2017/01/18 のログ
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 放課後。
図書館に姿を見せた蘭が足を運んだのは、一般教養関連でも、魔術学関連でもなく、異能関連の蔵書が集められた書架だった。
次の学年から異能学の履修を始めることにしているが、その前に入門程度の知識の復習はしておこうと思ったのである。
異能関連の講義は、1年生の前半で受けたきりなのだ。
(…えーっと、入門っぽいのはどれかしら…)
少女らしく大きな瞳を上に下に動かしながら、ピンとくる本を探す。
■美澄 蘭 > 読書を趣味とし、「知る」ことを好む蘭にとって、図書館というのはなかなかの「誘惑」の場だ。
今日だって、「体系だった異能学の、手軽なりに上手くまとまった入門書」を求めてきたのだが…
(…うわ、「異能と民族誕生神話」って、文化人類学的にも凄く面白そう…)
目移りしている。とても、目移りしている。
書架の近くできょろきょろする様はとても挙動不審だが、二色の瞳はとても生き生きと輝いている。
■美澄 蘭 > 結局、誘惑には勝てなかった。
「異能と民族誕生神話」を、細い腕を伸ばして書架から引き抜く。
「…さて、肝心の入門書は…」
そして、また入門書を探し始めた。
■美澄 蘭 > 結局、手に取ったのは「異能ってなんだ?」という、異能について一般の人に分かりやすく説明するための、啓蒙用の新書。
最初に手に取った専門書と随分熱意が違うが、若者の好奇心駆動というのは侮れないものである。
「…勉強の合間に読むなら、これくらいかしらね」
そして、その二冊を持って貸出カウンターに向かう蘭。
■美澄 蘭 > (新書くらいなら、研究所の待ち時間とかでも気軽に読めるし)
そして、カウンターで貸出手続きを済ませて。
蘭は借りた本をブリーフケースにしまうと、そのまま図書館を後にしたのだった。
今日も今日とて、研究所で異能の制御訓練の指導である。
ご案内:「図書館」から美澄 蘭さんが去りました。