2018/07/28 のログ
■暁 名無 > 「ふあっ……暇だ。
何か面白いこと起こらないかねえ。」
ベンチに寝転んだまま誰にともなく呟く。
腹の上で寝ている毛玉は当然の様に我関せずで寝息を立てているし、こいつが重たい所為で身動きも碌に取れない。
面白いことが向こうから歩いて飛び込んでくることに期待するのも、已む無しと思って頂きたい。
あるいは面白くなくても良いので誰か腹の上の毛玉退かして。
■暁 名無 > しかし、何も起こらない。
──なんて文字が脳裏で踊る。
やれやれまったく、退屈は人を殺すとはよく言ったもんだ。
ベンチの上で仰向けに寝転んだまま、俺は小さく溜息を零す。
いっそのことこのまま寝てしまうのも大いにアリかと思ったが、きっと目を覚ますのは夜更け過ぎになりそうで。
そしたら多分きっと、家に帰る気になどなら無くなってそうだと言うのは容易に想像がつく。
「……まあでも、このまま朝までってのもあり得る話か。」
腹の上で眠る毛玉が動かない事にはどうしようもないのである。
■暁 名無 > 「寝ちゃうか……寝ちゃいますかぁ!」
生憎毛玉も起きそうにない。
こうなったらこっちも一緒に寝てしまうに限る。
いや、起こしても良いわけだけど、そうすると今度は不機嫌なこいつに付き合わなきゃならないわけで。
……それは凄く凄く面倒な事なのだ。
「ふわぁぁ……明日には何をしようかねえ。
海でも行ってみようか。」
お前の名前もそろそろ考えなきゃな、と毛玉を見遣って。
もう毛玉で良いか、なんて考えながら俺は静かに息を……じゃない、意識を手放したのだった。
ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。