2016/10/15 のログ
ご案内:「図書館」に飛鷹与一さんが現れました。
飛鷹与一 > 休日なのに図書館。普段はあまり勉学関連以外で立ち寄らないそこに――彼は居た。
理由は簡単で、魔術学の実践講義が散々だった故に、罰としてレポート提出を課せられた。
なので、それをこなす為に資料に事欠かないこの図書館を訪れた訳で。

「……これで実践講義でペナルティ喰らうの何度目になるんだ」

数えるのも億劫な程度にはこなしてきた筈だ。そもそも、自らに魔術の才は無いと思っている。
未だに初歩的な魔術の一つすら使えないのだから…座学は何とか平均レベルではあるが。

適当に書架から魔術の書物を抜き出し、近くの席へと移動して腰を下ろす。
パラパラと捲り始めながら、死んだ魚のように覇気が無い瞳はやや憂鬱そうで。

飛鷹与一 > 「………ダルい」

レポート纏めの作業は面白くも無く苦痛でしかないが…やるしかない。
出来なければ、お説教の後に追加で課題を上乗せされる未来が容易に浮かぶ。
ならば、今のうちに終わらせておくのが吉だろう。一通りの書物に目を通していく。
ある程度それらをレポートに纏め終えたら作業は終了だ。
軽く欠伸交じりに伸びをしながら、図書館にある時計へと視線を向ける。

「……意外と早く終わったな」

予想より1時間弱は早く終わった。さっさと終わらせたいという気持ちが勝ったのだろうか。
レポートをクリアファイルに収め、書物をそれぞれの書架へとまた戻しに行く。

「……しかしまぁ……これだけあるなら、俺みたいな実践落ち零れにも使える魔術の1つくらい…。
…いや、ムシの良い話かな。」

広大、という表現も誇張ではない程度の広さを誇る図書館内を見渡しながら呟く。

飛鷹与一 > 「……まぁ、いっか」

高望みしてもしょうがない。落ち零れは落ち零れだ。座学を平均レベル維持してるだけマシだろう。
やる事はやったので後はさっさと寮の自室に戻るだけなのだが…。
明日はバイトも無いし、折角だから適当に書架を見て回ろうか。
面白い本があれば借りていくのも有りかもしれない。

「…借りた事そういえば一度も無かったな」

魔術学メインの書架から離れ、適当に書架を宛ても無く巡っていく。
人の姿は殆ど見えない。休日ならそんなものだろうか。