2017/12/17 のログ
暁 名無 > 「はーぁ、来年もこうして仕事に追われるクリスマスなのかねえ。」

今年はもう決まっているだろうから、来年の事を心配してみる。
まあ、教職を続けている以上は逃れ得ぬ宿命の気がしない事もねえけど……。
せめて家で帰りを待つ相手とか居れば、やる気も多少は……

「って。それこそあり得ねえっつのにな。」

飽きる事もなく流れてくるクリスマスソングに隠す様に苦笑いを。
そもそもこの世界、この時間軸の人間ではないのだから、真っ当な恋愛なんざ出来る筈もない。
行きずりに一夜を過ごす程度が関の山だ。世界はそれほど甘くも優しくもない。

暁 名無 > 「さーて、辛気臭い考え事もこの辺にして、一服やってくるかね。」

ソファから身を起こして、空になったカップを流しに置く。
戻ってきたら洗わないとならないのが、少しばかり億劫に思えたが、まあそれは後の俺に全部投げてしまえ。

廊下に出たら寒いんだろうな、とどこか曖昧模糊とした思考をぶら下げて、俺は保健室を後にしたのだった。

ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。