2015/09/28 のログ
ダナエ > リスクと聞けば険しい顔。
「そうか、失敗のリスクもあるのだな。
 暴走はごめんだ、妖精クラスから始めてみるか……」

「アミュレットなら、
 魔力さえ吹き込み直せば何度でも使えそうだがな。
 ……まあ、そこはそれ」
やはり値段が、という渋い表情。

「ほう」
腕組みして、じっと相手を探る眼差し。
呪いを解くか、掛けるか。その二択ならば、と考えて。
「……呪いを掛けるのを急ぐという状況は、早々あるまいな。
 死活問題になっているのは貴公本人か、それとも家族か誰かか?」
質問した後で、
こちらばかり聞くのはフェアじゃないだろうかと思い直す。
「私も同じような立場だ、気持ちは分かる」
と、自分の立場もぼんやり明かす。

ライガ > よほどのことがない限りは大丈夫だと思うけど。
まだ作る段階なら。

「初期投資がいいか、安価でそこそこのものを買い続けるか。
いずれにせよ、お金は工面しなきゃいけないだろうけど」

全身鎧が腕組みをしていると、なかなか様になっている。
がしかし、ここは図書室であって、訓練場ではない。

「なかなか鋭いね、まあ隠す必要性も薄いか。
察しの通り、呪いを解く方さ。
幸か不幸か身寄りはいないんで……僕自身ってことになるけど」

再びノートにペンを走らせながら、
ま、今すぐ大事になるようなものじゃないからいいんだけどさ、と付け足す。

「なるほど、君も難儀な問題抱えてるみたいだね。
じゃあ後々、情報交換と行こうか。
連絡手段は何か、持ってる?」

ダナエ > 「この世の中、何をするにも金、金、金だな……。
 商業の発展は国を潤しはするかもしれないが、
 果たして民にとってはどうなのか」
祖国より進んでいるこの世界の商業主義に、深いため息。

身寄りがないと聞けば親近感。
「ほう、貴公が……。ではその刺青は、呪いか?」
肌に見え隠れする刺青に視線を落とす。


「ケイタイはない。
 だが住所はある、何かあれば手紙をくれ」
胸を張る。
つい先日もこんなことを言ったなと思い出しながら。
「急ぎの時は隣に住む大家に電話をもらえれば、
 取り次いでもらえる話になっている」
住所と大家さんの電話番号を告げる。
「……おっと、名乗るのを忘れていたな。
 学園の一年、重騎士のダナエだ」
貴公は、と相手にも問う。

ライガ > 「さあねえ。
でも、何もかもタダってわけにはいかないだろ、皆生活かかってるわけだし。

……さあて、おなかもすいてきたし、
残りはまた別の日にやろうかな。
終わった分は返却して、と」

未読のタイトルは覚えておこう。
借りる人もそう多いわけじゃないし、大丈夫だろう。

「ああ、この刺青、わかる?
そうだよ、結構消すのに難儀しててね」

腕をまくってため息をつく、
一部消えかかっているとはいえ、結構な範囲にわたって刻まれているようだ。

「ああ、急ぎの要件なら大家さんに、それ以外なら手紙でもいい、か。
へえ、異邦人街……異邦人街?
なら宿屋から結構近いな、この住所だと。OK、それほど難しくもなさそうだ」

ポケットからスマホを取り出し、告げられた電話番号と住所を登録する。

「こちらこそ、うっかりしてたよ。
1年、だから学年一緒か。
僕はライガ。魔術学と、拳闘術をとってる。
まあ、よろしくね」

そう言ってペンを置き、右手を差し出した。

ダナエ > 「ああ、調べ物の途中に話し込んですまなかったな」
長らく邪魔をしていたことに気づいて、慌てて謝罪。

かなり広範囲であるらしい刺青。眉間に皺。
「見える形で身体に呪いの痕跡を残されるというのは、
 この上なく腹立たしいな。
 呪いを掛けられていることを忘れるなよと、
 常に言われ続けているようだ」


「貴公は宿住まいか。金があるのだな……」
少し羨ましげに。

握手にはガントレットをしたまま応じかけるが、
前にガントレットでの握手は痛いと言われたことを
思い出し、外してから改めて素手で握手。

「ライガか。
 お互い呪いに喰われないよう、しぶとく生き延びよう」
自嘲なのか、皮肉なのか。
握手を終えればニヤリと笑ってそんな台詞を。
調べ物の邪魔をしたお詫びに本の山の片づけを手伝ってから、
低年齢向けコーナーへ戻っていくだろう。
その後は文字の教本を数冊借りて、図書館を後にしたことと──

ライガ > 「いいって、気分転換にはなったし」

気にしてないよと、慌てて手を振る。

「いやあ、そうなのよ。
わかりやすい点はあるけどね。
おかげで下手に銭湯とか温泉行くと、ヤバい筋の方に間違われちゃってさ。
いちいち説明するのも面倒で」

それは傍から見れば、思ったより悲痛な悩みではないだろう。
風呂好きを除いては。

歓楽街ほどじゃないし、大した場所じゃないよ、と遠慮し、言葉少なめに答える。
騎士らしい、鍛えているであろうがっしりとした手と、しっかり握手を交わす。

「なんだ、君もその類か。
そうだね。ま、何か有用な術があったら知らせるよ、役立つかはわからないけど」

本の片づけには悪いねと言いながらも、2人合わせて短時間で片付いてしまい、素直に礼を述べる。
もとのように、低年齢コーナーへ戻っていく後姿をちらりと見て、ライガはノートをバッグにしまい、図書館を後にした。

ご案内:「図書館」からライガさんが去りました。
ご案内:「図書館」からダナエさんが去りました。