2016/02/01 のログ
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 放課後。蘭は借りた本を返しに図書館を訪れた。
入り口から入ってくると、まっすぐ返却カウンターへ。
「ありがとうございました」
法学概論の資料として借りた本を、カウンターの中の委員に渡した。
■美澄 蘭 > 講義の資料ではあったが、何だかんだで興味深くて一気に読んでしまったのだ。
「…次は、何借りようかな…」
書架の配置図を確認しながら、思案がちに口元に指を当て。
この館は、社会科学系の蔵書が中心のようである。
ご案内:「図書館」にマリアさんが現れました。
■マリア > 本棚の一角,社会の変容に関する本が積まれたあたりをうろうろする少女。
あちらへ行ったり、こちらへ来たり、また戻ったり。
何かを探しているようにも見えるし、多さに戸惑っているだけのようにも見える。
そのプラチナの髪も,白すぎる肌も,対照的な黒いワンピースも,ここでは良く目立つだろう。
「……どこから読めばいいか分からないわね。」
しばらくウロウロした後で本棚を前に立ち止り,少女は小さく呟いた。
■美澄 蘭 > 何だかんだ、父と祖父に助言を乞いながら理解すれば、蘭にとって法学概論は決してついていけない講義ではなかった。
…しかし、政治学概論についてはそうではない。
「…何か、分かりやすい話題の本があればいいんだけど…」
というわけで、政治学系の書架に向かおうとして、うろうろしている人影に気付く。
自分よりやや小柄で…自分より更に華奢な少女だ。
「…どうしたの?」
図書委員などではないのだが、その印象的な風貌と相まって気になってしまい…つい、少女に話しかけてしまった。
■マリア > 小さくため息を吐いたところで、横から声を掛けられる。
ぴくっと身体を震わせた後、声のした方に視線を向けて、
「あ、えっと……。」
何と答えるべきか迷った。
この島のことや,この世界のことが分かるだろうと思って図書館に来てみたのだが、
正直、膨大過ぎる上に予備知識がゼロなのでどうにもならなかったのだ。
「ちょっと調べものしようとおもったの。でも、本が多すぎて…。」
慣れないことしちゃ駄目ね、と、笑って見せた。
■美澄 蘭 > 話しかけた少女がびくっと身を震わせたのを見て
「あ…びっくりさせてごめんなさいね。ちょっと、気になっちゃって」
と、少し申しわけなさそうに眉を下げた。
そして、少女から事情について説明を受けると…
「…調べ物の内容が決まってるなら、端末である程度絞れると思うわ」
「試してみる?」と、書架の端の方に置かれている端末を指差す。
■マリア > 「あ、ううん、大丈夫! 私の方こそごめんなさい、ぼーっとしてて。」
首をぶんぶんと小さく横に振って,少女の紅色の瞳が,貴方のオッドアイをまっすぐに見た。
そしてその視線は、指の向けられた方向へと。
「みんな使ってるわよね…でも、使い方が全然分からないのよ。」
ゆっくりとそっちへ歩いて、端末の前に立った。
が、もう、完全に理解可能範囲のはるか外側である。
「んー……。」
適当に押す。画面が検索履歴に切り替わった。
また適当に押す。履歴から言葉を1つ選択したようだ。
“どすこい”
前の人は一体何を検索したのだろう。
「うー……?」
■美澄 蘭 > 使い方が分からない…と言われれば、
「そう…こういう機械は慣れてないのかしら。
………ああ、そこは検索履歴…えっと、前までこの端末を使った人が探したものを出すやつだから、あんまり今は使えないかも…」
少女の苦戦の様子に、困ったように苦笑いして。
どすこいって何なんだろう…。
「…私がお手本を見せるわね。貸して?」
と、紅い瞳の少女に手番の交代を求めた。
■マリア > 一頻り首をひねってから、解説を聞いて…やっぱり、分かっていないような表情。
それはそうである。こんなわけの分からない機構を見たのは初めてだ。
彼女の故郷では、蒸気機関が精々だったのだから。
「あ、えっと……それじゃ、ちょっとお願いしてもいいかしら。」
申し訳なさそうにしながら、端末の前から退く。
“どすこい”の文字が燦然と輝く画面のまま、貴女に引き継がれた。
■美澄 蘭 > 「ええ、じゃあちゃんと見ててね」
マリアと入れ替わるように、端末の前に立つ。
まずは「どすこい」をタッチパネルの下の端の方にある、「一字削除」のボタンに四回触れて消して。
そして、タッチパネルの下半分くらいを占める、アイウエオ表を指差した。
「このボタンを順番に押して、調べたい物に関係する言葉を入れるのよ。
本を書いた人が分かってれば、その人の名前を入れても調べられるけど…まあ、それは追々ね」
と、指差し確認するように入力方法を説明していく。
「…ところで、何を調べたいの?」
端末から、少女の方に振り返って問いかけた。