2017/09/10 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 猫になって困った事は、ウサギの時もそうだったけれど、扉の開閉だ。
全身の力を込めてどうにかこじ開け、出来た隙間に滑り込む様にして屋上に出る。
少しばかり日差しが厳しいが、心地いい風が吹いていた。

「ハァ~……明日くらいにはそろそろ戻る兆しが出てると良いんだけど。」

1週間を猫の姿で過ごし、
生徒たちには「研究の為引き籠ってるので召喚獣を遠隔操作してる」なんてだいぶ無理な設定を貫いて来た訳だが。
そろそろというか、とっくに限界を迎えた気がしている。
まあ、それでも気を使ってか生徒たちは設定を守ってくれてるので頭が下がる。

暁 名無 > 屋上に出て辺りを見渡せば、特にこれと言って利用者の姿も見当たらない。
それもそうだ、今日は天下の日曜日。こんな日に学校に来てるのはよっぽどの仕事or勉強熱心か、よっぽどの馬鹿と相場が決まっている。
ちなみに俺は後者である事は言うまでもない。だってこの姿だと家まで遠いんだもの。

「野宿もするわけにもいかんし、こういうとき宿直室があるのって便利だよにゃ。」

布団もあるし、シャワーだって浴びれるのだ。
どういうわけかこの姿になってからシャワーに微妙な抵抗感が生まれたけども。

俺は普段より広く感じる屋上の、備え付けのベンチに飛び乗った。
日差しによって熱いくらい暖められたベンチの上で丸くなる。
我ながら所作も大分猫じみて来た気がする。