2016/08/16 のログ
ご案内:「図書館」にヨキさんが現れました。
ヨキ > 魔術学の自習をしにやって来た午後、夏らしい突然の雨に足止めを食った。

「……これはまた、しばらく帰れそうにないのう」

窓際の閲覧席で、大雨に煙る風景をぼんやりと眺めている。

机上には、折り畳んだノートパソコンや魔術書、ルーズリーフに、筆記用具。
持ち物はいっぱしの学生といったところだ。

雨の勢いは強まったり弱まったりを繰り返し、なかなか止みそうにはなかった。

ヨキ > 空腹はもはや断続的に続いていたし、味覚らしい味覚も薄れつつある今、
他にやるべきことさえあればヨキは食事を必要としなかった。
今日も晴れた朝から図書館に籠もりきりで、こうして魔術書と格闘していたのだ。

それで雨粒がガラスを叩く音に顔を上げれば、集中力はそこで程よく中断した。
今や丸きり不死者の無茶無謀も可能なヨキにとって、休憩のタイミングは色々だった。

机に肘を突き、窓ガラスの雨粒が次々と合体しては流れ落ちてゆく様子を見上げている。

実際は暇に任せてぼんやりしているだけなのだが、傍目には物思いに耽っているようにも見えるだろう。

ご案内:「図書館」にデーダインさんが現れました。