2015/07/04 のログ
■渡辺慧 > なんでもない。
それは言葉にせず。
ただ、笑いながら首を振った。
「…………匂い」
それは……少しばかりだけ。
恥ずかしいかもしれない。
「なら……大丈夫か」
軽口が、少しだけ滞る。
でも……。
「そりゃ、安心だ」
見つけてくれよ?
なんて。少しだけ、彼女の方に顔を向け。
――彼女がいなくなった後も。少しだけ少年はそこにいた。
風を受けて、気持ちよさそうに笑いながら。
そういえば、と。
「…………にゃぁ」
猫になっていたから。
猫の、鳴きまね。
上手くなった、と。言うの忘れていた、なんてどうでもいいこと。
今更思い出しながら。
ご案内:「大時計塔」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」からクゥティシスさんが去りました。