2017/07/20 のログ
■藤巳 陽菜 > 「別に笑い方は普通だけど…
…何か好きになれないのよあなたの笑顔。」
…前に色々と言われた時の事を思い出すかもしれない。
「わざわざ、ストロー買ってそれで飲んだの?
…別に捨ててくれても良かったのに。変な人ね。」
呆れたように言う。直接ついてないならそこまで気にしない。
実際捨ててたらまあ、嫌な気分だったと思うけど。
「で、あなたは何してたの?
私に名前を聞くためだけにわざわざここに来たわけじゃないんでしょ?」
■筑波 察 > 「トラウマになった?」
(たぶん初めて話したときもこんな感じの笑顔を浮かべたかもしれない。
もしそれが彼女のトラウマになったとしても、対して気にしない。
むしろうれしいと感じる)
「だって嫌だから捨てましたーなんて言ったら君、どうせ怒るでしょう?」
(おかげで僕の部屋には今後使う予定のない99本のストローが余っているわけだが、
それは言わない)
「僕も君とおんなじ。能力を制御するために勉強。君の名前はそのついで。」
(ついでと言い切ってしまった>
■藤巳 陽菜 > 「…なってないですけど…普通に嫌いなだけなんですけど。」
ムスッとしたままで言い切る。
実際、そう言えなくもないかもしれないけど嫌いだという。
「…確かにそれは怒るわね。
せめて、恥ずかしかったから捨てましたとかそんな風に言えばいいんじゃない?」
…違うと思うけど。
絶対この男にそんな感情は無いと思う。
「へー。あなたも異能者なのね。
どんなの?いつぐらいから?」
めんどくさくなったのか頬杖をついてそう言う事を聞く。
ついでと言うのは気にしない。
正直それがメインで能力制御がついでと言われたらそっちの方が怖い。
■筑波 察 > 「それは残念。
……あー、なるほど、そういえばよかったのか。」
(恥ずかしかったから捨てた。なるほど、そういう理由付けもできたか!
と素で関心する)
「僕?僕は振動を操るんだけど…
説明しても面倒だから体験した方がいいかな?」
(少し考えると、机の彼女が頬杖をついているあたりに触れる。
するとあっという間にその周辺が冷たくなっていくのがわかるだろう)
「僕は小学生の半ばくらいからかなぁ。
こっちに来たのは高校に上がるときだけど」>
■藤巳 陽菜 > 「残念って…あなた私のトラウマになりたかったの?
…訳が分からないわ。
それも気がつかなかったの?わざとそう言ってると思ってたわ…。」
思いつきもしなかったのか…。
「振動って言えば…マッサージ機みたいな?
便利そうな異能…冷た!なにコレ!?
何で机が冷たくなるの?物を揺らしたりする異能じゃないの!?」
跳びあがるみたいに腕を持ち上げる。
去年まで中学生だった陽菜にはその原理が分からない。
「そんなに早くから…それは初めから制御できたりしたの?
それとも何か特別な訓練とかしたりしたの?それともやっぱり慣れで使えるようになったの?」
グイグイ尋ねる。
少しでも自分の異能を制御するヒントにしようとしているのだ。
■筑波 察 > 「だから言ったじゃない。相手にとって特別になれればそれが好意でも嫌悪でもいいって。
いや、本当に思いつかなかった。今言われてなるほど。と。」
(君には嫌われる方がいいかもしれないとあの時はおもったんだ。
そう言って笑うと、またあの笑顔)
「まぁマッサージ機みたいなこともできるけど、こっちの方が面白いでしょう?
揺れてるのはモノだけじゃなくて、分子や原子も揺れてるんだ。
その揺れはそのまま温度になる。ブラウン運動だけじゃなくて、
空間中を分子が往復すると考えればそれも周期のある振動だからね。
気体の分子運動論とか勉強すると‥‥‥‥」
(飛び上がる彼女を面白そうに見れば、その疑問に答える。が、
話が長くなりそうだ。)
「まさか。はじめは窓が割れるわコンセントから感電するわ
不快な低周波がでて眠れないわで大変だったよ。
訓練は人並みにしたけど、それ以上に勉強したかな。数学と物理。
魔術的な考えで理解しようとした時期もあったけど、結局数学と物理が一番だったよ。
数学という言語と、物理という世界観が僕自身に異能の制御を与えてくれた」
(数学と物理、この二つに言えるのは、感覚とか、個人差という考え方が介入しない点だろう。
その特徴が能力の正確な制御を可能にしているといっても過言ではない>
■藤巳 陽菜 > 「…あなたやっぱり相当変な人よね。
わざわざ嫌われるなんて…嫌われるくらいなら関わらない方が良いと思うんだけど。」
わざわざ人に嫌われるなんて陽菜にはその考えは理解できない。
わざと人と違って除け者にされたがるその考えは理解できない。
「えっと、クーラーいらなくて便利ね?」
良く分からないけど温度も操れるらしい。
色々出来そうな異能だ。
「…元々世界に仕組みがあるものならその仕組みを勉強すればいいのね。
私の場合は…やっぱり魔術関係を勉強するしかない気がするわ。」
振動という理解できる何らかの方法で表せるものと違って
陽菜の異能は理不尽で意味不明で詳細も分からない。
理由もしれないし何がどう作用したのかも分からない。
元の足がどうなってるのかも分からなければ元に戻れるかも分からない。
「…ありがとう。役に立つかはともかく参考にはなったわ。」
■筑波 察 > 「ほかの大多数と同じっていうのはちょっと気持ちが悪いからね。
それを変だと思うならそうかもしれない」
(別にのけ者にされたいわけじゃない。誰かの特別でありたいのだ)
「まぁおかげで夜は目が見えないんだけどねぇ?」
(なぜ目が見えなくなるのかはわからない。
能力で補えるからいいけど)
「それはちょっと違うね。
藤已くん。君にとって間違いなく正しいと思えることって何だい?
僕は振動を扱う。だから間違いのない数物を学ぶ。
君にとってこれは絶対に間違いないはずと思えることを探せばいいんじゃない?
正しいことを探していくんだ。君の身体だ。わかることが一つでもあるだろう?
クーラーにあたって伸びてた当たり、生き物としては爬虫類かな?」
(演繹的な考え方を持て、といいたいらしい。>
■藤巳 陽菜 > 「私は同じのほうが楽だと思うけど…。
…人それぞれよね。」
その考えであるからこそ陽菜は元の身体を取り戻そうとする。
普通の身体を自分の普通を取り戻そうとしている。
「ああ、前も言ってたわね。でもそれ付ければ見えるんでしょ?
じゃあ、問題ないじゃない。」
陽菜の身体には出来ない事が多い。
それも自分で補うのは難しい事ばかり。
バリアフリーの整ったこの島以外では暮らしていくのはむずかしいかもしれない。
「絶対に間違いのない事?この異能で?」
思い出そうとして黙り込む。
間違いのない事。…表面的な事しかわからない。
人だったころより頑丈である事とか、元々のラミア種の人とは身体の造りが違う事とか。
そんな事は研究区で教えて貰えた。
それ以外は…分からない。自分の異能なのに何一つ分からない。
■筑波 察 > 「みんなと足並みをそろえて歩くのって、
ほかの誰かと違うのと同じくらい疲れると思わないかい?
君は誰かと違うことで悩んでいるみたいだけれど」
(異能力者が出てきてから、世界の普通は変わった。
僕自身も変わった。でも周囲は普通の人として扱った。
この島にきて、幾分羽を伸ばせた気がする。)
「でも夕焼けも、満月も肉眼で見れないんだよ?
君は映画館のスクリーンで見る海岸線にあこがれるかい?」
(このゴーグルをつけるというのは、映画で外の世界を見るのと変わりないのだ)
「そう、絶対に間違いないと言えることから、次を考える。
そうやって世界を広げて、次を理解する。
理解の過程で間違いないと思っていた前提が間違っていると気づいたら、
修正する。むやみに勉強してたらそのまま墓場だ。
ある程度できるようになったら、今度は帰納していく。
得た情報をまとめる。君がまとめることで、誰か役に立つ」
(それはつまり誰かの特別になるってことだね。
そう言って、またニコニコと楽しそうに笑って見せる。>
■藤巳 陽菜 > 「…まあ、もしかしたら私も異能に目覚めたのが早かったら
違う事を受けれられたかもしれないけど。
今までそうやって生きてきたのに急に変わるのも落ち着かないのよ。」
異能を他人に見せずにこの学園に来た。
もしかしたら本土でもこの異能が受け入れらる可能性もあったかもしれない。
今となっては分からない。元に戻って帰る事しか考えていない。
「そういう風に言われるとちょっと可哀想ね。」
どういう風に見えるかはわからないけれど。
彼もまたある意味異能の被害者なのかもしれない。
「つまり、自分の異能を知るのが最初ってことね…。
まあ、特に誰かの特別とかになるつもりはないけど
同じように困ってる人のヒントとかになれたらいいわね…。」
自分の異能。
身体の半分を蛇に変えた忌まわしいこの異能。
それを知らなくてはならない。それが一番初め。
最もこの方法が陽菜の異能の制御に適当であるかは分からないけど。
「…ありがとう、参考にさせてもらうわ。」
そう言って机の上に置かれていた幾らかの本を持つ。
…そろそろ、お腹が空いてきた。
…この強い空腹感は間違いなく異能の特性の一つであると思う。
こんなことが分かったところでどうなるというのだ。
「…そろそろ私は帰るわ。
偶にはいい感じの事も言うのね少し見直した。
…いや、嫌いは嫌いなのよ。」
わざわざそんな風な事を言い残して図書館を去っていく。
…自分の異能についてそろそろ目を背けるばかりではなくしっかり見る事も必要かもしれない。
ご案内:「図書館」から藤巳 陽菜さんが去りました。
■筑波 察 > 「突然気持ちを切り替えるのは無理だろうね。
だから君は少し焦っているようにも見えなくもない。」
(物心つくころからこの力と一緒に生きてきた自分と比べるのはおろかだと思う。
それはあくまでも理解しているつもりだ)
「はじめは誰だって手探りさ。
理解しがたいものを腹の中に抱えて、いつどんな風に動くのか観察しながら生きていく。
そして付き合い方を見つけていく。これ、工学の最適化問題みたいだね?」
(なにかと数物につなげていくのは異能のせいか、性格なのか)
「僕は嫌われたいわけじゃないからね。
これで自分の行為に意味付けできるなら大歓迎。
君もいつか異能と付き合える日が来るといいねぇ」
(異能と付き合う。そう、異能の操作については難解だが、
異能の消し方についてはもっと難解だ。それこそ、トラウマのように根深い。
自分自身、いまだに異能とは仲良くできていないのだから>
ご案内:「図書館」から筑波 察さんが去りました。