2015/11/21 のログ
ご案内:「図書館」にダナエさんが現れました。
■ダナエ > 本棚の奥の方のテーブルで、
立ったまま熱心に本を読み込んでいる重騎士。
テーブルの上に積まれた数冊の本は、
氷の魔法に関する初心者向けのものと、
季節に関するもの。
「…………ふむ」
こうして幾つかの魔術理論を読んでいる限りでは、
己のやり方が大きく間違っているとは思えない。
では何が悪かったのか。
ページをめくる表情は険しい。
■ダナエ > 「…………」
その場で身じろぎのような足踏みをする。
長いこと立ったままなので、足が疲れてきている。
窓の外に目をやると、既に日差しは夕暮れの色。
日暮れの早い、寂しい季節になったなとぼんやり思う。
故郷の冬は長く厳しい。極夜もある国である。
この島の冬はそこまで長くはないようだが、
どんな感じなのだろうか。
この世界に来てすぐのときはまさか新年まで
この世界で迎えることになるとは
思ってもいなかったが、
このままではそうなりそうな気がする。
思わずため息をつく。
■ダナエ > 「いやいや、前向きにいかねば」
首を振り、思考を改める。
これは恐らく神からの試練。
耐え忍び乗り越えて無事故郷に帰った暁には、
異世界から帰還した英雄扱いしてもらえるかもしれない。
その後、しばらく本を読み続けて。
読み終えた本をそれぞれ元の場所に戻すと、
ゆっくりと図書館を後にした。
ご案内:「図書館」からダナエさんが去りました。