2016/03/17 のログ
ご案内:「図書館」に十六夜棗さんが現れました。
十六夜棗 > 夕方の図書館は、人気もまばらで静かだった。
卒業式が近い時期と言う事もあるのだろう。

目立たぬように、ゆっくりと受付を通り過ぎ、書架へ向かう。
小説が並ぶなか、とある漫画の外伝の2冊を手に取り、隅の机へ。

カバンを置き、椅子を引いて座り。早速小説を読み始めるのだった。

十六夜棗 > 静かにページを捲る。

小説の元となった原作漫画の挿絵を見て、仄かに微笑みを浮かべ。
描かれているのは小説版のメインキャラクター、ヒューマンタイプのロボット。
漫画でも小説でもアンドロイドとは言われてはいないものの、この島に来てから出会ったサイボーグやアンドロイドの外見にかなり近い。

「……懐かしいなぁ。」

小さく漏れた呟きを飲み込んで、更にページを捲る。

十六夜棗 > もしかしたら、周囲に人が通ったりしていたのかも知れなくても、静かならそれに気付かない位に小説を読みふけっていた。

椅子に座りながらも前のめりになって、文字に目を走らせて。
しかし、何かを探すように表情は真剣味のある物に変わっていく。

空想を元にする創作も、ジャンルによっては閃きの助けになったりする事がある。
ある種の技術や知識を基にした物もあり、それは莫迦にできるものではない。
探しているのはその類だ。