2016/09/07 のログ
ご案内:「図書館」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 講義が再開して、「実験」結果の確認に使える時間は大分減ってしまった。
それでも、委員会としての動きが制限されている今、何とか時間はあるもので。
研究助手なしで、チェックは終わりそうだった。

(…しかし、まだ「変数」が足りないようですわね…)

今のところ、試作機が予測出来た「門」は、周辺に発生したものの6割ほど。
…まだ、記録を漁る必要があるかもしれない。

しかし、それらは残りのチェックを終えてから考えることだ。
チェックの終了が見えてきたクローデットはこの日、防御術式構成の改良のための魔術論理の上級テキストを探しに図書館を訪れたのである。
少しだけ風が強い、午後の日のことだ。

クローデット > 実際のところ、クローデットは新たな防御術式を装備しようというのではない(隠蔽術式の類に興味はあるが)。
ただ、装備構成を「より隙のない」形に変えようというだけなのだ。

先月の「散歩」の際の望まぬ衝突で、防御力の高い魔法生物を「身代わり」にする術式の、「隙」を垣間見てしまった。
…いくら防御が高い、物理攻撃ではほぼ不死身とはいえ、その魔法生物が衝撃に潰れている間は、追撃が入ってしまうのだ。

今クローデットが考えているのは、「身代わり」の状態をモニタリングして、「身代わり」にならない場合は別の「生贄」に切り替えるようなスイッチである。

クローデット > (モニタリングは、既に使っている探査魔術を応用すればいいとして…)

魔術学系統の書架の奥に歩を進める。
そう、問題は術式の切り替え部分の論理構造なのだ。

魔術論理の、上級のテキスト群のところに辿り着くと、ぱらぱらと眺めて品定めを始める。
…どれが、自分の今回の目的に最も合うだろうかと。

クローデット > (…これが良いかしら)

良さそうな魔術論理のテキストを2冊ほど見繕うと、それらを手に取る。
そして、貸出手続きを行うべくカウンターに向かった。

クローデット > そうして、滞りなく貸出を終えたクローデットは、満足そうに微笑みながら図書館を後にしていった。

…どこか、人の心を落ち着かせるような優しい甘い香りを、ヒトには気付かれぬ程度に残しながら。

ご案内:「図書館」からクローデットさんが去りました。