2018/01/04 のログ
■暁 名無 > 「静かだなー」
独り事がやけに大きく聞こえるほどには、辺りは静寂に包まれていた。
まあ正月休みのど真ん中、流石に部活も今日までは休みだろうし、出勤している教師も僅かだろう。
しんと静まり返った保健室内では自分の心臓の鼓動すら聞こえそうな気がする。
「ま、ぼんやり考え事に耽るには丁度良いかもな」
去年を振り返って、今年の大まかな抱負を考えでもしようか。
本来なら去年のうちにやっておけば良かったろうけど、まあ、仕事が立て込んでたし仕方ないという事で。
「さて今年……今年は何があるかねえ。」
■暁 名無 > 初めのうちはそれこそ真面目に新年の抱負を考えていたものの。
去年と比較しているうちに次第に邪念を孕んで来てしまうのも、まあいつも通りと言えばいつも通り。
「やっぱそう考えると彼女が出来たら良いなってくらいに納まっちまうのがなぁ。
仕事もそこそこ慣れてきて、今年はとにかく安定しててくれりゃそれで良いかって感じだし……」
となれば私生活、身の回りの面倒を見てくれる存在が必要だ。
具体的には部屋の掃除とか、水回りの掃除とか、あと夜の相手とか。
……全部お金さえあれば依頼したり店に出向いたりすれば良い事ではあるものの、如何せんそのお金が無い。
「とにかく恒常的な癒し要素がなー……足りねえのよー。」
なまじ去年は中々に刺激的な出来事もあった所為というのもあるが。
しっかし新年早々考える事かね。いや昨日も似たような事考えたけどさ。
■暁 名無 > 出来れば胸の大きな子が良いよなあ、とか清楚な黒髪の子が良いなあとか。
眼鏡美人ならいうこと無いよなあ、とかとか一度考え出してしまえば湯水のように湧く妄想。
まあこれもいつも通りで、結局のところ、正月だろうとあんまり関係無いというわけだった。
「はー……とりあえず飯でも食って来るか。」
そして突然胸に去来する虚しさ。
まあ正月早々こんな妄想に耽ってたら虚しくもなるってもんだ。
俺はソファから腰を上げると、正月でもやってる定食屋を探すべく保健室を後にするのだった。
はてさて、本当に今年はどんな年になるのやらだ。
ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。