2018/10/14 のログ
■暁 名無 > 「あー……南の島とかに逃避してえなあ。」
屋上を吹き抜けて行った風に身を竦めながら独りごちる。
まあそんな予算も日程の空きも無いわけで、よしんばそれらがあったところで一人で行くのも……いやまあ、それは良いかもしれないが。
「何つーか、こう、無いんかねえ。慰安旅行みたいな。
温泉でも良いな。あー、良いな温泉。温泉行きてえ……」
独り言に独り言が重なって、独り会話が成立。
何だか虚しい気持ちにならなくもないが、まあ誰も居ないし仕方ないんだ。
■暁 名無 > 「そういや訓練施設のVR使って気分だけでもって行ったバカンス、アレ良かったなあ。
……また今度世話になるか。タバコも、まあ、気分だけだけど。」
問題は時間。これから日増しに増えていく仕事の合間を縫って訓練施設に入り浸る暇が、果たしてあるかどうか。
それならいっそ多少型落ちこそするが数年前の一般家庭用モデルを買ってきた方が良いのでは、と割と真剣に考え始める。
だから時間がねえんだっつの。
「そもそもが前時代過ぎる業務内容なんだよな。
学校の先生って。何つーか、授業なんて通信で良いじゃねえか。」
ぶちぶちと一度零せば止まらない愚痴。
他の先生や、ましてや生徒になんて聞かせられるわけもなく。
■暁 名無 > 「あー、だめだめ。そろそろ戻るか。」
日が沈むと寒さが加速度的に増してくる気がする。
やっぱりそろそろ秋物の上着を引っ張り出す時期だという事なんだろう。
日中は無くても良いけど、朝晩の通勤時は流石に寒い日もあるしな。
「戻ろう戻ろう。うぅー……って、何だアイツらまだ残ってんのか。」
校舎内へと続く扉へと向かう途中で隣の校舎を見遣れば。
まだ教室で何やらやってる生徒たちの姿が見えた。そろそろ帰る様に促さねえとなあ。
ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。