2017/08/07 のログ
ご案内:「ロビー」に筑波 察さんが現れました。
■筑波 察 > 「……」
(誰もいないロビーに一人、
テーブルの上に本と紙とパソコンとを散らかして作業をする影。
この学校に下校時刻という概念があるのかは定かではないが、
大抵この時間帯を回れば教室に灯された灯りは消え、
生徒たちも所謂"大学"と呼ばれる形で活動する者以外は帰路につく)
「……」
(誰もいないロビーというのはある種使いたい放題だ。
現にテーブルを丸ごと一つ占領しているのだから。
しかし占領している本人は椅子に座り、片手に書類を持ったまま船をこいでいた。
ここ最近、夏休みということもあってずっと作業、リハビリ、訓練と、
休む間もなく動き回っていたのだ。
その疲れがこうして青年を居眠りさせ、作業をさせまいと邪魔をしている>
■筑波 察 > 「…っと、いけない。こんな場所で寝るなんて」
(大きくガクンッと首を揺らすと、ハッとしたように目を開けて周囲を見る。
頭を振って眠気を飛ばすも、疲れが取れないことには根本的には解決しない。
手から零れるようにして落ちたプリントを拾い上げると、首を回して背伸びをする。
今も身に着けているゴーグルはそれなりに重い。
それをつけてカックンカックンと船をこいでいれば首もいたくなるし肩も凝る)
「にしても、ただよく見える目を手に入れただけじゃつまらない。
もっと色々と応用が……」
(途中まで読んでいた書類に目を通して、再び思案に走ろうとするも、
速攻で居眠りを始めてしまった。はたから見れば滑稽だろう>
ご案内:「ロビー」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 例えば誰かの手伝いとか、例えば誰かに頼まれたとか。
そんな事をして気がつけば日が暮れる頃。
真乃真は帰路につこうとしていた。
(おや!あれは!)
ロビーで見かけたのは一人の後輩の姿。
…どうやら疲れているようで座ったままで寝ている。
(ふむ…起こすのも可哀想だし置いといてあげるか!!)
流石にここが閉まる前には誰か先生も降りてくるだろうしそれまで休ませておいてあげよう!
そんな事を思いながら静かにに通り過ぎようとすれば…
…起きて、また寝た。
さてはこれは良くない眠りだな!
そう思い立つが真はどこかに静かめに走り去りそしてロビーに戻ってくれば
普段のようなテンションで声を掛ける!
「おっと!筑波くんじゃあないか!こんなところで眠そうにして!
さては寝不足だね!?
寝るならもういっそ横になって寝た方が良いと思うぜ!!」
無駄にカッコ良いポーズで!!
■筑波 察 > 「ッ!?ってえぇ!?」
(静かなロビーに大きな声が二度響く。
一度目は風紀委員が自身に呼びかける声、
二度目は呼びかけられた僕自身が発した声。
状況を説明すると、声をかけられて驚いた僕はまず飛び起きるも、
膝をテーブルにぶつけて椅子から落ちた)
「なんだ……前に公園であった…真先輩ですか。
驚かさないでください、そのうち先輩に向けて発砲しそうです」
(起き上がりながら散った書類を拾い上げると、
落ち着きを取り戻したようで、「どうしました?」と質問する>
■真乃 真 > 「…いくらなんでも驚きすぎだろう。
まあ、確かに今のは急に話しかけた僕が悪いけど。」
それにしても驚きすぎだと思う逆にこっちが驚く。
「驚いたぐらいで発砲してたらこの島中、穴だらけだぜ!
…まあ、僕は避けるけどね!」
驚くたびに銃を撃っていたらこの島に入った時点で
風紀のお世話になるだろう。
それほどにこの島には驚きが溢れていると思う。
「いや、筑波君が何か読みながら寝てたからさ!
何かしてた途中なら起こしたげないと可哀想だなと思ってさ!!」
先ほどはおそらく見られてなかっただろう無駄にカッコ良いポーズを取る。
■筑波 察 > 「逆ですよ逆。
驚いた段階で撃たなきゃ僕が穴だらけです。
風紀委員ならこの言葉の意味が分かるでしょう」
(この島にいて驚くというのは外の世界で言うところの大事件だ。
戦闘訓練をしたことがあるならわかると思うが、
訓練をすればするほど、武器を構える動作はほとんど条件反射になる。
そこで撃つかどうかはその場で素早く判断できるかどうかだ。
少なくとも、僕自身はこの先輩に一度ナイフを向けている。
疲れていなければ今もナイフか銃を抜いて向けていただろう)
「そりゃお気づかいどうも。でも起こすならもう少し丁寧に起こしてほしいです」
(「雑で繊細さに欠ける動作は嫌われますよ?せっかくのポーズも台無しです」
繊細さに欠けると嫌われる。これは体験談だ。
そして間違いなく多くの場合で当てはまる。
少なくともこの先輩はそういう細かいこととかは苦手そうだ>
■真乃 真 > 「でも、相手に悪意とかないかもしれないし…。
驚きながらも受容する寛大な心が大事だと思うんだ僕は!
…正確には元・風紀委員だね…でも、だからこそだよ。
ルールの上では先に手を出した方が負けなのさ。
それに…傷はそのうち治っても人を傷つけたって事実は残るんだ。」
真は一昨年の夏ごろには既に風紀を辞めている。
真を知っている人の間ではそこそこ有名な話だし知っていてもおかしくはないだろう!
「分かった!今度君が寝てたらお高いホテルのモーニングコール並みの丁寧さで起こしてあげよう!
いや、お高いホテルに泊まった事はないから分からないんだけども!
まあ次回からも安心して寝てるがいいよ!」
確かに真は繊細さには大きく欠ける。
雑かどうかはともかく繊細とは正反対の男だ!
■筑波 察 > 「残念だがその悪意の有無は僕の眼には見えない。きっとあなたの眼にも見えない。
そして傷つけたことで相手に恨まれるなら、それはそれでありだと僕は思っている。
…なんだ、てっきり現役なのかと思っていました。」
(それはそれでありだと思う。これは少し嘘が混じっている。
正確には"大いに歓迎する"だ。
寛大な行いはなぁなぁにされて相手の記憶には残らない。
それは僕自身のこだわりに反する結果だ)
「ええ、それでお願いします。
わからなくても、そう心がけてくれるだけで結構です。
そういう気遣いなら目に見えなくともわかります」
(繊細さに欠けるのは僕も同じだ。少しベクトルは違えど、それは事実だ。
気を付ければ繊細な行いもできるかもしれないが、そうするつもりは今のところない>
■真乃 真 > 「確かに悪意は存在するよ。
でも、何とか避ける方法があるかもしれない。
…人に恨まれるって結構堪えるよ?
恨まれる側だけじゃなくて、恨むほうも苦しい。
避けれるなら避けるべきだ。恨まれてもいいとか言うもんじゃないよ。」
悪感情は向けられる側だけでなく向ける方も苦しむ。
好きで人を恨みたい人なんていない。
好きで人を嫌いになりたい人なんていない。
「ああ!
いや、本当はここで眠らないのが一番なんだけどね!
辛いなら保健室とか借りて寝る方がいいよ!20分くらい寝たら割とすっきりするよ!」
ここで座って眠るよりよっぽどいい。
「って君の場合あんまり遅くなるのもあれなんだよね。
ほら、ゴーグルつけてないと夜あんまり見えないんだろう?」
■筑波 察 > 「もちろん、自分から悪意を探して、見つけて、たきつけるような真似はしませんよ。
でもやむなく相手が僕を憎んで苦しむ結果になったとしたら、僕は喜ぶんです。
もちろん、寛大に受け入れることで相手が僕を好いてくれるなら、
それはそれで僕は喜ぶんです」
(はたから聞けば我儘も良いところだろうが、これは決して譲れない一線だ。)
「本当は帰って寝ればいいんですが、
どうにもやりたいことが次から次へと思いつくもので。
今となっては夜に限らずいつでも見えませんよ?」
(先輩の言う通り、ちゃんと寝るか、然るべき場所で仮眠をするのが一番いいのだろう。
しかし時間が惜しい。そしてすぐにでもやらなければならない>
■真乃 真 > 「……?ごめん僕は筑波君の言いたいことが良く分からない。
…確かに受け入れることは凄いと思うよ、カッコいいと思う。
そんな人に好かれるのは確かにいい気分かもしれない。
でも、憎まれるのって嫌だろうだって憎まれるんだぜ!?そこが良く分からないんだ。」
分からない。何で彼は憎まれる事を良しと出来るのだろう?
分からない。なら尋ねるしかない。
「ああ、分かるよ!やりたいことが多かったら寝てる時間がもったいなくなるよね!
でも、無理は駄目だぜ!まあ、僕が言えるような事でもないけどね!
って本当かい?それは凄い不便だね…。
確かにちょっと付けてるゴーグルも変わったような気がするね。少しカッコよくなった。」
それでも、ずっとゴーグルを付けているのは辛いだろう。
もしかしたら痛くなったりするかもしれない、それに結構重そうな感じがする。
■筑波 察 > 「受け入れる?やだなぁ。そんな立派なものじゃないですよ。
好意だろうと嫌悪だろうと、相手が自分に特別な感情を抱いてくれるって、
素晴らしいことだと思いませんか」
(言い切った。この話をするのは何度目だろう。この話をするのは何人目だろう。
当たり前の感情だろ言ってくれた人もいた。
理解できないという人もいた。
それが意地なら通せという人もいた。
彼はなんていうだろう)
「ええ、今は寝ている時間も惜しい。
無理は承知の上です。後でしっかり休みます。
不便の代わりに利便を手に入れました。その利便のための今です。
そしてこのゴーグルをかっこいいと思って、口にできる先輩は相当です」
(なにが相当なのか、それは言わない。あくまで相手の考えにまかせる>