2016/05/14 のログ
ご案内:「図書館」にクローデットさんが現れました。
クローデット > クローデットが図書館を使う場合、その利用目的の多くは禁書庫にある。
クローデットが、通常開架の中を歩いているのは珍しい。

ゆったりと、優雅に歩むのは魔術史・魔術師史のコーナーだ。

「…これ、ですわね」

手に取ったのは、「精神干渉の光と影」。
精神に干渉する種類の魔術が引き起こした悲劇と、精神干渉の魔術を「適切に」使ってPTSDを効果的に緩和した事例が掲載されている、ルポルタージュだ。

クローデット > クローデットの得意分野は精神干渉の類ではない。これ自体は、今も変わっていない。
…ただ、尊敬すべき「先人」にならいたくなったのが一つ。
もう一つ。クローデットの主な攻撃魔術である属性魔術は強力にすればするほど広範囲且つ人体の保存に絶望的となってしまうため、情報収集という公安委員会の業務には都合が悪くなってしまうのだ。
クローデットとしては前者が本音、後者が建前。建前のための「教訓」として「影」を知ろうとした、というのが本を借りる動機だが。

…この本の中には、クローデットにとって偉大なる「先人」。
曾祖母、ディアーヌの所業の一部が記されているのである。

ご案内:「図書館」に十六夜棗さんが現れました。
十六夜棗 > 魔術史のコーナーに、もう一人生徒の姿が増える。

「この辺にあった筈よね。」

書架の並びを視線でなぞり、溜息をつく。
探していた本がない。
ただ、タイトルだけで本当に望んでいた内容について触れられているかは読んでみないと解らない本だけれど。

無い物は仕方ないとして、”脳への干渉が精神に与える影響”と言うタイトルの本を手に取り。
そして、周囲を見回せば、銀髪の女性が持っている探していた本のタイトルが目に入った。