2016/01/25 のログ
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 「えーっと…」
魔術関連の図書が充実した分館の1つ。
蘭は、本棚の間をきょろきょろしながらうろついていた。
今見ているのは元素や属性を扱う魔術の、術式構成について論じた本が収められているスペースだ。
(…扱うのは現象じゃなくて術式構成だから、物理が分からなくても大丈夫だと思うし…)
それでも、初学者の蘭には「欲しい情報はどの本に収められているか」の見当をつけるのが難しい。
だから、気になったタイトルの本を手にとっては目次と中身をぱらぱらと眺めては、本棚の元の位置に戻す事を繰り返している。
■美澄 蘭 > 「………あ、『元素の固定法』…これ、ずばりじゃない?」
手に取ってぱらぱらと眺めてみる。目次は目的に沿ったもののようだ。
とりあえず、腰を落ち着けて読んでみるために閲覧スペースへ移動する。
■美澄 蘭 > 閲覧スペースに腰掛け、本を開き、その内容に細かく目を通し始めたところで…
「………」
蘭の眉間に皺が寄る。
わざわざ『固定法』について本を一冊使って論じるだけあって、内容が、理論面で無駄に詳細なのだ。
獅南の魔術学概論に何とかついていける程度の理解力はある蘭だが…元素魔術や属性魔術について、理論的な掘り下げはそこまで進んでいない。
(本を読むための参考書が要るわね…)
それでも、読みこなせないかと睨めっこして、粘る。
■美澄 蘭 > (どうしようかな…)
実際のところ、図書館ではつい先日法学概論の講義の参考資料を借りたばかりだ。
一応まだ貸出上限には余裕があるが、「本を読むための参考書」まで含めると心もとない上…「いくつも借りた末どれも消化不良」が一番まずい。
「…また今度、かしら…」
そう呟いて、小さくため息を1つ。
■美澄 蘭 > 「………」
ため息とともに、本を閉じる。
時間をかけたが、一章を読みきる事も出来なかった。
「…とりあえず、参考資料を覚えて…」
本の末尾で参考資料を軽く確認すると、書架の元の場所に戻しに行く。
■美澄 蘭 > 「ええっと、この辺りで…」
元素魔術の棚の間をきょろきょろしながら、この本が元あった場所を探す。
「…あっ、背表紙の番号的にこの辺ね」
背表紙につけられた識別番号を参考にして、本を元あった場所に戻した。
■美澄 蘭 > 「…とりあえず、他の勉強を一通り片付けて…それからね。
あ、でももう少ししたら学年末だっけ…」
しばらく先かなぁ、なんてぼやき気味の呟きを残して。
少女は、図書館を後にしたのだった。
ご案内:「図書館」から美澄 蘭さんが去りました。