2016/12/04 のログ
ご案内:「屋上」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(バカと煙は高いところが好きと言う。
 高いところは割と好きな自身はどちらでもないと思う。
 ある意味ではバカだという自覚はあるものの、決して何も考えていないからフワフワと高いところにいるのではない。
 そもそも自身の半分は龍である。
 龍と言うのは高いところにいるものだし、自身が高いところが好きなのはバカとか煙とか関係ないのだ。
 そう言うのは高いところを好む人外にとって失礼ではないのか。)

――アホか。

(そんなことを考えている時点でバカなのだろう。
 屋上の端っこ、フェンスの更に向こう側で、煙草の煙と共にそんな思考を外へと吐き出す。
 下を見れば立ち並ぶ出店や出し物が並んでいる。
 そんな活気あふれる光景を見て、楽しそうに口の端を歪めた。)

龍宮 鋼 >  
(「新しく出来た友人」とは毎晩話している。
 屋台の出資者は相変わらず仕事をしないし、ヒーローと殆ど毎日客を捌いている。
 ぶちのめした不良共へ説教をして回っていたら、いつの間にか落第街の治安を守る非公認の違反部活とか言う意味のわからない組織が立ち上がっていた。
 それに関わるつもりは無いのだが、どうやら自身がアタマということになっているらしい。
 良い迷惑だ。)

――なんだろうな、オイ。

(しかし、楽しい。
 ケンカの相手を探して落第街をフラフラと歩いていた頃に比べて、なんと楽しい事か。
 友人との電話も、鍋を振るうことも、ヒーローとの他愛もない会話も、一方的に姐さんと慕ってくる奴らをあしらう事も。
 充実している、と思う。
 他人から見れば下らなかったり遠まわしだったりするのだろうけれど、それでも充分過ぎるほど充実しているのだ。)

龍宮 鋼 >  
――おう、どうした。
――了解、すぐ行く。

(電話が鳴る。
 通話を繋げば、街を見回っていた元不良からの電話。
 何でも酔っ払って暴れている者がいるらしい。
 場所を聞き、短く返事をして通話を切る。)

ったく、暇じゃねェなぁ。

(言葉とは裏腹に、表情は楽しそうなそれで。
 屋上を蹴って、ビルからビルへと跳び跳ねてどこかへと。)

ご案内:「屋上」から龍宮 鋼さんが去りました。