2017/08/08 のログ
■真乃 真 > 「ああ!それなら分かりやすい!
特別か!その気持ちなら僕にも分かるよ!」
特別に見られたい、特別でありたい。
それなら分かる。きっと、誰もが思う。
「…でも、それなら嫌われるよりも人に好かれるべきだよ。
…君を好きにならないような人もいるかもしれない。
思いは相手に届かないし、言葉の意味は全く変わる。
確かに嫌われる方が簡単に相手の印象に残るだろう。
それに、好きは維持するのも大変だ少しの間、合わなければあっという間に無関心さ。
…それでも、それでもあらゆる人に好かれるように生きるべきだ。
仮に合わない相手だとしても好かれるように続けるべきだ。
誰かの特別になりたいならそれぐらいの覚悟は必要だよ。
でも、もしそんな風に全ての人に好かれようと生きてそれを貫いたなら…」
「 最高にカッコいいだろう? 」
…あらゆる人に好かれる何てまあ、無理だろう。
だけど、それはそれとして好かれるように動くべきだ。
合わない人は何をしていても嫌うのだから同じように好かれるように動くべきだ。
「ああ休め、休め、休むと良い!
少し休めば効率が違うからね!」
休みを入れなければ逆に効率も落ちる。
「ああ、僕は相当だろうな!
結構自覚はしてるよ!」
どうやら、ポジティブな意味に捉えたようだった。
■筑波 察 > 「別に嫌われに行くわけじゃないですよ。
結果として嫌われても、それを憂いたりしないってだけです。
そして皆に対して好かれようとするのは、あまりにも無責任だ。
皆に平等に好かれようと努める僕は、誰かの特別ですか?
貫けるならいいですが、貫けるかどうかはわからないですから。
これは僕なりの責任の果たし方なんですよ。
そして僕はかっこよさを求めていない。
求めているのはただ特別であり続けること、それだけです」
(皆に好かれるよう振る舞うというのは、
場合によってはこの上ないほど無責任で残酷だ。
その残酷さと、恨まれることを天秤にかけることは、当の昔に終わらせている。
少し合わないだけで薄れる特別なんてあるのだろうか。
僕にとっての特別というのは、名前を覚えてもらうだけでもはたせるものだ)
「やることが片付けば嫌でも休んでやりますよ。
今じゃ夢の中でも計算式を書いては消すのを繰り返す有様ですから」
(言われずとも、休む時は休む。
でも今はそのときじゃないのだ>
■真乃 真 > 「ああ、なんだ嫌われに行くわけじゃあないのか!
てっきり好かれないなら嫌われるくらいの極端なものかと思ったよ!」
恨みの話から入ったから少し例が極端になりやすかった。
なんだそうじゃないのか…少し恥ずかしいな!!
「無責任かな?好かれる事は良い事だろう?相手も自分も幸せだぜ?
それに好かれようとも嫌われようともしない人と比べたらそりゃ平等に好かれたい方が特別だろうさ。
少なくとも誰に対しても好かれようとしている人っていうレアなポジションには立てるぜ。」
確かに貫けなければ無責任極まりないが。
貫ければ無責任ではないだろう。
「でもカッコいいってだけで特別だと思うよ!
カッコよくあればそれだけで特別もついてくるから、そう…お得だ!」
特別な事がカッコいいかはともかく。
カッコいいはそれだけで特別になる。
「そうか!まあ、じゃあやれるところまでやるしかないな!
これでも飲んで頑張ると良い!ほら糖分は頭に良いらしいよ!!」
そう言うと甘いカフェオレをどこからか取り出し机の上に置く。
…さっき話しかける前に自販機で買っていたのだろう。
「さて、邪魔しないようにそろそろ僕は帰るとするよ!」
■筑波 察 > 「もちろん。言ったじゃないですか、相手が好いてくれも僕は喜ぶと。
……無責任だと、思います。少なくとも僕は。
自分が貫いて死ぬまで相手を待たせてしまうことも、無責任だ。
天秤にかけた結果は何度やっても同じです」
(先輩の言葉に、少々感情をこめて答える。
そう、無責任だ。その評価が今のところ覆ったことはない)
「かっこいいことでついてくる特別、ですか。
それには少し興味をそそられるけど、損得で動いているわけでもない。
とても効率は悪い。それは重々承知です」
(効率が悪い。それは数物で能力を拡張させた身としては不適切だ。
しかしその効率の悪さが今の自分を作っている。
きっと先輩も繊細さを欠いてでもかっこよさにこだわってきた人だろう。
おなじなのだ、それと。そこは譲れない。かっこよさは求めていない。
ただ特別でいたい)
「…?ありがとうございます。
繊細さはないくせに妙なところで気を回すあたり、とても器用だと思いますよ。
ええ、さようなら。」
(差し出されたカフェオレに少し笑うと、
馬鹿にするような、しかし間違いなく敬意をこめたお礼を言うのだ>
■真乃 真 > 「何度も考えていたのかい?
でもまあ、確かに無責任かもしれないな。
でも、そもそも君が責任を取る必要があるとは僕は思わない!
そりゃあ、ワザと嫌われて恨まれたなら責任を取るべきだと思うけど…。
そもそも相手の人生だよ!最後には相手が選んだ関係だよ!
責任なんて半分ずつ背負えば良いじゃないかそしたら幾らか軽くなる!
いや、背負った方が特別になりやすいのか…難しいな!」
そもそも彼の話には相手の人格が出て来ていない。
誰か、なんて大雑把な括りで纏めてしまっている。
誰かの特別になりたいなんて言いながら誰かとしか思っていないのだ。
「そうか…それは少し残念だ。
でも、君のそのこだわりも何かカッコいい感じがしてきたよ!
まあ、カッコいいなんて行動の後についてくるものだしね!!」
そう言って無駄にカッコ良いポーズを取る。
…これはそういう意味ではあまりカッコいいわけではないのではないか。
「はっはっは!妙なところでって!確かに自分が繊細とは思えないけど!!
まあ、前会った時に財布さえ持ってれば奢るみたいに言ってたしね!
いつもでも、飲みかけのジュースしかよこしやがらねぇ先輩とか思われるのも癪だしね!!
それじゃあ!!頑張りなよ!」
そう言って今度こそ走り去っていく!
白く異様に長いタオルを翻して!
無駄に派手に、無駄に豪快っぽいフォームで!!
…見えなくなるまでは一瞬だった。
ご案内:「ロビー」から真乃 真さんが去りました。
■筑波 察 > 「何度もやりましたね。で、今のところ覆ったことはないです。
まま、ケジメみたいなもんですよ。
いくら責任がどうとか、最もらしいことを言ったって結局僕の我儘ですから」
(そう、先輩が言った通り、相手が選ぶ関係だ。
それ以上の部分に侵攻するのは無理なのは十分承知している。
だから、少し頑固になっている部分もある。それをこだわりというのかはわからない。
そして相手の特別になることを望むくせに、
自身の中に特別と言える人は何人もいない。いないし、いらないと思っている)
「先輩がこの我儘とも思えるこだわりをかっこいいと思ってくれるなら、
それだけで僕はあなたの特別ですから。
確かに、かっこいいかどうかは、結果でしかわかりませんからね。
そんな会話もありましたね。あまり気にしなくていいのに。
律義さで言えば先輩の方がずっと上かもですね」
(思えば、何かと飲みかけを渡されることが多い。相手も男女関係ない。
ふと、同じ盃のさけを飲み交わす風習なんてのをおもいだした。
別に飲みかけを渡されることにそんな大それた意味を見出したわけではないが、
"確かに仲良しでいた方がいいかな"と、そう思うには十分なものだった。
颯爽と去っていく先輩を見送れば、すっかり目も覚めたようで、
再び書類に目を通していくのだ>
ご案内:「ロビー」から筑波 察さんが去りました。