2017/10/18 のログ
ご案内:「保健室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「あンの夢魔は……ホントによぉ……」

一昨日。
夜の校舎の屋上で遭遇した夢魔に、よく眠れる「御呪い」を頂いた俺。
確かにぐっすり眠れて、近頃の悩みの種であった悪夢に魘される事も無かった。

無かったのだが。

流石は夢魔の齎した夢というか、何と言うか。
有態に言ってしまえば、超ド級の真っピンクな代物で。
挙句の果てに目を覚ましても夢と現の区別がつかない程で。
そんな状態で学校になんて来てみた日にゃ、どんな間違いを犯すか分かったもんじゃない。

そんなわけで昨日は初めて仕事を休んだのだった。
今まで出勤してから何かと理由をつけてサボったり誤魔化したりはして来たものの、出勤しないという選択をしたのは本当に初めてだった。

「……改めて恐ろしい存在だと思ったわ……。」

目が覚めて半日経っても、昂ぶりが納まらなかった辺り、あれは「まじない」じゃなくて「のろい」だった気がしてならない。

暁 名無 > 「次会ったら覚えとけよ……」

そんな恨み言をぼやきつつ俺は何をしているかと言うと。

──とくに、何もしていない。

保健室のベッドに寝転んで、アプリゲームを淡々とやっているだけ。
何故なら昨日は碌に寝れていないから。
目を閉じれば一昨日の夢がフラッシュバックしてきそうで、全然寝られなかった。
なので、仕事を終えて早々に馴染の保健室に引き籠っているという次第である。

こう見えて精神抵抗値はめっちゃ低いんだぞ。

暁 名無 > とんとんとん、と繰り返し画面を叩くのも飽きてきた。
単調な作業は一度飽きが来ると再燃するのも骨だと思う。
そのまえに如何に日常の習慣として取り込めるかがキーなんだろう、この手のゲームは。

「ま、元々ゲームはする方じゃなかったしな。」

土台が無いのだから、上手く嵌れないのも無理はないのかもしれない。
そもそも流行ってるから始めたゲームだ、ブームが去れば自然とやらなくなるだろう。

「……それが早いか遅いかってだけだもんな」

俺が元々居た時代では、既に過去の物になっていたし。

暁 名無 > ベッドに転がって、無機質な天井を眺める。
そうしていると段々と眠気が全身を覆ってきて、自然と目蓋が落ちて来て……

……

「ふぉぉぅ!?」

良い感じに船を漕ぎ始めた辺りで、視界がピンク色に染まる。
昨日から万事こんな調子で本当に寝るのに勇気が要る状態だ。
多分まじないを掛けた方にはそこまで悪意は無いというのは分かるけど、やっぱり今度会ったら文句言ってやろう。