2018/08/12 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「はぁ……疲っれたわぁ~」

突発的ワイバーン騒動から数日、どうにか敵の行動パターンを割り出し、潜伏地域を特定し、公安と風紀の実動部隊に指示を出す所まで持ち込めた。
此処まで来ると俺はようやくお役御免となる。なのでこうしていつもの様に屋上のベンチでタバコなんか蒸かしている訳だ。

……ていうか久し振りにタバコ吸ったな。ラフィ拾ってから吸ってなかったから1週間ぶりくらいか?

「まあそんな暇もねえってくらい忙しかったんだな……」

週の前半は完全に趣味だったけど。けど!

暁 名無 > こんな日々がこれ以上続いたら正直精神が持たない。
肉体はもつけど。一徹二徹くらいならびくともしないけど。
でも流石に精神的にクるものはあるよねっていう……はあ、何かもう恒常的に癒しが欲しい……

「また海にでも行って水着美女ウォッチングでもしよか……」

動機が不純極まりないが、幸い聞いてる生徒も教師も居やしないだろう。
よしんば聞かれていたところで咎められる謂れは無い。ああ無いとも!

口から吐き出す煙を目で追いながら、明日の予定をびしっと決める俺である。

ご案内:「屋上」に古城 桜虎さんが現れました。
古城 桜虎 >  
「夏休みはうきうき美女ウォッチングです?」

 たまたま聞いてしまったのか、ひょこ、と、顔を出す少女が一人。
 ……良く分かっていない聞き方をする辺り、今しがた屋上に足を踏み入れたのだろう。

 もちろん咎めたりもしない。なんとなく聞き返した、と言った体だ。

暁 名無 > 「……おや。」

突然声が掛かって面喰ったが、それをどうにか顔に出す前に飲み下す。
銜え煙草のまま声のする方を振り返って、その主を見れば。

「あー、誰かと思えば非常勤の……えーと、古城サン、だったっけ?
 まあ折角の夏なんでね、冬場に水着美女は見れないですからなー。」

へらへらっと笑いながら頷いて見せる

古城 桜虎 >   
「ええ、幽霊教師の古城さんですよーう?」

 冗句めかし、へらりとした笑みを返してみせた。

 古城桜子。
 見た目生徒のような体をしているし生徒のようなフリもするが、
 その実は歴とした?非常勤講師なのである。

 それはさておき。

「バラエティー番組ぐらいですよねぇ。冬場の水着。
 ……所で、だいぶお疲れです?」

 煙に視線を移せば、その少女は慮るような声と言葉を発した。

暁 名無 > 「あー良かった合ってた。
 いやあ女の子の顔と名前は一度見たら忘れない自信があったもんで。」

タバコを消すかどうか悩みながら返しつつ、結局そのまま吸い続けることに決める。
なるべく風向きにだけは気を払おう。うん。

「温水プールとか行けば割と見れるんだけどもね。
 まあ、そこまでして見たいもんでもねえかなーっつーか、そんな暇無いよなその時期はっつーか。

 ……へ?ああ、まあ。
 ここんとこ色々立て込んでて。ようやく一息吐けたとこなんでね。」

非常勤でも教師は教師、巷を騒がせたワイバーンの件は耳に入っている筈だ。
なので細かいとこは省く。海水浴場で異邦人拾ってきたことも省く。

古城 桜虎 >  
「……先生業って記憶力勝負ですよねえ。
 先輩の先生方を顔と名前の一致力を見てるとそう思います。」

 頬に手を当て、ぽつりと呟く。
 立て続けに何かを実感したような、そんな独り言だ。

「冬も冬で大変ですから。
 ……にしても色々と、ですか。やはりパンデミックの件で?」

 そして、そう尋ねた辺りで桜子のスマートフォンが鳴り響いた。

暁 名無 > 「覚える事は覚える、覚えない事は覚えない。
 ただでさえ年間何百人って顔の生徒が毎年入れ代わり立ち代わりやって来るんだから、割り切ってかねえと大変でね。」

とは言ったものの、本当に不本意ではあるが男子生徒の顔も割と覚えている。
本当に不本意だけど。忘れて良いんじゃねえかなって思うけども。

「そーそー、そのパンデミックの件で。
 ていうかそんな名前ついてたんすねアレ。
 っとに、人の休暇潰してくれちゃってもー堪ったもんじゃねえよ。」

と、着信音が響いて反射的に自分の上着のポケットに触れる。
まあ、自分のスマホは研究室の机の上なので条件反射ってやつだけども。
喫い終えた煙草を潰しながら、二本目を取り出しつつ古城教諭へと出ても良いよと目で促した。

古城 桜虎 >  
「それでも十二分だと思いますけどねー……
 私も結構必死にやってますけれど、空だとちょっと厳しいです。」

 ごまかすように苦笑い。
 響く着信音に気付いた後、視線で出ても良いと促されれば「では失礼して」と断りを入れてから出る。

「もしもし。ええ、私です。
 はい──ええ。"歓楽街の特定の一区間"で空飛ぶサメの目撃情報。
 で、それが例のワイバーンと同種の疑惑と。いや、空を飛ぶからってだけじゃないですよね?
 ……ええ。そうですか。いずれにせよ各委員には通達済みで、こちらにもと。」

 まどろっこしい単語と不穏なパワー単語が並ぶ。
 通話の端々を拾うだけで、何が起こっているかは想像に難くない。

 それからいくつかの応答の後、端末から耳を離した。

「承知しました。では。」

 通話を終えた後、暁へと顔を向けた。

「……お盆休みは返上かもしれませんねえ……。」

暁 名無 > 「はー、なるほどねえ。」

紫煙を見送りながら、嘆息混じりに呟く。
ワイバーンの次はサメか。夏だなー。映画だなー。
そんな事をぼんやりと考え、次に考えるは自分の立場。
流石に空飛ぶサメの生態を調査しろって言われてもはいそうですかとはいかない……出来ないとは言わないけど。

「ま、俺にお鉢が回って来るのはまだちょっと時間があるんでね。
 それまで束の間の休憩を満喫しとくとしますかねー。」

明日の水着美女ウォッチングは延期だろうか。

「……ところで古城サン、今水着姿になってくれたりしーまー?」

古城 桜虎 >  
「ええまあ、初動は基本的に委員と生徒ですから。
 つっかえさえしなければ風紀委員辺りが即応しているでしょうし……」

 とは言え頭の痛い案件には変わりもないし、
 ああは言ったが公的なものが動くにはややこしい場所でもある。
 故に、大きなため息を零した。

「……屋上の水着少女とか、
 変な噂が立ちそうなのは、ちょっと……」
 

暁 名無 > 「まあ、今回は多少特殊とはいえ街中だしそこまで手古摺る事は無さそうだしねえ。
 前回の転移荒野は、アレは酷かった。場所が場所だからターゲット以外にも障害がわらわら湧いて出るわ。」

お陰で休みは殆ど潰されるわで良い思いがまるでない。
いや、退屈はしなかったけどそれはそれ。

「だいじょーぶだいじょーぶ、他に誰も居ないから。
 ……ってそういう問題じゃねえわな。うん、仮にも教員がそんな事してたって話が出たら俺の首も危ういし。」

残念、緊急の精神治癒は未然に終わってしまった。