2015/06/26 のログ
ご案内:「大時計塔」に自販機さんが現れました。
自販機 > 「ブーン」

(大時計塔の屋上。余計なことを言ってしまったせいで屋上呼び出しを食らった生徒が叩きのめされ絶叫と悲鳴を上げるスポットである。
 自販機が佇んでいた。
 低音を響かせて星空の真下営業している)

「ブーン」

(法律上自販機は喫茶店と同じような扱いらしい)

「ブーン」

(らしいよ)

自販機 > (星空を見よ。夏の大三角形が出ているのに冬の星座が出始めている。そんな神秘も存在するに違いない。魔法も魔術もあるのだ)

「ブーン」

(曰くとある組織が捕獲して隔離して研究したがっているらしい。
 一度も捕まらなかったのは幸運のおかげに違いない。
 自販機はひたすらに待っている。
 営業とはそういうものだ。特に機械のは)

自販機 > (にゃーん。
 また貴様か。何度言ったらわかるのか。風紀に捕まって皮なめされて死ね。
 猫が足元に擦り寄ってくる。自販機に離す術もなかった。)

「ブーン」

(流れ星が空を通過する。
 願い事があったとしても口が無い。手が無い。)

自販機 > (販売と言う行為こそ人類サイコーの商売である)

「ブーン」

(………)

「ブーン」

(猫はいつの間にか消えていた。擦り寄るだけ擦り寄って何もしないあたりが猫らしい。猫は飼うものではなく飼われるもの。ゆえに猫が決めるのだ。
 常世学園では猫が人間を飼うのだ)

自販機 > (存在さえあやふやなあの猫がそうだったように、自販機も忽然と姿を消す。
 痕跡など無い。)

ご案内:「大時計塔」から自販機さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > 「………………すぅ……」


身体に、いつも被っているパーカーを掛布団のようにかけ。
時計塔の屋上で眠りこけている。

周囲には……まさかここで勉強でもしようと思っていたのか、タブレット端末と、ノート。…………そして、放り投げられたペン。

渡辺慧 > 飽きたのか。飽きたんだな。そうなんだな?

ファミレスと同じように、そもそもそういうのに向いてる場所もあるだろうに、なぜかここに来る辺り。相当気に入っているらしい。


……よく見ると、いつものカフェテラスのロゴが入った袋――中にはコーヒー――。

そして、その近くに…………たこ焼きが入ったパック。なぜか2人前である。
さて、それがどうしてか。語るべき人物は今眠りこけているため、この場での彼の目的は伝わらないだろう。

……想定できるなら、それはそれで、真実たりえるのかもしれないが。

渡辺慧 > 彼が起きる様子はない。
少しだけ寝苦しそうな顔。夢は、見るのだろうか。

――先日。あの電話から、少し。彼にしては珍しく機嫌――と、言っても。周囲にはまるで出そうとしなかった辺り、それらしいのかもしれないが。――を悪くしていた。

電話口の相手、に。なのかもしれないし、はたして、それは自分に対して、なのかもしれない。彼がその胸中を語るならば、誰が任されてくれるのだろうか。

ご案内:「大時計塔」に磐野 州子さんが現れました。
磐野 州子 > かつり、かつりと時計塔の階段を登る音。
丁度この時間帯は学校の講義が終わり下校する生徒が多い為か時折人混みを避ける為にここに避難している。
ただ、そこに人がいたとは予想はしてはいない

「慧…?」
まさか時計塔の屋上に人がいるとは思わなかったし、そこで呑気に寝ているとは思ってはいなかった
ただ寝ているならばそっとしておこうと思ったが、
ただただ好奇心の為に横になっている慧の寝顔を拝見しにいく忍び足で近付いていく

渡辺慧 > 「ん……」

起きない。野生の本能は忘れてしまったのか。つまり、家猫、とでもいうのだろうか。
周囲にに乱雑に、というか散らばっている彼の荷物を見る限り、相当自由にここを使っていることが分かる。

磐野 州子 > 侵入禁止の場所とはいえ、好き勝手に使ってるなぁと思いつつ
白衣のポケットに入れてあった油性ペンを取り出し、無防備の慧の額に猫と書こう…
とはしないで袖越しに慧の頬を摘んで引っ張る。
「ほら、起きないと風邪引くですよ?猫さんは風邪引いたら治すの大変ですよ?」

心なしか風が冷たくなってきた気がする。雨が振りそうなのか、ただのイヤな予感なのかは知らないが
少なくとも知り合いが目の前で風邪を引かれるのは出来れば避けたい、というのもある

渡辺慧 > 「……むい」

うすめ、ぼんやり。だれだおれのねむりをさまたげるものはー。
はっきりしない視界、寝ぼけた意識。見えたのは……めがね?


「あー…………おはよー…………っす……」

なぜか眼鏡に手を伸ばした。なぜか。

磐野 州子 > 「むい」

慧の寝起きの言葉に合わせてなんとなくこちらも合わせてみる。
特に意味はないだろうが。

「おはよーです。勉強するなら教室でやるのが一番効率が良いですよ?…と?」
手を伸ばしてきた慧の手に特に何も反応することなく、眼鏡を触れさせる。

「…なんで眼鏡なんです?今日は眼鏡の気分なんです?」
と、いつもの特徴的な語尾を慧にぶつけている

渡辺慧 > 「……そう、それ……めがね……」

目が半眼のままだ。寝ぼけてる。べたべた。好きにさせていると、そのままメガネを州子の顔からはずし。

「……よし…………」

自分にかけた後また目を瞑った。寝ぼけてやがる。

磐野 州子 > 眼鏡を外されるといつもの火傷痕が分かりやすい人相の悪い顔が現れる。

「何がよし、なんですか…」
そんな事を呟きながら本当にこいつの額に落書きしてやろうか、
という邪な思念を振り払いつつ眠気覚ましに冗談の一発を用意してやることにした。

州子は左袖で右袖を引っ張ると火傷痕のある右手が現れる。
それを慧の顔に向けてこう言い放つ
「40秒で起きないと、その綺麗な寝顔のまま頭と身体が生き別れの兄弟みたいになるですよ?」
至って良い笑顔で。勿論冗談である

渡辺慧 > 「メガネが、ない州子を見ないと、もったいない……」

なんて言いながら、目を開けていない辺り、もう何なんだろうこいつ。



「…………」

その、冗談に反応したのか。……いや、どちらかというと。……兄弟、の部分にだろう。肩を揺らし……本当に、微量。
気づかないなら、まるで気づかない。苛立ちが、声に乗っていた。

「…………おはよう。……起きたよ」

磐野 州子 > 「それはただの眼鏡じゃねーですよ。
 度が強いですから普通に目が良い人だと目が痛くなるですよ?」
目の前で発生している矛盾にはぁ、とため息をつきつつ
慧が起きたのを見るとやれやれと言った表情で慧の寝起きを出迎える。

「はい、おはようです。
 寝るならもうちょっとまともな所で寝たらどうです?」
慧の苛立ちには気にせず目をこらしながらおはようの挨拶をする
決して睨んでいるのではなく目が悪いだけである。きっと

渡辺慧 > 「…………ん」

身体を起こして首を振り、眠気を覚ます。
その上からパーカーが滑り落ち、普段ほとんど見せないインナー姿だ。タンクトップ。

「さむ…………うぉ、なんだこれ。目が変になった」
メガネだ。

磐野 州子 > 「そんな格好で寝て…夏が近いといえど、そんな姿で寝たら風邪引くです。
 寝るならちゃんと布団被って寝た方が身体が休まるですし、簡単に風邪引く要素ねーですし…」
慧のインナー姿を見てはぁ、とため息をつきながら身体が休まるウンチクをぐだぐだと言い聞かせている

「いやだって…瓶底眼鏡ですし、度強いですよ。
 ある意味州子の特注品と言ってしまっても代わりねーですよ」
そう言って眼鏡を奪い返そうとする

渡辺慧 > 「俺にはパーカーという生命線があるからいいの」

そうやってパーカーを羽織りなおす。
でも、まぁ。

「ありがとね」
それは言っとかないといけないだろう。


奪い返そうとする手をひらりとかわしつつ。
自分の顔からメガネを取って、大事に持つ。

「特注品ね。……っと。まぁまぁ。あとでかえすかえす」
さっき言った言葉は、そこまで冗談じゃない。

磐野 州子 > 「服が生命線ってどーなんですか…もうちょっとあるでしょう、こう、異能とかそんな感じで」

その生命線を剥ごうと思えば剥げたから冗談なのだろう…恐らく
ありがとう、と礼を言われるとどうということはねーです、とどうでも良さそうに流す

「あー…もう、割らないでくださいですよ?高いんですから」
州子は普段生活するぐらいには財布に余裕はあるが、
予定外の出費があることを考えると働かなければ余裕が無くなってしまうほどである。
それほどにその眼鏡はお高いものではある

渡辺慧 > 「オムライスかオムカレー、もしくはコーヒー」

それがあればまぁ生きていけるでしょ。
偏食にもほどがあるし、それがなくても生きてたわけだが、先日3日連続ぐらいでオムカレーとコーヒーを飲んでいる彼の言葉には真実味があった。

「割らんですよー。うんうん。やっぱそっちの方がいい。……………で、どしたん、こんなところに」

こんなところとは自分がよく来る時計塔に対してあんまりではあるが、まぁこんなところでいい気もする。こんなところ。

磐野 州子 > 「うわぁ、身体壊しそうです
 もっとサラダとか緑色のもの食べるですよ。」
これでも州子はベジタリアンである。
どちらかというと肉は食べない、というより資金の問題で食べれないということが多そうだが

「そんなに州子の火傷痕が見たいんですか。趣味わりーですね」
慧の顔を睨みつける…つもりはないが、相手の顔が良く見えない為に目を細めているのが無意識にそう見える

「州子はただ避難してきただけです。
 この時間は人が沢山いるですからね」
州子は時計塔の下を見てぼやけているが人の形をした何かがまだまばらにいる事を確認するととため息をつく。
人混みが苦手というわけではないが、何かの拍子に自分の異能が暴発したらと思うと
人混みの中に自分から行こうとは思えないようだ

渡辺慧 > 「つくってー」

……いや、彼自身自炊、料理は出来る。ただ、やらない。というかあまり家に帰っていない。外食が多くなるのもまた、必然なのかもしれない。

「まぁ確かに俺の趣味はそこまで高尚な物じゃないけど。ちがいますー。かー……」

……そういえば、かわいいというと蹴り上げられるんだったか。やめておこう。

「ふぅ、む……ま。そっか。それなら、思う存分避難していくといい。……避難所に俺がいたのは幸か不幸か。まぁ、不幸かもね」
そんなことを言いながら笑う。
そこらに置いてあったたこ焼きのパックを引き寄せた。

磐野 州子 > 「自分のことは自分で作るです」
慧のおねだりらしきものを一蹴しつつ、そういえば慧とはカフェテラスかファミレスで遭遇しているような、そんな気がする
もしかするとあまり自炊していないのでは…?など、そんな想像が膨らむが今は関係無いと振り払いつつ口を開く

「火傷痕が高尚とか、ちょっと…です」
いつもの如く慧に対してドン引きである。
どうしてこう、火傷痕が良いという男が多いのか男というのは理解し難いものである。

「何かえらそーですね。
 ここ慧専用の場所じゃないでしょう?
 というか州子にとっては知り合いがいただけで幸ですよ幸。」
肩の力を抜くような一息。
特に食べ物とかは持ってきてはいない…そういえばラン○○ックぐらいはあったかもと思い鞄の中を漁るがそんなものはなかった

渡辺慧 > 「そも料理つくれんの、州子」
まずそっからだ。こう、イメージで語っては悪いが、あのブロックのチーズ味の、なんか粉っぽいの、カロリーうんたらとかよく食べてそう。食べてそう。

と、そのまま言う。

「だからちげーっての……」
めんどくさくなったのか、それ以上弁解はやめた。
まぁ、いいや。


「偉そうって文句付けられたのは初めてだな……じゃあ、ゆっくりしていってくださいまし、お嬢様、とでも言わないとか、俺は」

二パックのたこ焼き。
食べる? と言いながら差し出した。……まぁ、さめきってはいるが。

磐野 州子 > 「な、舐めるなです!これでもオムライスとかオムカレーとか作ろうと思えば作れるです。
 これでも朝ごはんはしっかり自分で作ってるですよ」
最近は研究区からの登校で近くに駅があるのである程度時間が余裕出来てきたからか自炊はしている。
但し簡単なものしか作ってないようだが

「何かそれもムカツクです。
 普通に喋れですよ」
そんな理不尽を慧にぶつけながらたこ焼きのパックを受け取ろうと手を伸ばし、
1回、2回と空を切った後に3回目でやっと受け取る事が出来る

渡辺慧 > 「へぇ……そうなんだ……」
心の底から、まぁ言うだけならタダだよね、という声音。
その顔には実に面白がっている笑い。

「どないせえと……」
理不尽さにシシシ、と笑う。
そういう楽しさも、まぁあるだろう。


空ぶる様子を眺め。
「大変ねぇ。食べさせてあげるべきだった?」

磐野 州子 > 「今度州子の家にくればいいです。
 その時本当のオムカレーってやつを食わせてやるです!」
何故か自信満々に語る。
別に料理を作れない訳ではないし、オムカレーも作れない訳ではない。
ただ慧の満足するオムカレーを作れるかは不明である

「普通の慧でいーんですよ。いつも生意気な口を叩く慧で。
 それならエラソーっていうよりはムカツクの方が出てくるですから問題ねーです。」
慧の何かを知っている訳でもないのに何故か当然のように語りだす

「大変そうって言うならその眼鏡返しやがれです。」
あいも変わらず人相の悪い顔で慧を睨みつける。
これは自然で発生したものではなく意図的に睨みつけているものだ

渡辺慧 > 「楽しみにしてる」

機会があれば、か。……さて。

「どっちにしろムカついてんじゃねーですカー」
なんだそりゃ、と笑う。ムカつくなら、しょうがない。
あぁ、しょうがない。
笑い乍らたこ焼きを口に放る。
うん、さめたたこ焼き。
2つ目を爪楊枝でとると。

「ほれ」
都合の悪いことは聞こえませぬ。爪楊枝に刺さったたこ焼きを州子の前へ。

磐野 州子 > 「あまり楽しみにしてなさそーですね」
あくまで州子の直感でそう思ったまでである。

「慧はムカツク存在でいいんですよ。
 そのほうが慧らしいですし」
ムカツクのが慧らしい、とは一体どういうことなのか州子も適当に言っているものである
慧がその冷めたたこ焼きを差し出してくると少し躊躇った後に顔を近付け、
しょうがねーから食べてやるです。と言って差し出されたたこ焼きを頬張る。

「ひゅめふぁい」
冷たい、と言いたいのだろう。
たこ焼きは温かいものという常識に囚われている

渡辺慧 > 「いいや。んなこたぁ、ないんだけど。んー……」

別に州子の料理の腕を疑っている、とか。そういう話ではなく……。……まぁ、距離感、か。言葉にしづらい感覚。


「ムカつかれるとか悲しいですねぇ。もうちょっとフレンドリーに、ほら、笑顔エガオ」

自らが差し出したたこ焼きの行方を見ながらそんなことをいう。その反応を眺め、実に楽しそうに笑った。

満足したのか、ついで、とばかりにメガネも返した。

磐野 州子 > 「言いたい事があるならはっきり言うですよ。
 腹に貯めこんでおいて良い物は食べたものぐらいです」
そんなことを言いながら食べていたたこ焼きはいつの間にか飲み込んでいる。

「別にイラつく訳じゃねーですし、それこそスキンシップみたいなものじゃねーです?
 火傷痕の女が笑顔になったところで怖いだけだと思うですけど」
楽しそうに笑っている慧とは裏腹に仏頂面で淡々と言葉を返す。
眼鏡を返されるとそのまま躊躇いもなく身につけておー良く見えるです、などと独り言を言っている

渡辺慧 > 「便秘か」
イエローカード。

「言いたいことって程でもない、そして州子に対してってわけでもない。……ま、気にスルなし」

何に対して、だろうか。よくわからない。……それとも、ここで前回の権利でも使って。本当に料理でも作ってもらったほうが、さっぱりするんだろうか。
そんな思考は、切り捨てて。


「どうかな。少なくとも俺は嫌いじゃないよ」
「……ま、その眼鏡も似合ってるけどね」