2018/06/29 のログ
ご案内:「屋上」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 夕刻、本日の授業が終わって後は帰るだけの時間帯にこの屋上へと訪れたのがおよそ30分前。
その時はまだ青空が広がっていたが、今は徐々に夕焼けの赤が色味を増してきている。
期末試験が近いこともあって、学園内はそこかしこで忙しない雰囲気であるが、
彼女は自分には関係ないと言わんばかりに、ベンチに腰掛けてぼんやりと空を見ていた。
■鈴ヶ森 綾 > 今日は雲が多く、夕焼けの光に照らされたそれが炎のように空一面に広がっていく。
少し高めの気温も吹き付ける風のおかげでそれ程には気にならない。
だらしなく投げ出した足の先を時折交差させたりしながらそうして時を過ごす。
「……何か買ってくれば良かったわね。」
ふと、喉の乾きに気づいて小さく声を漏らす。
けれども今更階下の自販機まで行くのも億劫で、そうぼやいたきりで特に何かするわけでもなく。
■鈴ヶ森 綾 > それからまた30分ほど、風に吹かれながら刻々と変わってゆく空の色を眺めていた。
東の空からは徐々に夕焼けの赤が抜け、夜闇の藍が染み出してくる。
そろそろ潮時だろうか。ついつい長居をしてしまった。
「…んっ。」
傍らに置いたカバンの中から飴玉を一つ取り出し、包みを解いて口の中へ放る。
これを舐め終えたら切りにしようと。寮で夕食を取るならそれぐらいが頃合いだ。