2016/12/14 のログ
■クローデット > まずは元素魔術・属性魔術の棚から見ていくが…やはりというか何というか、クローデットにとって興味深い領域を扱う本は、通常の図書館には並んでいないらしい。
(…研究の本題から外れるので、閲覧許可をわざわざ取りに行くのも大変なのですが…)
復調してから、講義の聴講には復帰したものの、禁書関連でかつて世話になっていた「あの男」の手を借りるのは避けたかった。
…「あの男」はもはや自分の「敵」で、自分が増やす手札のことを相手にわざわざ知らせる道理など存在しないのだから。
仕方がないので、錬金術の教本の書架に移動することにする。
■クローデット > 「………。」
柔らかく曲げた指をしばし口元に当てて。
それから、「魂」や「精神」と関係の深い物質についての教本を手に取った。
魔法生物に関しては、既にそれなりの知識があるつもりだ。曲がりなりにも「賢者の石」の制作行程の1つに挑戦したことのある身としては、魔力の吸収・蓄積・放出に関する新しい知識にもそこまで価値を感じない。
この教本をとったのは、これらの技術から自分を守る術を見出すためだ。
■クローデット > カウンターで貸出手続きを行って、外に出る。
クローデットが落第街路地裏で起こった騒動を知るのは、もう少し先のことだろう。
そして、クローデットは委員会が要求する以上にその件に深入りしようとはしないだろう。自分自身のバランスを保つために。
ただ、「事態への対処のため」という、禁書庫で元素魔術・属性魔術の危険な領域を学ぶ口実だけは、手に入れるのかもしれない。
ご案内:「図書館」からクローデットさんが去りました。