2015/08/12 のログ
ご案内:「禁書庫」にミウさんが現れました。
■ミウ > 風紀委員会本部襲撃から一週間が経つ。
ある調べ事をするため、禁書庫に足を踏み入れていた。
この場所は、怪異なども起きるらしい……。
力のある書物とは恐ろしいものだ。
奇妙な本がならぶこの禁書庫を突き進んでいく。
そして、ある場所で足を止めた。
それから、一冊の本に視線を向ける。
「これ……ね」
その本に手を伸ばす事なく、神通力によるサイコキネシスで浮かせて手元に引き寄せる。
■ミウ > その書物とは、『門』について記述したものだ。
なぜ門について調べているかというと……。
ミウは、元いた異世界を創りだした創造神なのだが、門にうっかり巻き込まれてその世界に帰れなくなった異邦人でもあるわけだ。
つまり、『門』を開く方法を探っているわけだが、そこはいっその事創造神らしい方法を考えてみようという事になった。
──その方法とは、門の創造である。
しかし無暗にやるのは危険なもので、門の制御方法を一歩間違えれば、多くの人を異世界に飛ばしたり、逆にこちらの世界に転移させたりする可能性もある。
無関係な人に危害が加わる可能性もあるという事だ。
そもそも、門の創造に成功するかは試してみるまで分からない。
慎重にいくためにも、門について調べる必要はある。
■ミウ > そもそも、門を開けたところで、元の世界に帰れる保証もない。
「難しいところね……」
門に関わる以上、下手をすれば大事件にもなりかねないかな……。
例えば、誤って大量の異邦人を島に転移させたとしよう。
それらが混乱して一斉に暴れ出したらどうなるだろうか。
ご案内:「禁書庫」にギルゲイオスさんが現れました。
■ギルゲイオス > ちょっとこう、まぁ、肩の力が抜けていた方が、案外良い物が見つかるのである。
(などと、魔王様は供述しており。
酒場帰りのほろ酔いで、禁書庫の扉を無造作に開く。
適当過ぎやしないかとも思いつつ、実際警備もザルなので今更である)
…………ふむ、先客であるかな?
(誰とも分からぬが、何者かの気配。
怪異っぽくなり始めた黒い影を掌で払いつつ、ゆっくりとした足音が近づいてゆく)
■ミウ > 「ひとまず、読もうかしら……」
ミウのサイコキネシスにより手元で浮いている書物を手に触れる事なく軽く開こうとしたが……。
上手く開かない。
どうやら、魔術や異能の類によって厳重にロックされているのだろう……。
「さすがは、禁書の類ね……」
だけど、ミウならば無理やり開く事はできそうかな。
そんな時、足音が聞こえてくるので、そちらに振り向いた。
赤い瞳で、足音がした方を見る。
■ギルゲイオス > 精神障壁でも張って、今日はもうここで寝てしまうのもアリかという気がしてきたのであるな。
(書棚に並べられた本、その背表紙を片目に流し見て。
小さな欠伸一つ、気配の方へと近づいていくと)
おや?
(ちょいとばかり、首をかしげた)
こんな所で、奇遇であるな。
ちょいとばかりの、お久しぶりである。
(口元に浮かべるのは、緩い笑み。
軽く手を振れば、そのままと近づいていく)
ふむ、探し物であるかな?
もっとも、こんな場所なら我もなんとなく察するところではあるがな。
(つまるところ、前にも話をしたが。
同じ目的で来ている可能性は高そうだ)
■ミウ > その紅の瞳に映るのは、以前浜辺で会った魔王であった。
ギル君を目にすると、品の良い笑顔を向ける。
「魔王ね。
お久しぶり」
そして、探し物かと聞かれたので首を縦に振る。
「そうよ。元の世界に帰る方法を探るために、門について調べていたところなのよ。
さしずめ、あなたも同じ目的かしら?」
■ギルゲイオス > どうも、魔王である。
創造神様もご機嫌麗しゅう。
(芝居がかって大仰に一礼、の後、ゆるゆるとした素に戻り。
手にしている――というか、浮かんでいる書物の表紙をちょいとばかりと覗きこむ)
そういう事であるな。
アレ以降、何度かここには脚を運んでいる、のではあるが。
やはりというか、とうぜんというべきか、中々と思った通りに事は進まないのである。
(ため息混ざり、顔を横へと振った。
そりゃそうだ、すぐにと解決策が見つかっては、誰も門に関して苦労はしていない)
■ミウ > 一礼する魔王に、笑みを向ける。
そして、魔王でも思った通りに事が進まない事を聞き、
「そうなのね……。
やはり、門に関しては難解なものよね……。
わたしも、あれから門について分からないままなのよ」
親指を顎に当てて、考える仕草をする。
「この禁書庫で調べても、門の手掛かりを掴める可能性はあまり高くないという事ね。
あれから聞いた話だと、ロストサインという元々この島にあった組織は門の制御に成功していたそうよ。
そちらの方面で調べても、もしかしたら何か手掛かりが得られる可能性もあるわね」
■ギルゲイオス > そもそも、門って何さ?、って辺りから謎であるからな。
とりあえず、我としては得手の魔術路線からアプローチはしておるが。
(軽く両腕を広げ、両手を開けば、ポンポンと乾いた音が二つ。
右手に赤いの、左手に黒いの。
小さな明かりが現れてはくるくると回り、そして消えた。
炎と闇に類する、かなり下級の精霊種である)
係わりのありそうな、召喚と転移絡みを中心にしておるが。
どちらも実は専門外なのよな。
(はっはっは、と残念な乾いた笑い声が響いた)
ヒントは得られるかも知れぬが、直接的な内容は難しいであろうな。
ロストサイン……何だったかな、犯罪組織、だったか。
(ややと難しい顔、首をかしげて唸る声と)
或いは、現物を見る事が出来れば、一番いいのだがな。
■ミウ > 「確かに、門とは不明なものよね」
少し、苦笑してみせる。
「なるほど……魔術路線ね。
まさしく、魔王であるあなたにぴったしだと言えるわ」
彼の右手と左手に、それぞれ赤と黒の明かりが現れる。
それらを微笑みながら見ていると、急に消えてちょっとびっくりする。
「召喚と転移……。なるほど……ね。
そちらの方面も調べておいたら、門に辿り着く事ができるかもしれないわね。
それにしても、門の原理と召喚や転移の原理って似通ったところがあるのかしら……」
ミウもテレポートの使い手なので、そちらに視野を移してみるのもありかもしれない。
残念そうに笑うギル君を見て、苦笑気味に笑う。
「わたしはひとまず、門を創造する路線を考えているところなのよ。
だけど下手にやってしまい制御を誤ると自分が変な世界に辿り着くだけではなくて、異邦人がこちらに流れてきたり、逆にこの世界の人間が異世界に転移したりと大変な事になるから、躊躇っているところね。
そもそも創造神の力であっても、謎の多い門を創造できるかは試してみるまで分からないところもあるわね……。
結局のところ、謎のまま情報不足なところがあるわ」
軽く溜息を吐いてみせる。
「直接的な内容は難しい……ね。
それでも、数少ない手掛かりなのよね。
門を調べるなら、ある程度の遠回りは覚悟するわ。
ただロストサインは危険な犯罪組織だったと聞くし、調べる上でリスクはあるようね」
ギル君の言葉に首を縦に振る。
「現物……うまく見られればいいのだけれどね。
どうしたら、現物を見られるか、という方向で考えてみるのもいいかしら」