2015/06/09 のログ
■設楽 透 > 「まあ、広いからねえこの島」
「人海戦術でも使えば容易いんだろうけど、」
「まさか凶悪犯でも無い相手にそこまでする事も無いでしょ。」
【ただの素行不良少年だよ、と肩を竦めて】
【カフェテラスの名前を聞けば、まさか、と笑って一蹴した】
「まあでも案外ありえない話では無いかもね」
「どういう訳かやたら甘い物が好きな生徒が多いきがするし」
「それは置いといて、」
「彼なら歓楽街や落第街の辺りでよく見かけるって話だなあ」
【僕はあまり行かないけどね、】
【と最後に付け足す様に大嘘を吐いた。】
【人のいる所、噂話のあるところなら地の果てでも現れる、】
【そんな噂のある男なのだから。】
■エカチェリーナ > 「歓楽街や落第街、ね……」
アラキに近づくな、と言われたのとドンピシャの方角である。
それでもカジノへ行く、とは言ったものの行くなら直行するつもりだったし、
人探しでうろつくとなるとそれはそれで別の問題になる。ありていに言えば少し怖い。
ただ先に伝言してそれをトオミネに伝えておけば変に気をもむこともなくなるんだけど。
「シタラ先輩でも近づかないのね、うぅーん、どうしたものかしらね……」
そういうと首をひねったまま考え込んだ。
■設楽 透 > 「まあ、危ない所だからねえ。」
「多少腕に覚えがあってもあんまり行かない方が良いよ」
「これは先輩からの忠告だ。」
「まあ、聞き入れるか無視するかは任せるけど」
【少しだけ興味が沸く】
【この少女は一体何のためにそんな男の行方を探るのだろう、と】
「まあ、また何か情報が入れば教えてあげるからさ。」
■エカチェリーナ > 「意外と重いわね、先輩の忠告って言葉。自分で似たようなこと言った手前あんまり邪険にするわけにもいかない、か」
ともかくそっちへ行くのは後回しにしよう。行くなら行くで手ぶらとはいかないから準備もいるし、
他で情報を探ってからでも手遅れではあるまい、そもそも別に捕物とかそういう話ではないのだから。
「ありがとうシタラ先輩、そうね、そうしてもらえると助かるわ。」
とにかくとっかかりは見えたし、思わぬところから歩を進められそうだ。瓢箪から駒、とはこの事か。
「じゃあ一応、研究はおいといて製作のほう行こうかな……
あ、一応シタラ先輩は見学してたってことにしておくからこれに名前書いておいて。」
そう言うと受付にあった表組みの用紙をボールペンと一緒に差し出した。
■設楽 透 > 「仮にも6年この学校に通ってる身だし、ね。」
「それに可愛い子が疵物にされるのをスルーって言うのも、」
「何だか忍びない物がある。」
【本気か冗談か、それとも両方なのか】
【軽い調子で言うと、用紙とペンを見た】
「ああ、別に大丈夫だよ」
「戻ってきた先輩に『設楽先輩が来た』とでも言ってくれれば」
「ああまたか、で済むと思うし」
【やんわりとそれを拒否しようとする】
【自分の足取り等は出来れば残したくないのだ】
■エカチェリーナ > 「ああ、中学時からここにいるの? なるほど、じゃあ知らない私がおかしいのね。」
自分が納得しても他人にそれを証明するのは難しいから一応教わった規則通りに用紙を出したが問題ないなら問題ない。
二年次から編入の自分でも軽く噂を聞いたことがあるということはよく考えれば相当の有名人だ。
「私は大丈夫よ、私は、ね。」
恐らくは、だがチンピラ風情には遅れを取るまい。ヤクザはどうかな……ニンジャはヤバい、実際ヤバイ。
ニンジャ見たことないけど。そういえば一人もニンジャを見た記憶が無い。楽しみにしていたんだけど。
「それじゃあ私はご飯食べに一旦出るわ、シタラ先輩は見学の続き?」
■設楽 透 > 「いや?高校からだぜ?」
「高校だけで今年6年目さ」
「まあ色々と事情があってねぇ」
【事情も何もただ自主的に居座ってるだけである】
【学園側に利がある訳でも無いが、】
【特別不利益がある訳でも無いので黙認されているのだ】
「まあ、くれぐれも気を付けてね」
「んー、そうだなあ……」
「うん、もうちょっと見てから帰ろうかな。」
「戸締りはして行って良いよ。」
【ひらひらと手を振って、】
【少女がその場を後にするのであれば、それを見送るつもりの様だ】
■エカチェリーナ > 「……なるほど、有名人になるわけだわ」
一応留年がさほど問題にならないことは知っているが、六年目とは格別である。
彼女が持っていた先輩に対する仄かな敬意が陰りを見せた、ような気がする。
「そう、それじゃあ行くけど、鍵かけていいの? 出られないんじゃない?
まぁいいけれど、トイレ行きたくなっても知らないわよ。」
居残るつもりなのかな、じゃあ帰りしな飲み物ぐらいは買ってくるか……そんなことを考えながら彼女は工学部室を後にした。
■設楽 透 > 「そのうち長老って呼ばれるかもね。」
【冗談めかして言うが、満更でもなさそうな笑みだった】
「うん、行ってらっしゃーい。」
「大丈夫大丈夫、戻って来る頃には他所行ってるから。」
【部室を去る少女を見送り、】
【しばらく興味津々で物品を見て回っていたが、】
【満足すると壁をすり抜けて部室を後にしたのだった】
■エカチェリーナ > (小一時間後、もぬけの殻の部室に一人立って二本ペットボトルをぶら下げる女の姿がそこにはあった)
ご案内:「第一部室棟」からエカチェリーナさんが去りました。
ご案内:「第一部室棟」から設楽 透さんが去りました。