2018/07/27 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「ふんふふんふん、ふーん……」

屋上のベンチに寝転がって、適当な鼻歌を口ずさむ。
既に日は落ちて夜風が昼間の熱を少しずつ攫って行くのが心地良い。

「まったく、毎日毎日クソみてえに暑くなってからに……
 30℃超えの予報が出てたら休校にして欲しいくらいだ。」

なあ、お前もそう思うだろう?
と、俺が声をかけたのは、俺の腹の上で丸くなっている仔犬とも子猫ともつかない珍妙な生き物だった。

暁 名無 > 俺に声を掛けられても此方を向くどころか目を開く事すらせずすややかに眠っているその生き物は、
一昨日密猟者から保護した群れの内の一体だ。
群れの大半は然るべき場所へと届けたが、この一体だけがどうしても俺の傍を離れようとしなかった為、渋々俺が身柄を与っているという現状である。

『まあ、先生なら金に困って不法売買なんてしないでしょうし』

とあっさり許可されたのも納得いかないが、一番納得いかないのは密猟者の摘発の報酬がコイツ一匹にされてしまった事だ。
報酬って言葉の意味を百篇ググって欲しい。いやマジで。