2018/08/24 のログ
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 視線が向けられた街はすでに灯りが煌々としており、
オフィスから漏れる光が間接的に建物の形をかたどっていた。
「それにしても、暑い……」
シャツをパタパタと動かして風を送る。
日が暮れたとは言え、コンクリートで作られた街は昼の間にたっぷりと熱を溜め込み、
昼間の刺さるような暑さとは違う、足元から蒸すような暑さを演出していた。
この屋上はといえば、いくらか緑化されているためビル街より幾分マシだったが、
元々暑さに強い身体じゃないため体力は削られる一方だった>
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「そういえば屋上にも自販機があったような」
まるで湯煎されているかのような暑さに当てられて、ベンチの上でうなだれていると、
思い出したかのように屋上を見渡した。
後ろを振り返ると、少し離れたところに自販機の灯り。
おお!と小さく感激したような声を出してベンチから立ち上がり、自販機を目指す。
「どれにしよう」
自販機のフロントに並んだ商品を見て少し悩む。
そうして冷たい缶コーヒーを選ぶと、ガコンッという音とともに缶が落ちてきて>
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「さて、帰ろう」
缶コーヒーを買ってベンチに戻りしばらくの間ぼーっとしていた。
気が付けばコーヒーを飲み干していたようで、それを機に帰ることにした>
ご案内:「屋上」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。