2017/07/19 のログ
筑波 察 > 「僕の能力もう少し娯楽や暇つぶしに使えればよかったんだけどねぇ」

(缶を揺らしたって面白いとは思わない。一瞬だけ時間を潰せただけ。
今になってもう少し講義を取っておけばよかったと後悔する)

「これからは一人で暇を潰す道具を持ち歩かないといけないねぇ」

(こんな時、誰か知り合いや、面白そうな人が声をかけてくれれば、
もしくは面白そうな人がいれば声をかけるのだが、
あいにくこのロビーには知り合いはおろか、面白そうな人もいない。
かと言ってやることもないというのだから退屈である>

筑波 察 > 「…話相手がほしいねぇ」

(こぼれた。言葉がこぼれた。ほとんど無意識だ。
無意識にそんな言葉が出るほどに退屈らしい。
背もたれから背中を離して、缶コーヒーを手に取る。
そして一口飲んで、微糖の意味を考えさせられる甘さと、冷たさを味わう。
缶を片手に持ったまま、空いている方の手をテーブルの水たまりの上に下ろす。
指先が水に触れると、そのままツーっと引きずる)

「いつになったら僕は自分の能力をモノにできるのかねぇ?」

(白いテーブルの上に水を塗り広げると、瞬時にそれが凍っていく。
特に意味のない氷の落書きが完成する>

ご案内:「ロビー」に中条 薫さんが現れました。
中条 薫 > (変な時期の入校のせいでどの課目を受講すればいいか分からない。適当に2,3教室の講義に忍び込んでみたが、ものの十数分で飽きて出てしまった。) 「あーあ、なんか区切り悪いわねぇ。今からで単位取得って出来るのかしら。」 あまり目つきの良くない少女が後頭部で手を組みながらぶらぶらと歩いている。ふと見かけた自販機で休憩しようと歩み寄ると、先客の男子生徒に遭遇する。油断していたのか、身体をビクッと震わせ「あっ…」と硬直する。
筑波 察 > 「ん?……面白そうな子はっけーん。」

(水を引き延ばして落書きをしていると声が聞こえて、そちらに視線を移す。
見た目からしておもしろそうな子が来た。そして独り言の内容も興味深い。
向こうがこちらに気づいて硬直したのを見て、軽く手を振って見せる>

中条 薫 > (しまった、油断してた。てっきり講義中のフリー生徒は自分だけだと思っていたが、どうやら違うようだ。凄い気さくに手を振られた。) (少女は苦笑いを浮かべながら小さく手を振り返す。大きなガントレットに覆われた手がガションガションと音を立てる。)
筑波 察 > 「うわー、見られた―。って感じかな?何か困ってる感じだったけど」

(よっぽど暇だったのか、声をかけてみた。
相手からしたら突然知らない人に声をかけられるというのも嫌な話だろうが、関係ない。
苦笑いの理由はきっと恥ずかしさや気まずさだろう。
そして少女の変わった、面白いところを新たに発見した。
それは髪色でも、肌の色でもなく、その両手だ。思わず視線がそちらに向けられる>

中条 薫 > 「べ、別に。入校初日で何したらいいか分からないってだけよ。」 (絡まれた…。厄介な人じゃないと良いけど…。)(頬を指で掻きながら目線を逸らす。) 「そう言うあんたは何なの、サボり?」(気まずい気分を変えるために皮肉めいた質問。相手の視線には気づいていない。)
筑波 察 > 「それ、世間一般に困ってるって言うんだと思うよ?」

(面倒くさそうというか、厄介そうというか、そういう感情が表情から見てとれる。
いじり甲斐がありそうだ)

「僕は空きコマだよ。最低限の授業しか取らなかったら思いの外暇でね。
で、退屈してる時に君を見つけた訳。今日入学したのかい?」

(彼女の質問に答えつつ、今度はこちらが抱いた疑問を投げかける。
そして少し様子をうかがうようにして彼女の手に視線を再び戻し)

「なかなか面白い装備だね」

(ゴーグルをつけて出歩いているとかなりの頻度で視線をそちらに向けられるが、
彼女の両手の…ガントレットといったか、それはゴーグル以上に目立つ>

中条 薫 > 「まあ確かに、困っている…のかもね。」(素直に認めたくなさそうな表情だ。なんか面白くない。) (彼の言い分曰く、サボりじゃないらしい。まあ必要最低限って辺り、真面目君って訳でもなさそう。) 「なるほどね、勝手にサボり扱いして悪かったわ。」 (表面上一応謝る。すると、ガントレットに興味を持ったようだ。) 「これ?まあ珍しいっちゃあ珍しいかもね。私以外に付けてる人見たことないしねぇ。」(付けてることが日常の私にとっては特に疑問を持ったことは無い。そこで1つ気になる事が、) 「どう?かっこいい?」(にこぉ、っとアルカイックスマイルで両腕を見せびらかす。何ともイタズラっぽい表情をしている。)
筑波 察 > 「なんでそこまで頑なに困っていると認めたくないのかはわからないけど、
もしかして結構負けず嫌いだったり?
ま、僕のことをまじめな人だって見た目から判断する人がいるなら、
それはそれで問題がありそうだけどねぇ?」

(何となく抱いた第一印象を述べる。
そして一応、といった感じで謝罪されると、へらへらと笑って見せて)

「確かにこの島でもそういうのつけてる人は見たことないかなぁ。
変な恰好だったり、見た目だったりする人はたくさんいるけどねぇ」

「……うん。とてもかっこいいと思う」

(口元だけニヤッとして、自慢げに見せられると、少し言葉を失って、
無理やり絞り出したようなかっこいいを口にする。
何だろう。声をかけたのま間違いだったかな。そんな感情すらわいてくるが、
おもしろいので良しとする>

中条 薫 > 「人は見た目に寄らないって言うじゃない?あんたはそのままだった訳だけどね。ま、興味無いけど。」(もうどうでも良さそうに言い放つ。) (どうやらあまりガントレットはお気に召さなかったようだ。嘘言ってるのが見え見えだぞ。) 「うーそばっかり言っちゃってぇ。お世辞なんか嬉しくないっての。」(大袈裟に肩をすかして見せる。特に気にしてる様子はないようだ。) 「あーあ、見せびらかして損した。お詫びにジュース奢ってよ~。」(ふら~っとさり気なく相手の隣に座り、ずずいっと顔を近づける。これまたイタズラっぽい顔をしている。)
筑波 察 > 「残念だけど僕はいつも人を見た目で判断している人間だからね。
僕自身も見た目通りを意識してる。かっこいいってのは嘘だけど、興味があるのは本当だよ?」

(果たして彼女は僕をみて"真面目な人かもしれない"と思ったのだろうか。
それは本人に聞かねばわからないことだが、どうでもいい。
そしてやや大げさな感じで肩をすくめると、軽く笑って言葉を続ける。
興味があるのは事実だ)

「っと、君、なかなか図太い性格してるね。僕とは違う意味で」

(隣に座って顔を寄せられると少したじろいで、後ろのに避ける。
あざといという単語はこういう人に使われるのだろうと、内心思って)

「おごるのは構わないけど、名前も知らない人間におごるのは少し癪に障るねぇ。
僕は筑波察。君はなんて名前なんだい?」

(少し後ろに反った体制のまま、名前を尋ねて>

中条 薫 > 「ふーん、じゃあ私は最初見た目はどんな奴って判断したの?」(人は見た目が9割って言葉もあった気がする。まあどっちでもいいか。)「興味があるったってねぇ、これは私の得物だよ。それ以上でも、それ以下でもない。」(そう言って、側面部から鎌のような曲刃がジャキンッと飛び出した。)「単純明快だろ?戦ってても手が空いてるってのは便利なんだよねぇ。」(ケラケラ笑って見せた。)(簡単な紹介もあってか、どうやら本当に奢ってくれるらしい。と、そこで初めて名前を聞かれた。そう言えば名乗ってなかったか。) 「私は中条 薫。ここでの初めてのお友達って事で、よろしくね?」(少し反られてるが、構わず上体を押し付けるように接近して名乗る。特に深い意味は無い行動らしい。)
筑波 察 > 「僕は君を初めて見て面白そうだと思ったよ。だから声をかけた」

(これは紛れもない事実だ。でも面白そうと思ったのは、その時退屈だったからかもしれない。
それでも、その瞬間は面白そうだと、そう感じたのだ)

「それ以上でもそれ以下でもないって、それじゃあ何物でもないってことになっちゃうよ」

(数学をやっているせいだろうか、上げ足をとるように笑って言う。
そして"単純なのは良いことだ"と、彼女の相棒を褒める。これは本心)

「薫ね、初めてのお友達か、そりゃ光栄だ。こちらこそよろしく」

(名前を復唱して、うなずく。が、顔が近い。
いくら図太くて、ふざけた性格をしていても、一応は男だ。
少し顔をそむけるように横に視線を流す。それ以上身体を後ろに倒すと椅子が倒れてしまう>

中条 薫 > 「面白そう…ね、なるほど。期待に応えられたか分からないけど。」(よく分かってなそうな顔で返事する。つまり暇だったてことかな。勝手な解釈で結論づける。) 「つまり武器ってことだよ~もう難しく言うなっつの。」(こいつ、もしかして理屈野郎なのかな。あんまりこいつの前で抽象的なこと言うのやめよ…。面倒臭い会話は嫌いな彼女である。) (何はともあれ友人1号くんをゲットだぜ。意外と幸先は良いのかもね。フッと元の姿勢に戻って座り直す。) 「ってなわけで、私これがいーなー!」(話題はもう自販機へ。指差す先はコーヒー牛乳、ミルクたっぷりの甘いヤツだ。)
筑波 察 > 「うん、十分面白かったよ。ごめんね、僕はいつもこんなんだからさ、
こういうものの見方や言い方のせいでよく嫌われる」

(面白かった、というのは果たして相手からしてみて良いことなのかはわからないが、
それは事実。そしてこの性格でよく嫌われるといったが、正確には好かれない、かもしれない。
案外、というか見た目通り彼女、
中条薫という女の子は、理屈っぽいのが苦手なのかもしれないと、勝手思ったりして)

「やっぱりおごることになるのね。いや、別にいいんだけどさ。」

(彼女が上からどいてくれてほっとしていると、
早速自販機に向かうのをみて今度はこちらが苦笑い。
ポケットから財布をだして、硬貨を何枚か自販機に入れれば、
彼女が指さすコーヒー牛乳のボタンを押す)

「はい、約束通り。どうぞ」>

中条 薫 > 「頭が良いってのも悩みどころだね~。もっと気軽に生きるのも楽でいいよ?」(呑気な事を言いながら両腕をプラプラ。その場その場で生きる彼女には男の思考はよく分からない。) (そして念願のブツが手渡される。) 「わーい、ホントにいいの?サンキュー。」(受け取って早速飲む。美味しい。普通のコーヒー牛乳より生乳の甘さが良く出ていて、とても美味しい。) 「おいしー!ほら、どうぞ。頭使うんだったら糖分の摂取は大事だぜ?」(と飲み掛けを渡そうとする。彼女なりの優しさなのだろうか。)
筑波 察 > 「頭は良くないけど、能力の理解に数学や物理が必須だからね。
この性格はきっと別な部分が原因だよ」

(のんきに両腕を振り回す彼女に笑って、自分の缶コーヒーを手に取る。が)

「うーん?……じゃあ、一口。
……コーヒー、飲む?」

(コーヒー牛乳を差し出されると、
自分が手に持っている缶コーヒーと、コーヒー牛乳を交互に見やる。
最近女の子に飲みかけを渡されることが多い。
前回買った100本入りストローの、残り99本を携帯していないことを後悔した。
そして何を思ったのか、缶コーヒーを飲むかと彼女に尋ねる。
見た目にはわからないが、テンパってしまったようだ>

中条 薫 > 「良いの?じゃあ交換だね。」(善意にてコーヒー牛乳を渡したら、代わりにコーヒーを貰った。等価交換ってやつだろう、たぶん。テンパっているらしい男を気にせずコーヒーを一口。) 「甘い飲み物の後には普通のコーヒーも良いね。あれ、このコーヒー新品見たいに冷たい…。もしかして何か細工を?」(結構時間経っているであろうというのに結露一つしてない。)
筑波 察 > 「君と話しているとどうにも調子が狂うね……
まぁ、細工って言うほどじゃないけど、僕の能力の一端だよ。
振動を操作できるもんで。コーヒーの水分子の振動を抑えてるんだ」

(いつもなら相手が困ったような表情をするのに、今回はこちらが困った顔をしてしまう。
どうにもいつものように相手を困らせることがうまくいかない。
そして何か細工があるのかと聞かれると、隠すほどでもないので説明する。
できるだけ難しいことは抜きに話そうとするが、つたわっただろうか>

中条 薫 > 「振動…たしか凄い振動すると熱くなるとか壁抜けられるとか言うアレかな。逆に抑えると低くなるんだぁ~。応用が利く良い能力だね。」(何となく知ってた知識を当てはめる。熱くしたり冷やしたりとても有能な能力だと真剣にそう思った。) 「折角教えてくれたんだし、私のも教えるね。」(そう言うと交換したコーヒーを飲み干し、男を飛び越し後ろへ回り込む。カラーンと軽い金属音。男の背後には男自身の影と、その影の真ん中に落ちている先程の空いた缶コーヒーだけだった。)
筑波 察 > 「まぁ、そうだね、振動って言っても色々あるけど。何かと便利に使える能力ではあるね」

(コーヒーを飲み干すのをみて"あれ、僕の分…"と思うが、
跳躍する彼女に対してそれを言葉にする余裕はなかった。
そして後ろを振り向くとそこに彼女は居らず、缶コーヒーの缶だけが転がっていて)

「……え?地面に潜った?」

(物質透過系の能力?と思ったが、兎角彼女がいなくなったことに驚いて>

中条 薫 > 「惜しいねー、地面じゃなくて影に潜ってるんだよ。」(床から声が響く。影からガントレットの腕が生え、空き缶を掴み、ゴミ箱に投げ入れる。続いて影から顔だけ出てきて、)「これが私の能力。難しくないだろ?」(口元を歪めて、アルカイックスマイルだ。すると、再び全身を影に潜らせてしまった。)「コーヒー牛乳ありがとね。私は女子寮に戻るよ。色々楽しかったよ~、またね。」(そう言って音も無くこの場を去っていった。)
筑波 察 > 「僕の影、か」

(地面に移った自分の影、そこから顔だけを出して説明してくれる彼女にまたもや苦笑)

「こちらこそ暇つぶしの相手をありがとうね。そのうち、また」

(自らの影に手を振り、時計を見る。次の授業までにはちょうどいい時間だ。
そして教室に向けて足を進めていった>

ご案内:「ロビー」から中条 薫さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から筑波 察さんが去りました。