2016/09/14 のログ
ご案内:「図書館」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 放課後の時間帯。
クローデットは、通常の図書館の返却カウンターに向かっていた。
先日借りた、魔術論理のテキスト返却のためだ。

「図書の返却、お願い致します」

女性らしく甘やかなソプラノで落ち着いた口調をつむぎ、返却カウンター内の図書委員に声をかける。

クローデット > 図書委員が『はい、どうぞ』と頷いたのを見て

「ありがとうございました」

と、丁寧な手つきで借りた本をカウンターの上に差し出す。
返却手続きは、滞りなく完了した。

クローデット > 術式構成は完成し、簡単なテストも成功した。
後は、自分が身につけている他の術式との干渉を確認して、正式採用である。

(…それにしても、先日の遺跡探索は収穫でしたわね)

「門」としての完成度が低かろうが、機能していれば構わない…というのは、重要な視点だった。
綺麗に完成したものに比べれば、それらが機械的な探知にはかけにくいとしても…いや、だからこそ、試作機が4割ほどの『門』を予測しそこねたのだろうと推測出来た。

(…再び、禁書庫の中の書物に頼るべき時が参りましたわね)

厳重に閉ざされた、扉の向こうに、ふい、と視線を投げる。

クローデット > しかし、今のところ専攻を持たないクローデットには禁書庫への恒常的なアクセス権限はなく、立ち入って資料を閲覧するためには許可を取るしかない。

(…明日、禁書を取り扱う先生に許可を頂きに伺いましょう)

魔術の探究のための行動を決意し、クローデットは、今日は何も借りずに図書館から去ったのだった。

ご案内:「図書館」からクローデットさんが去りました。