2017/08/05 のログ
ご案内:「ロビー」に筑波 察さんが現れました。
筑波 察 > 「ふあー…
ちょっと飽きてきたかなぁ。思ったほど面白くなかったし」

(教室棟のロビー。
そこにおいてある休憩用の椅子に腰かけながら、読んでいた本を閉じる。
読んでいたのは小説だ。

普段から結構な量の本を読んでいるが、小説は割合としては少ない。
いつもは物理や数学の本がメインだから。
それでも小説なんかの物語を全く読まないわけではない。

今読んでいる小説は推理ものだったが、その先の展開がなんとなく読めてしまった。
性格には犯人が誰なのかわかってしまった。
直感的にわかるのだ。ああ、この先はこうなるな、と。
それを覆してくれるような、面白い本は今のところあまり数多く知らない)

筑波 察 > 「あーあ、結局ゴーグルだって元の奴と同じくらいの大きさになっちゃったし。
夏休みも予定はリハビリと訓練くらいだし」

(本をテーブルに置いて背もたれに体重を預けると心底退屈そうにする。
初めは眼鏡くらいの大きさを想定したゴーグルも、
結局元と同じだいぶ大きいものになってしまった。
それでも今まで以上の処理と機能を請け負ってくれているのだから、
ある意味ではパワーアップといえなくもないが。

そして今後の予定だ。カレンダーはリハビリと訓練を除けば真っ白。
そもそも一緒に遊びに行くような友達も少ない。
誰かにとって特別であっても、決して遊びに誘われるということではない。
今までの人生を通して学んだ教訓だ>

筑波 察 > 「まま、勉強する時間がたくさんあると思えば予定がないってのも悪くないかな」

(どこか言い訳のようにも聞こえるそれ。
誰に対しての良いわけなのだろうか。強いて言うならきっとそれは自分だろう。
もう一度テーブルの上に置かれた本に手を伸ばし、ページをめくる。
先ほど読んでいたページを開くと、再び文章に目を通していく。
あらかた予想通りに進む物語、良くも悪くも先が読めるというのは退屈だ。>

筑波 察 > 「…まぁ、予想通りと言うか、予想通りだよねぇ」

(読み終えてしまった。
結局犯人は予想通りだったし、動機もよくあるそれだ。
予想外の展開を期待した自分がバカを見るようで情けない。

再び本を閉じてテーブルの上に置くと立ち上がって、
ロビーの端っこにおいてある自販機に向かった。
硬貨を入れると商品の一覧が明るく光る。

どれにしようかと少し考え、結局いつも飲んでいる缶コーヒーのボタンを押す。
ガコンッという音とともに、落ちてきたコーヒーを手に取ると、
自分が座っていた椅子まで戻ってくる>

筑波 察 > 「あー、なんかなぁ、面白いことでも起きないかなぁ」

(できれば自分のこと以外。
最近周りに目を向けられていない。
面白いことが起こらないもので、気づけば自分のことばかりしている)

「今日はそろそろ帰ろうかねぇ。でもなぁ。」

(携帯の時計を見て、そろそろ帰ることを考える。
しかし帰ってもやることなんて大してない。
かと言ってその辺をふらふらと歩くのも頭が悪い。
結局、帰ることにした。>

ご案内:「ロビー」から筑波 察さんが去りました。