2015/11/12 のログ
ご案内:「屋上」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 夕方、まだ太陽は西の空に沈み切っておらず空はオレンジ色
ここから落ちれば普通の人間なら容易く死ぬだろうそんな高さを気にもせず
落下防止のフェンスに腰を掛けて下を見ている男がいる。
見下ろす町並みからは少し前の祭りの色が殆ど抜けてその落差から
少しの寂しさすらも覚えてしまう。
「…常世祭楽しかったな。」
小さい声で呟いた。
■真乃 真 > 去年と比べるとかなり色々と楽しめただろう。
コスプレしたり、焼きそば食べたり、バイトしたり、射的したり、美術展見たり。
去年、風紀委員だったころは警備とか喧嘩の仲裁とか迷子探しとかパトロールとか
忙しさで露店を回る暇すらもなかった。
風紀委員、あの時は勢いで辞めてしまったけど本当に正しかったんだろうか?
あそこで短絡的にやめたりせず我慢して残っていた方が多くの人を助けれたのではなかったか?
頭の中に浮かびそうになるそんな考えを払うようにして自らの頬を打つ。思いっきりグーで。
鈍い音が割と大きく屋上に響く。
「僕らしくないな…。」
常世祭が終わった寂しさでセンチメンタルな気分になってたのかもしれない。
正しさなんて人によっても時間によっても場所によっても違う不確かなもの判断の基準にならない。
あの時の自分はカッコよかった。それだけでいい。
■真乃 真 > 止まってるから変な事を考えるのだ。
優れたバランス感覚でフェンスの上で立ち上がり下を見る。
高所恐怖症の人が見れば卒倒してそのまま落ちそうな高さ。
…下に人影はない。
「…よし。」
■真乃 真 > 男は白いタオルをたなびかせ
飛ぶようにして落ちていった。