2016/01/30 のログ
ご案内:「ロビー」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 今日の時間割を終え、蘭はロビーまで足を伸ばした。
まっすぐに自販機に向かい、温かいミルクティーを購入する。
「ふぅ」
適当な椅子に腰掛けて、一息つくとミルクティーを少し飲んだ。
■美澄 蘭 > 「さて…と」
蘭は一旦飲み物を机の上、自分の横くらいの位置に置いて、ブリーフケースの中身を広げる。
早速、今日の授業の復習をしてしまう魂胆らしい。
ご案内:「ロビー」にフィアドラさんが現れました。
■フィアドラ > このロビーにはたくさんの自販機があります。
一つの自販機にたくさんの種類の飲み物が入っているので全部飲もうとしたら
すごい回数買わなければいけません。
それでも私は今日の昼休みで一つの自販機を全部飲んで次の自販機に移って来たのです。
「こっちも一杯種類が…。」
さてどれにしようかと悩んでいるとどこからか声が聞こえました。
『いらっしゃいませ、温かい飲み物はいかがですか?』
それは間違えなく飲み物を求める私に掛けられた声どこからだろうと
辺りをみても鞄を広げている人間が一人いるだけです。
私は思いきってその人間に声を掛けました。
「あの、すいませんそこの人間さんえっと、さっき私に話しかませんでしたか?温かい飲み物はいかがですか?って…。」
声は前から聞こえた気がしますが他に人はいないのでその人に聞くしかありません。
■美澄 蘭 > そんなわけで、机の上で開かれているのは「古典基礎」のテキストだ。
「えぇっと、今日やった文法は…」
そんな感じで、ノートと参考書をつき合わせて確認しようとしていると…
「え、私?」
話しかけてきたのは、蘭より頭1つ分近く背が低い、黒髪の女子生徒。
前髪で目が隠されていて、その感情を窺い知る事は出来ない。
「…それは、私じゃないわね…私、別に温かい飲み物は売ってないし」
そう言って首を傾げると…一旦席を立って、その女子生徒が飲み物を買おうとしていたと思われる自販機に近づいてみる。
自分は気にしなかったが、もしかすると対人センサーで何かアクションを起こすタイプの自販機なのかもしれないし、この場で温かい飲み物を売っているのは、自販機だけだからだ。
■フィアドラ > 「ご、ごめんなさい。勘違いみたいです!」
違ったみたいです。
では、一体誰が私に温かい飲み物を売ってくれるのでしょうか?
そう思いながらもう一回自販機の前に行くと。
『いらっしゃいませ、温かい飲み物はいかがですか?』
もう一回あたりを見渡しますがやはりさっきの人以外誰もいません。
少し怖くなってきました。
「あの、ほんとに言ってないんですよね?じゃあ、私はどこから話しかけられてるんですか?」
また、どこからか声を掛けられないか気になって仕方ありません。
得体のしれない怖さを感じながらもう一度座ってる子に聞きました。
■美澄 蘭 > 自分と、そしてその女子生徒が自販機に近づくと出て来る声。
納得のいった自分とは対照的に、その女子生徒は怯えているようで…
「…この自販機が声を出してるのよ。
私達が近づくのに反応してるだけ」
「私も、詳しい仕組みは知らないけどね」と言って、苦笑混じりに自販機を指差す。
■フィアドラ > 「自販機って喋れたんですか!?」
衝撃の真実です。なるほどそれなら納得できます。
試しにもう一度近くを通ると同じ声が聞こえてきます。
「ありがとうございます!私ここに来たばかりで分からないことばかりなんです。
でも、これで一つ賢くなりました!」
教えてくれた人にお辞儀をしてお礼を言いました。
それにしても、こんなことが出来たなんて…驚きです。
■美澄 蘭 > 「喋るっていうか…声を「音」として出せる、って感じかしら。
コミュニケーションが取れるわけじゃないから」
「わざわざそんなことしなくても、欲しい人は買うのにね」と言って、軽く肩をすくめて笑う。
…しかし、自販機にこの驚きよう、そして「ここに来たばかりで分からない事ばかり」という言葉。
…何より、よく見ると、蘭には無いような尻尾と、角。
「…あなた、ああいう機械とはあんまり縁のないところから来たのね?」
恐らく、他の世界から来たのだろうとは思いつつ、彼女の様子から、範囲を少し絞って尋ねた。
■フィアドラ > なるほど、確かに自販機と話が出来たらそれこそお店屋さんは全ていらなくなるでしょう。凄いです。
「じゃあ<てれび>みたいなものなんですね。」
自分が知ってる似たようなものを上げます。
あれも流れてるだけなのです。
「でも、私は話しかけられたら気になっちゃって買わなきゃって思うかもしれないです…。」
多分、迷ってたらすぐに買うと思います。
「はい、私が生まれたところは沼と洞窟しか無いところで機械とか文字とかもこっちにきてから始めて見ました。
本当に文字って凄いですよね!」
本当に文字は凄いです!
今まで言葉でしか伝えれなかったものが後から伝えたり残したりできるのです!
■美澄 蘭 > 「………確かに、テレビの中の会話には混じれないわね」
相手の納得に、違和感は覚えつつも特に否定はしなかった。
…そして、無視することが出来なさそうな相手を見て少し心配になったのか
「…場所によっては人が声をかけてものを売って来ることもあるから、ちゃんと判断出来ないと駄目よ?
自販機の飲み物くらいなら、大したことはないけど」
と、キャッチセールス的なものに対しての警告をしておくことにしました。
…そして、相手の育ってきた環境を聞いて、目が点に。
色の違う、大きな2つの目を瞬かせ、
「…それは…何ていうか、凄いところから来たのね…
確かに、文字の恩恵の積み重ねがないと、ああいう機械も出来ないけど」
と、しみじみと言います。
■フィアドラ > 「分かりました、気を付けます!判断も頑張って練習します!」
私を心配して言ってくれているのでしょう。
この人はいい人だと思います!いや、いい人です!
「この世界の方が凄いですよ!雪も降るし!人間さんも一杯いるし!
あと、食べ物がおいしいです!」
特に食べ物がおいしいと思います。甘いものと言えば木の実、ご飯は大抵、魚という生活には戻れそうもありません。
オンケイ?ツミカサネ?
…機械も文字からできているのでしょうか?
■美澄 蘭 > 「…よく分からないうちは、高いものには手を付けないようにしておけば大きな失敗はない…と、思うわ」
少しだけ困ったように笑いながら、そんな風に助言を。
「雪…そうね、この辺はそこまで寒い地域じゃないけど…寒気が上空の方に流れてきてるのかしら。
食べ物は…物流がかなりあるから味のバリエーションは多いかしら。
私はこの島の近くの国で育ったから、あんまり実感ないんだけど」
考えるようにしながらそんな風に答えると、フィアドラが何やら言葉の理解に苦しんでいるような表情を見せるので。
「………何か、私の言葉に分かりにくいところがあったら言ってね。出来るだけ、分かりやすく説明してみるから」
苦笑しつつ、そんな提案をした。
■フィアドラ > 何回も頷きながら話を聞いています。
なるほど、なるべく安いものを買うようにすればいいのでしょう。
すごく、勉強になります。
「えーと、じゃあ…<カンキ>ってなんでしょうか?あと<オンケイ>…。
上手く意味が分からないです…。」
この島には翻訳魔法というものがあるらしいのですが割とあてにならないのです。
そもそも私が知らない言葉は上手く翻訳されないみたいなのです。
「ご迷惑をおかけします!」
わざわざ言葉を優しくしてくれるとの言葉にありがとうと伝えました。
■美澄 蘭 > 若干ずれて受け取られていることに気付く由もなく。
言葉の意味を聞かれれば、うんうんと頷いて
「いいのよ、分かりやすく説明する練習って、私にも勉強になるし。
ええっと、「寒気」は冷たい空気のことなんだけど…この場合は、山より高い空の上にある、天気を変えるくらい大きな冷たい空気の塊のことね。
「恩恵」は…恵み?それによってもたらされる何か良いもの、って感じかしら」
「恩恵」の説明には、考え込むように、少し首を傾げながら。
■フィアドラ > 「確かに凄く寒いです。なるほど空気の塊…。寒気、覚えました!
なるほど!分かりやすいです!先生みたい!」
物覚えはいい方だって先生にも褒められます。
知らないだけで覚えれば覚えられる子らしいです。
だから、分かりやすい説明なら覚えられるのです!
「じゃあさっきの話なら魔法が言葉から出来てるみたいに機械は文字からできてるんですか?
文字からのの良い物を積み重ねて出来たものなんでしょうか?
ああ、そういえば機械と魔法って似てますよね!」
自分で言ってから似てることに気が付いてポンと手を打ちます。
仕組みが良く分からないけど動いている辺りとかそっくりです。
■美澄 蘭 > 「先生みたい」と言われれば…少し恥ずかしそうに笑みながらも、
「分かってもらえて良かったわ…
でも、私きっと普通の学校の先生には向いてないわよ」
と、少し肩をすくめて言いました。
そして、もう一方の説明では追加の質問が求められます。
真剣な表情になって、口元に指を当て考えるようなしぐさをしながら
「文字で出来てる…というか、文字で書かれたことを一杯覚えると、機械が作れるようになる…って感じかしら。
材料の集め方とか、加工の仕方とか、組み立て方とかね。
…そうね、文字で書かれたことを一杯覚えなくちゃいけないのは機械も魔術も似てるわね。
この世界だと、機械の方が慣れてる人が多いけど」
と、少し言葉を区切りがちに、ざっくりとですが説明を試みます。
出来るだけ難しい言葉は使わないようにしたつもりなので、通じると良いのですが。
■フィアドラ > 「じゃあ、普通の学校の先生じゃなくて…えーと、凄い学校の先生に向いてるんです!」
普通の上は凄いなので凄い学校の先生です。
凄い学校、の先生?凄い、学校の先生?
と、とにかく先生みたいです!
「うーん機械を作るのはいっぱい勉強しなくちゃいけないんですね。
難しい言葉も覚えないと…。」
でも、少し変な感じがしました。
魔術って呼び方じゃなくてそれにいっぱい文字を覚えないといけないというあたり
「じゃあ、まほ…魔術は呪文唱えたら使える分こっちのほうが簡単なんですね。
この世界の人は難しい機械の方に慣れてるんですよね。凄いです!」
あのしゃべる自販機にどれだけの文字の恩恵が詰まっているのでしょう…。
考えただけでくらくらします。
■美澄 蘭 > 「………気持ちは嬉しいけど、買い被りよ。
いつも、こういう説明が出来るわけじゃないもの」
熱く語る女子生徒の様子に、そう言って苦笑する。
「…まあ、自販機くらい大きくなると、色んな人が覚えることとかやることを分担するんだけどね。
あとは、パソコンとか…こういう端末みたいに複雑なやつとかも」
そう言って、自分のスマートフォン調の携帯端末を取り出してみせます。
フィアドラさんは見たことがあるでしょうか。
「魔術も、色んな系統があるから一概には…「ひとまとめには」言えないけど…
大体、文字に書かれてることを覚えていくと出来ることが増えるから。
…あと、この世界の人が機械に慣れてるのは…社会がそっちとの付き合いが長いからね。
魔術を使いこなせる人も、まだまだ少ないし」
「私も勉強中よ」と言って、少し悪戯っぽく笑ってみせます。
今までの雰囲気より、少し子どもっぽく(正確には実年齢っぽく)見えるでしょう。
ちなみに、「ひとまとめには」を気持ち強めに言いました。
難しい言葉を使ってしまった言い直しなので、確実に伝えたかったのでしょう。
■フィアドラ > 「一杯人がいるからできるんですねえーと<ジンカイセンジュツ>ですね!
あっこれ<すまーとほん>です!私知ってます!
私には使えないやつです!」
あっこれは先生が持ってた奴です!先生が触ると動くけど私が触っても動かないんです…。
先生はフィアドラには鱗があるからだと言ってましたが…
自分の手袋で隠した腕を見ます。
「魔法にも種類があるんですか!?」
それこそビックリです機械は知らないから仕方ないと思ってたんですが…。
お父さんに教わってた呪文にも別の種類があるなんて驚きです。
「こんなに詳しい人間さんもまだ勉強の途中なんですか…。」
こんなに色々詳しい人がまだ勉強の途中なんてまるでてっぺんが見えません…。
でも、いろんな事が出来た方がきっと楽しいし友達も一杯出来るに決まっています!
「…私も凄くいっぱい勉強すれば機械を作ったり違う魔術も使えるようになれるでしょうか?」
■美澄 蘭 > 「…「人海戦術」は分かるのね…
まあ、人は集団で集まって、一緒に何かを作り上げることで栄えてきた生き物だけど」
相手の口から出てきた思わぬ言葉に、目を丸くした後苦笑して。
「…まあ、このタイプは機能が多いから、機械に慣れてないと使いづらいわよね。
よその世界から来た知り合いにも、こういう端末持ってない人がいるし」
「使えない」の意味を、恐らくフィアドラさんが口にしたのとは違う意味に捉えて、端末をしまう。
…そして、「魔法に種類がある」ということに驚いているのを見て、目を丸くし、大きく2、3回瞬かせ。
「え、ええ…私自身、属性とか元素を扱う魔術と、治癒魔術を覚えてるし…
人によっては、もっとたくさん使えると思うわ」
指折り数えるようにしつつ。
蘭は比較的魔術の才能に恵まれていますが、その自覚はまだまだ才能相応とは言えないのでした。
「…勉強の途中だから、学生なのよ。
勉強してる内容は違うでしょうけど、立場はあなたと一緒」
そう言って、はにかみがちな笑みを浮かべます。
「そうね…流石に全部を出来るようになるのは大変でしょうけど、頑張れば、出来ることは増えていくはずよ」
「私も、もっと増やしていくつもり」と言って、楽しげな笑みを浮かべました。
■フィアドラ > 変な言葉だけ知ってるとはよく言われます。
<ジンカイセンジュツ>使い方はあってたみたいで良かった…。
そんなことより。
「本当に人間は賢い生き物ですよねいっぱい集まって協力してる!
こっちに来てからビックリする事ばかりです!」
二人で話しているだけでこんなにいろんなことが色んなことが分かるのです。
他にも色んなことを知った人がいたらもっといろんなことが分かってしまうのでしょう。
「私も持つなら<がらけー>かもっと簡単な子供向けのにしておけと言われてます。
それなら使えそうって言われました。」
ボタンが押せれば使えるので簡単だそうです。
「あの私は魔法はパパから…?パパ…えっと<オトウサン>から習ってるだけしか知らないんです。
あとちゃんと家でも<オトウサン>は<オトウサン>って呼んでいるので!」
大分驚かれたので少し照れながらも事情を話します。
いや、翻訳魔法の調子が悪いのです。うん、私は悪くないです。
「私も早くこの世界の常識を覚えて人間さんみたいに色んな授業を受けられるようになりたいです!
私はまだ学生の<ハンニンマエ>なので。」
せめて文字が書けなければ授業は受けられないらしいのです。
「私は知らない事ばっかりなのでいっぱい勉強してまずは色んなことを知っていきたいです。
色々わかるのは楽しいので!」
大きく決意してぐっと手を握り締めます。
■美澄 蘭 > 「そうね…長い年月を文字で積み重ねてきた分と、集まった人の繋がり。
この両方が、この世界での人の「強さ」なのかもしれないわ」
そういえば祖父がそんな話をしていただろうか、なんて、表に出さない程度に考えながら頷く。
「そうね…最初は、連絡先を知ってる人とやりとりするためのものの方が良いと思うわ。
機能が一杯あるのは…その分、落とし穴もあるから」
念のため、人間社会の危ない部分をほのめかしつつ。
「…大丈夫よ、「パパ」でも分かるわ。
私も、最初はお母さんから習った…元々は、お母さんのお母さんから伝わったものしか知らなかったのよね、魔術。
内容としては、今使ってるのの基礎だったんだけど」
「出発点は近いのね」と言って、柔らかく笑んでみせます。
そして、「色んなことを知っていきたい」というフィアドラさんの言葉には、優しげな満面の笑みを浮かべて
「私で、力になれる事があったら言ってね。
…ところで…」
ふと、真顔になって気になっていたことを。
「「人間さん」って、二人称…おしゃべりの相手を指す言葉?
つまり、今この場では私のことになるわけだけど」
どうも、目の前の相手が種族としての「人間」と、「人間さん」という言葉を使い分けているらしいこと。
そして、文脈上後者は二人称であるらしいことを察知して、念のため確認の質問を投げかけた。
■フィアドラ > 「人の強さ…。」
例えばの話、私のお父さんはとても強いですがもしかしたら
人間がこの世界みたいに一杯で集まって力を合わせたらいつかひとたまりもなく負けるでしょう。
ずっととても弱いものと思ってた人間が少し怖く感じました。
でも、そんな様子は隠します。失礼なので。
「色々出来るのも大変なんですね…でも私はとりあえず友達と電話とかできればいいです。」
あの子は持ってるのでしょうか携帯電話。
一人の友達の顔を思い浮かべます。もってるか微妙です…。
「お母さんですか…。私も<オトウサン>がその<オトウサン>から教わったって聞きました。
一緒ですね!」
お母さんは会ったことがありません。その言葉もこの世界で初めて知ったぐらいなのです。
お父さんもお母さんには会った事がないと思います。
…人間は一人ではやっぱり弱いのです。
「その時はよろしくお願いします!えっと…はい。もしかして人間じゃなかったりするのでしょうか…?」
不安になりながら聞きました。
どうしましょうずっと人間だと思って話してましたが目の色も左右で違うし実は人間じゃないのかも…。
それはとても失礼な事です…。
■美澄 蘭 > 「…機械とか文字に馴染みがないと、あんまりピンとこないかしら?」
フィアドラさんの恐れに感づく様子はなく、軽い調子で尋ねます。
「そもそも、「出来ること」自体を理解するのも、機械に馴染みがないと大変でしょうしね」
蘭は端末に音楽や写真のデータを入れたりしています。人によってはゲームなんかもしているでしょう。
しかし、機械に馴染みがなければそれらの行為自体をまだ必要としないだろうと蘭は考えたのでした。
「そうね、一緒ね」
そう言って、柔らかく微笑みます。
そして、「人間か」と聞かれれば、困ったように眉間に皺を寄せて
「………多分、そうだと思うわ。
おじいちゃんから聞いた話だと、おばあちゃんはそう話してたみたいだし…
………ああ、私ね。お母さんのお母さん…おばあちゃんがよその世界から来た人だったの。
でも、そのおばあちゃんは私が生まれる前に死んじゃったから、詳しいことは知らなくて」
「だから、あくまで「多分」」と、答えました。
■フィアドラ > 「…ピンと来ないです。」
でも何となく良くないイメージができます。
きっと人間はこれからもみんなで集まってどんどん賢く強くなるのです。
きっとヒュドラもドラゴンも簡単にやっつけれるようになるでしょう。
その強さはきっとヒュドラやドラゴンには真似できない強さです。
「買う前に機械についてもいっぱい調べないとですね。」
何でしたっけ?<めーる>とかいうのもやってみたいです。
<メール>が出来る携帯をかわなきゃ!
「それも少し似てます!私も私のお母さんと<オトウサン>のお母さんが人間だって聞いたことがあります。
えっと、<オトウサン>の<オトウサン>はヒ、いや、ドラゴンなんです。みんなこの世界の人間じゃないですけど…。」
嘘つきましたヒュドラは毒があるのであんまり言わない方が良いかもしれないと先生に言われました。
でも、目の前の女の人は普通に人間に見えます。
「じゃあ多分人間さん。いや、これ凄く呼びにくいし変ですね。
えーと、何て呼べばいいでしょうか?」
何となく馬鹿にしているようにもきこえる多分人間さん。
そして何より呼びにくいのです。
■美澄 蘭 > 「…歴史とか勉強するようになったら、分かりやすいかもしれないわね」
その「強さ」に良くないイメージを相手が抱いていることなど思いもよらず、助言っぽいものをしてみたり。
「そうね…信頼出来る人と一緒にお店に行って、お店の人の説明を聞いて買うといいんじゃないかしら」
1人で説明聞いたらきっと混乱するんだろうな…と思っているのは顔には出さず、丁寧に助言をする感じで。
「………ど、ドラゴン…そういえば、角とか、尻尾とかあるものね………
私のおばあちゃんは…写真で見た感じ、そういうのはなかったわ…」
相手の素性を聞くと、そのスケールの大きさに口をぽかんと。
ちょっと間の抜けた感じに見えるかもしれません。
「………こっちとしても、あんまり呼ばれ慣れない呼ばれ方だから変な感じだわ。
私は、美澄(みすみ)蘭(らん)。そうね、蘭、って呼んで。
…ところで、あなたのことは何て呼んだら良いかしら?」
呼び方を聞かれれば、まずは名乗ってから呼び方の提案をして。
それから、相手の名前を尋ねるでしょう。
■フィアドラ > 「歴史ですか。何かは分かりませんが勉強してみます。」
初めてきいた言葉です。
もしかしたら、何か人間の強さに迫れるヒントがあるかもしれません。
「信頼できる人…。あまり多くないです…。」
少し考えながら指を折ります。1、2,3、4。
目の前の女の人をみながら四本目の指を折りました。
まだあまり信頼できる人は多くありません。
「ど、ドラゴンですよ!尻尾も動きますし!頑張れば火とか吐けますよ!
うーん、角とか耳とか生えてなったら人間でいいと私は思うんです。」
火がはけるのは左右の口からなんですけども。
…どうやら疑われていないみたいです。凄くおどろいています!
「美澄蘭、蘭さんですか。よろしくお願いします蘭さん。
私の名前はフィアドラです。ほらドラゴンだからドラって付いてるんですよ!」
大分苦しい感じの説明だと自分でも思いました。
ここまでドラゴンを説明していると逆に変に思われるかもしれません…。
■美澄 蘭 > 「…人の集まりの時間の積み重ねを、大きな単位で勉強するのよ」
苦笑混じりで、「歴史」についてざっくりと説明する。
「フィアドラさんね、よろしく」
相手からも名前を聞けば、にっこりと人の良さそうな笑みを浮かべました。
…そして、「信頼出来る人」について指折り数えるのを見れば、
「…まあ、それはこれからね。
…でも、今フィアドラさんに勉強を教えてくれる先生は、そういう付き添いに慣れてるんじゃないかしら?」
指折り数える様子を見て、そうフォローしてみます。
フォローになると良いのですが。
「…そうなの…。
…フィアドラさんにとっては…ドラゴンの血を引いてるってのは、誇らしいこと?
私は…自分が異世界の人の血を引いてること、どう受け止めたら良いのか、まだよく分かってないの」
魔物に詳しくない蘭にとっては、ドラゴンもヒュドラも大差ありません。
ただ、猛烈にドラゴン押しなので、そのことは本人にとってさほどマイナスではないのかな…と考えて。
少しだけ憂いを帯びた表情で、そう零しました。
■フィアドラ > 「じゃあ、人がどうやってきたかが分かるんですね。」
歴史それはまさに私が求めてそうなものです!
これさえ習えば私も人間マスター!
「先生は<ホウニンシュギ>なので。
教えてくれるけど一人でやらなくちゃならないんです。いい先生ですけど…。」
一人で行動することに慣れさせるやり方らしいです。
やりたいことを言えば丁寧に詳しいやり方は教えてくれるのでいい先生ではあります。
「えーと、前は全然気にならなかったんです。<オトウサン>と二人だけで住んでましたから。
でもこの世界に初めて来たとき凄い驚かれて…。それからちょっとだけ他の人と違うのが気になってます…。」
私は確か本土の方にゲートが開いたとかでこの島に直接来たわけではありません。
その時は言葉は分からなかったのですが周りの人間の様子を思い出せば良いことを言われてない事は分かりました。
自分の手袋とそれに隠れた鱗と口。それを見ながらあの時のこと思い出します。
「でも、多分他の人間には出来ないことも出来るので普通の人間になりたいなんて思いませんよ!」
少し、ほんの少しだけは思わないでもないのです。
人間になったらどうなるんだろう気にならなくもないのです。
■美澄 蘭 > 「ええ、ざっくりとだけどね」
細かいところは専門で研究してる人がいるから…と、楽しそうに笑います。
ここで楽しそうに笑えるのが、この少女のこの少女たる所以でしょう。
「………そうなの…お金が関わってくるから、サポートはしてくれると思うけど…
まあ、まずはやり方を聞いてからかしらね。もし1人でやらなくちゃいけなくなったら…私も、携帯を買う時のルールを一緒に読むくらいなら出来ると思うわ」
そう言って、人懐っこい笑顔を浮かべます。
ですが、「他の人と違うのが気になる」という言葉には、瞳を陰らせて
「…そう…その辺も、私と一緒ね…」
と、ぽつりと。
…しかし、前向きなフィアドラさんの言葉を聞けば、こちらも笑顔を作って、
「…そうね。私も、魔術が使えるのはおばあちゃんの血筋が大きいから…
プラスに考えても、いいかもしれないわね」
と、頷きました。
…が、ふと思い出したように端末を覗き込み。
「…ところで、フィアドラさんは次の授業とか、大丈夫?」
と、尋ねます。
■フィアドラ > 蘭さんは勉強の話になると良く笑顔を浮かべています。
きっと勉強が好きなのでしょう。私も負けてられません。
「でも、蘭さんの眼は綺麗だけど私のはあまり綺麗じゃないですから…。
でも、尻尾はこのまえ褒められたんですよ!綺麗って!」
きっと一番人と違う部分は掌についた口でしょう。ここは一番人に見せたくない部分の一つです。
逆に尻尾と角は見せてもいいと思っています。
「そうですよ!プラスです!プラス!」
意味は分からないですけど明るい響きの言葉のなので繰り返します。
プラス!
「つぎの授業ですか?」
時計を見るともうすぐ確かに次の授業が始まりそうな時間です。
自販機と時計を交互に見て迷った後教室に向かって走り出します。
「今日はありがとうございました!また色々教えてください!それじゃあ!」
色々なことを教えてくれた蘭さんにお礼を言う急いで走ります。
このままだと、遅刻です!!
■美澄 蘭 > 目を「綺麗」と言われれば、少し戸惑うように視線を泳がせながらも…最後に何とか落ち着いて、柔らかい笑みで
「………ありがとう。
尻尾…そうね、可愛いわね」
ということが出来ました。
「…ふふ、フィアドラさんは元気で素敵ね」
楽しそうに笑って。
まさか相手が「プラス」が分からないなどとつゆ思わず。
…そして、フィアドラさんはまさかの次の授業。
「こちらこそ、ありがとう。
…気をつけてね!」
走り出す背中に、声を張って見送りました。
「ありがとう」の意味を、フィアドラさんが分かるかどうかは、また別の話です。
ご案内:「ロビー」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「ロビー」から美澄 蘭さんが去りました。