揉めるのじゃ。
そうならぬための、相互理解のための方策を伝えておる。
おお、そこじゃそこ…んふ、心地よい…
(耳の裏を触れてもらうと、小さく身体を震わせる。
もっと、とおねだりするように、彼女の手に頭をすり寄せて。)
■四季 夢子 > 「如何なるって程でも無い……と、思います。単純だけど簡単でも無いというか――ああ、でも果報は寝て待てとも
古人の言、ありますし?のんびりやっていこうかなあと……」
揺らめく尻尾が顔に近付く度に息を吹きかけて押し返したりしつつも、言葉は押し問答に程遠くて一言一言選ぶような感じ。
指先も同じで、先生が手元に擦りつくようにするなら、もう片方の手でついついと顎を撫でるようにもして小動物扱いしてしまうの。
多分、不可抗力だと思いたい。
「……いや先生、誰かの褥って。」
でも先生の言葉がちょっと……こう、明言は避けるけれど余り宜しく無い感がする物に成ると私の指はピタリと止まっちゃう。
見上げるならすこうし頬が赤くて、困惑したように眉根を顰める私のお顔が観える筈。
「まさかコミニュケーション学って、そういう事じゃない。ですよね?」
流石に違うと思うけど質問せずにはいられない。
先生の連ねた説明通りであるなら、受講してみる価値はあるんでしょうけど"そういうこと"なら……うん、あれよね、あれ。言外に秘す。
■おこん > うむ、それがよい。どのみち焦りは良い結果を生まぬからのう。
(尻尾に息がかかって楽しい。 わざと彼女のほっぺたやら、
首筋やらに尻尾をじゃれつかせる。 顎の下も撫でてもらうと、
すっかりリラックスしてうっとり。 撫でてもらうのが大好きなのだ。)
狐の語源は、来つ寝ということじゃ。 ワシは誰か褥を共にすることで、
精を得て生きる存在なのよ。 もちろん、こうして触れあうことでもよいのじゃが。
なんじゃ、恥ずかしがって…初心な娘じゃのう。なかなか良い。
(なんだか恥ずかしげな感じに頬を染めている彼女の顔を見て、
楽しそうに笑う。 利発な割に、ここらへんの耐性はないのだな。)
もちろん、そういうことではない。 例えばじゃのう。おぬしの前に、
牛頭の大男が現れたとする。 おぬしはこのものとどうやって関わる?
いかにして遭遇接触を試みる? そういうことを学ぶのじゃ。
何しろ今のこの世は、あらゆる世界とつながっておるでのう。
人の常識が通じぬ神に悪魔、異世界からの存在…
そういった連中と付き合うには、人には経験値が足りぬのじゃ。
(そこを補うのが授業なのよ、と続けて、尻尾で彼女をつつく。
手が止まってるぞ、っていう意味で。)
■四季 夢子 > 「え"………」
言葉に詰まる。狐の由来を初めて知った事もそうだけど、この狐先生ったら凄い事を明け透けな程にさらりと言ってのけるのだもの。
そりゃあ、詰まって焦ってしまって、青空のような瞳が雨が振るか振らないか判らない曇天みたいに逸れてしまうのも已む無し、よね。
「な、なにが良いのよ何が……。ふんだ、焦ったりなんかしてませんよーだ。」
風船みたいに頬を膨らませてそっぽを向いたら尻尾が丁度顔に当たって、ぶしゅーと頬を窄めて吹き返す。
でも、当の先生は何事も無かったかのようにきちんとした説明をしてくれていて、その例え話は
焦りを言い訳にして聞き逃すには、随分と勿体無いなと思えた。
「……そりゃあ……そんなのが突然出てきたら、逃げる……と思うけど……
場所にもよる、かな?例えば学校内で、その人が制服を着て居たら驚きはするけど逃げはしないと思う。
でも、夜の歓楽街とかの路地とかだったら、それこそ脱兎の如しっていうか……。」
目線を逸らしたまま、抑揚を薄めて呟くようにして返す私の視界には部活動への参加を募るポスターが映っていた。
それは普通の人と、体格の良い虎の頭をした獣人と、普通に見えて額に三つ目の目がある人の三人が
大層仲良さそうに肩を組んでいる写真が大きく掲載されているものだった。
なんとなく、ポスターに目をとられていて、その視界がまた尻尾で塞がれて
そこで気付いたように目線をおこん先生に戻して、指の動きもまた戻る。
「……えっと、見た目で判断するなって、事?」
■おこん > そういう、うぶなところがよいとワシは言っておるのじゃ。
なに、学生の本分は勉学…なにも色を知らずとも、
学業には影響がないがおほおぉぉぉ……!!
(尻尾に吐息が吹きかけられると変な声を上げてぶるぶる震える。
尻尾にこもる息の暖かさがなんとも言えない気分を生み出した。)
逃げる。それも手じゃな。 何しろ、おぬしには相手に関する情報がない。
もちろん場所が良ければ関係者かもしれん、あるいは手に得物を持っていたら、
なにがしか危害を加えるかもしれん。 いずれにせよ、知らねばならぬことは1つ。
”判断材料を手に入れる”ことじゃ。 そうでなくては、相手とこみゅにけーしょんは成立せぬ。
…見た目で判断するのも危険ではある。 じゃが、ワシが教えるのは、
”相手とどのような関係を作るか”じゃ。 そのための判断方法を、基準を、
ワシが生きてきて得た情報を元に伝えておる…。 その中には、
お互い干渉しないという関係もある。 まあ一言でまとめるのは少々難儀でな。
よければ今度講義でも受けるが良かろうて…
(うつらうつら。 次第に船を漕ぎ始める。 彼女の手と暖かさ、
そしてお膝の上は、とっても眠気をもたらすスポットだ。
甘えるように身体をすり寄せると、もぞもぞと動いて体勢を整える。
お膝の上で遠慮無く眠り始める構えだ。)
■四季 夢子 > 何かを言い返そうとして、おこん先生の変な声に遮られて一先ずの棚上げとなり、続く説明を撫でながら聴く。
「……よし、そう、ですね。今度聴きに行こうと思います。というか、おこん先生の教科って、今からでも履修登録できますか?多分だけど……ううん、きっと私に必要な気がする。」
遠慮なく眠るつもりになったのか、おこん先生の変な声は真面目な声を経て眠そうな声になり、私の膝上にて最初に見たような金色の毛玉になりつつあった。
流石に少し、重たいんだけど咎める気はせず、咎めない言葉を返し、先生が完全にまあるくなってしまったなら、ぼふんと顎やら頬を預けるように脱力をする。
傍から見たら大きなクッションを抱え込むようにして座っている風にしか見えない感じ。
「……ふんだ。何時か素敵な人と素敵な出会いがあるんだから。」
脱力をしつつ、先程言い返そうとして棚上げになった言葉を零して毛玉を軽く抓った。
あんまりにも見事な毛玉過ぎて、尻尾のどの辺りか皆目検討もつかないのがちょっと困ってしまったのだけど
それは一先ずの棚上じゃあなくて、三つ先くらいの何処かに放り捨ててしまおうっと。
■おこん > うむ、できるできる。 ワシの授業はあくまでも心構えを説くものじゃからな。
いつ聞いても理解しやすいようにつくっておる…はずじゃ。
実際、ワシが口説いて途中から履修してもらってるものもおるでのう。
(もそもそと、9本の尻尾を、丸めた身体を包むようにまとわりつかせる。
先ほどと同じ、丸くて温かい毛皮の塊になる。なんだか包み込まれるような、
抱きしめられるような感覚が心地よくて、ますますまぶたは重たくなって。)
ワシが眠ったら、その辺においておいてくれ…
(相手の言葉が聞こえたか聞こえないかの時に
その言葉を残し、静かな寝息を立て始める。
こうなってしまうと、ただの大きなクッションでしかなかった。)
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