2016/07/26 のログ
加賀智 成臣 > 「それでイイんじゃないですかねェ。まぁ、僕もこのクソみたいな自分の体とはそれなりに長い付き合いですし。
 ちょっと小難しいこと言いたくなっただけなんで複雑なこと考えなくても。」

ぽす、とミステリー小説をカウンターに置き、頭を振ってから貸出管理表に著者名と作品名を書き込む。
神経質そうな字だった。

「…そうですか、そりゃ良かった。………?」

なにか忘れているような気がするが……まあいいか。
思い出せないなら大したことでもないだろう。

「はい、はいありがとうございます。
 ……では、こちらの貸出表に名前と学生番号の記入をお願いします。」

こと、とシャーペンと管理表をカウンターに広げて置いた。

真乃 真 > 「そうだろう?
 まあでも、たまには複雑な事も考えないときっと頭の中身に良くないからね!」

普段使わないから偶には頭を動かすのもいいだろう。
そういう言う、意味ではこのミステリー小説もピッタリである。

「はいはいっと…。これでいいかな?」

意外とキチッとした字を書く。ただし、枠いっぱいの大きさで!

「今日はありがとう!えーと… 
 ああ、後これを返しとけばいいんだろう?」

名前が出てこない図書委員に礼を告げて。
三冊の本を持って棚に向かって歩き始めた。
借りてた二冊と借りる一冊の本である。

加賀智 成臣 > 「そうですね。」

もう自分の脳味噌にはそろそろカビが生えてそうな気もする。使った覚えは殆ど無いし。

「ああ、ありがとうございます……ええ、本当に。読みやすくて。」

こんなとこでもボリュームがデカいのか、などとくだらない事を考える。
その服の胸に付いた名札には、『図書委員 加賀智』と書かれていた。

ご案内:「図書館」から真乃 真さんが去りました。
加賀智 成臣 > 「………はぁ。」

その姿が見えなくなったのを確認すれば、ぎしりと椅子を鳴らしてもたれる。
そしてガリガリと頭をひっかく。長い髪が一本抜けた。

「ああ、本当に……」

さっきの青年は、良い奴なのだろうなぁ、と考えて。
その青年を、妬ましく、疎ましく思ってしまう自分に、心の底から嫌気が差した。

「さっさと死にたいなぁ。」

ご案内:「図書館」から加賀智 成臣さんが去りました。