2016/11/03 のログ
■滝川 浩一 > 「……」
シャーペンを指先で回しながらノートをじーっと見つめる。
ノートに書かれている内容は主に黒い塊の正体についての情報。
液状で流動的、他者に汚染する、黒い、浄化魔法で消し去ることが出来る、黒い。
ともかく、自分の知ってる限りの情報を書いたのだが…
「幼稚だなぁ…」
いつ見てもその拙い情報に恥ずかしくなり、頭を抱える。
誰に見せるわけでも提出する訳でもないがこう、改めて自分の無能さを確認しているようで嫌な気分になる。
■滝川 浩一 > 「こんなんじゃダメかぁ…」
ノートを閉じて、そう呟けば床に置いたリュックサックへと仕舞う。
図書館の書籍にも有力な情報は無かったし、調査するにしても残された物品は少ない。
呪い、或いは呪術の類は全くのからっきし故、たとえ証拠を掴んだとしても然したる分析もできない。
やはり、現地に居合わせた人々へ対しヒヤリングを行う他ない。
となると、やはりあの巫女さんか…いかにもな格好をしているし、きっと何か知っているだろう。
顎に手を添えて、唸りながら考え事をして、数分すれば考えがまとまったかのように相槌を打つ。
その後、資料を持って自習スペースを離れ、資料を元の位置へと戻せば帰路に着くのであった。
ご案内:「図書館」から滝川 浩一さんが去りました。