2017/05/10 のログ
■ヨキ > 「――お、」
好きな著述家の本が思いもよらない分野の棚で見つかることも、図書館の大きな楽しみだ。
知った名前の、読んだことのない本を取って、手の中でぱらぱらと流し読む。
満足げに一期一会の一冊を携えて、閲覧席へと戻ることにした。
勉強のために訪れていた教え子や、馴染みの図書委員と挨拶を交わして、再び席に着く。
ひとときの気分転換を終えれば、頭はより冴え渡るだろう。
――どれほど頭が冴えたところで、意地悪な問題に引っ掛からない保証はないのだが。
しんとして静かな、それでいて和やかな時間が続く。
ご案内:「図書館」からヨキさんが去りました。