2017/05/13 のログ
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 放課後。図書館の学習スペースには、講義の課題やら予習復習やらに励む蘭の姿があった。
異能の制御は順調に慣れてきているし、同好会にも今のところ上手く溶け込めている。
いい加減、学業の方も通常営業に戻さなければ、という意識があった。

(…ああ、ここの語句、意味取り違えちゃった…)

今は、古文の問題演習の自己添削中らしい。
ミスを見つけて、少し眉をひそめた。

美澄 蘭 > 「………ふぅ」

添削を終えて、溜息を一つつく蘭。
標準的な問題は概ね抑えられているが、それでも取りこぼしはある。

(…ただの読解と問題を解くのとじゃ感覚がちょっと違うわね…分かった気になるのが一番危ない感じ。
…きっちり見直しして、同じことをやらかさないようにしないと)

自習用のノートを開いて、まずは問題文を書き写すところから始める。

美澄 蘭 > 問題演習であれば、使われている文章はそこまで長くはない。
そこまで時間はかからなかった。

(で、解釈を間違えてて問題のミスになっちゃったところは…)

赤ペンで傍線を引いて、そこに意味を付け足したり、「どこを理解していなくて間違えたのか」のポイントのメモを追加したりしていく。
自習用ノートに、赤い色がぽつぽつと浮き上がっていく。

美澄 蘭 > 「…よし」

そう、小さいながらも満足げに声を漏らして蘭がペンを置いた時、自習用ノートはまあまあ赤くなっていた。

「後は、家に帰ってから復習するとして…」

蘭はブリーフケースに古文の問題演習プリントをしまうと、次の勉強に取りかかるべくブリーフケースの中の紙類を指で探る。

美澄 蘭 > 「それじゃ、次はこれ…と」

取り出したのは、英語の問題演習プリント。
英語はどちらかといえば得意なつもりでいるけれど、ただの読解と問題演習は、やっぱり違うから。進路に向けて、対策はコツコツと積み上げなくてはいけない。

「よし…と」

蘭は、再び机にまっすぐ向かって、無言で問題に取り組み始めた。

美澄 蘭 > 蘭が勉強に一段落つけた時には、陽は大分傾いていた。
この季節に陽が大分傾いているということは…まあ、良い時間である。

(今日はまだ作り置きのおかずがあるからいいけど…気をつけないと)

時折家族が…主に母が島に訪れるようになって、そういう時には家事に助けが入るようになった。
だけれど…それに甘えてもいられない(もっとも、頻繁に甘えられるほどの頻度では流石に来島しないのだが)。

蘭は、勉強道具を手早く片付けて、図書館を後にしたのだった。

ご案内:「図書館」から美澄 蘭さんが去りました。