2018/08/19 のログ
ご案内:「図書館」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  情報ももらえるという契約になった。その代わりに手伝いをすることにはなったが、ならばこんな物、即ち1日で出来るからと放置しておいた宿題を何時までも残しておく必要は無いだろう。連絡の無い今日のような日に終らせてしまえば良い。
 机の上には魔法理論の本。そしてノートパソコンには恐らく魔法理論の論文と思われる文章がつらつらと書きとめられている。だがまだ1年生の問題。

「かったりぃな」

 小さい頃から魔法や異能を道具に込めるという英才教育を受けた自分からすれば1年レベルの魔法理論など今更覚えなおすことなど無い。もっともこの科目は初めから単位の為にだけ取った科目なのだから当然といえば当然なのだが。
 故に一応引用などの為に魔法理論の本を数冊持ってきたがそれ以外はほぼ使う事無く文章を打ち込む。
 そうして一気に進めているからか考える必要も無く打ち込めるからかわからないが。 かなりの速度で進み既に必要文字数の5000字は超え後は締めを打ち込むだけの段階だ。

白鈴秋 > 「後何が残ってた」

 チラリと机に視線を移す。
 魔法系統の論文は全て1日で終らせるつもりだった為後2科目分くらいはあるが。双方共に文章量が少ない為問題ない。
 実技として初級魔術を覚えて明けに発表と言うのもあったが……まぁそれはどうにでもなる。
 後は通常授業の科目、これに関しては……今ゆっくり進行中だ。一応持ってきてはいるがまだ全て半分程度しか終っていない。
 つまり今日片付ける中で1番面倒な科目はこの魔法理論の論文である。文章量が多い上に引用やらなにやら面倒な指定が多い。
 カタカタと打ち込み、締めの文章を打ち込み終わった。

「まぁ、これで良いだろ」

 しっかりと保存をして椅子にもたれかかる。次の宿題にすぐに入ってもいいが流石に疲れた。ちょっと位休憩しても問題は無いだろう。
 
「……無駄に色々と宿題が出たな」
 
 机の上にガサッとおいてある宿題の残りを見て顔をしかめる。
 傍から見れば宿題をかなり溜めている学生と映るかもしれない……まぁ事実一般科目に関してはあまり間違っていないのがまた悲しい。
 魔術や異能の知識、それに伴う言語の知識は凄まじいがそれ以外の一般科目に関しては弱くなんとか補習は回避できたといったレベルだ。

「……これらがやっぱり1番の難敵か」

 英語や数学といった科目の教科書を見て。溜め息を吐き机に置きなおす。

白鈴秋 > 「後は、魔術応用学と魔術異能混成定理……とりあえず今日中にそれだけでも終らせるか」

 ちゃんとすわり新しいファイルを作る。
 前者は文字通り魔術を応用するにはどうするべきかといった学問。後者は魔術と異能を合わせ世界をどう変えていくかといった学問。
 カタカタと打ち込み始める。引用も要らないため書物は要らない。

「……あん、これなんだった」

 少し手を止める。少しだけど忘れをした。忘れたのは応用学の学者レットル・ハルトルトスが言った言葉だ。思い出そうとするも無理で。

「しゃあねぇか」

 データを保存すると立ち上がる。本を探しに歩き始めた。向う先は魔術学のコーナー

白鈴秋 > 「……そうだとは思ったが。どこだ本」

 ただでさえ図書館で目的の内容が書かれた本を探すのは難しい。しかもこの島だ、ありえないほどの量の本が存在している。
 その中で目的の本を探すなど機械か誰かに聞かないとほぼほぼ不可能な訳で。
 一つ一つ背表紙を確認しそれらしいのを見つけては開いてを繰り返す。

「覚えてりゃこんなことしなくてもすんだんだが」

 パラパラと読んでは戻す。読んでは戻す。
 周囲を見るが、職員らしき人影は見つけられない。
 頭をガリガリと困ったように搔いた。

白鈴秋 > 「……あん、これか」

 ふと目に付いた本を手に取る。正解だったようだ。
 
「ったく、必要以上につかれたな。まぁいいが」

 言葉を覚えると本を閉じる。
 そしてポケットに手を突っ込み歩き始める。元の席へと戻り論文……というよりレポートをしあげてしまうだろう。
 もっとも探したりなんだったりで閉館時間ギリギリになってしまっただろうが。

ご案内:「図書館」から白鈴秋さんが去りました。