2015/08/26 のログ
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
■錐葉 咲 > 風の少々強く吹く夜のこと、
風の唸り声を聞きながら時計塔の階段を登っていく。
ちょうど広間に差し掛かり、まぁこれぐらいでいいか、と心の中で呟けば・・・。
「案外高いもんだなァ・・・。下見程度できたんだが、割と疲れたっての。」
ふぅっと一息付いて壁を背にもたれてそのままズルズルと地面に座り込む。
今は自分以外居ないその空間は静かに、
風をさえぎる物が一切存在しないからか心地よい風が強く吹きぬける。
「まァ・・・、悪かねぇか。落ち着くにはちょうどいいってとこかね。」
ふぅっとひとつ深いため息、
神妙な顔つきで鞘に入った自身の持つ刀を前に出し、
それをジィっと見つめ続ける。
気だるく、信念こめたまっすぐなまなざしで・・・。
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に錐葉 咲さんが現れました。
■錐葉 咲 > 「誰かがやんなきゃいけねーんだよなァ・・・
人一人の犠牲で済むんだ、悪かねぇ交換条件だろうよ。」
一本の刀を引き抜く、
若干ザラ付いた音とパラパラと落ちる赤色の粉。
それは凝固した血液のかけら、
持ち寄ったタオルでその刀身を丁寧にふき付着した血液を取る。
掃除が終わればその黒塗りの刀を再び眺める・・・。
何かを思案するようにその一点だけを見つめる。
「・・・何時か、散るときが来るとすりゃ、
それはあたしの価値が下回ったときか。」
シィン・・・、とこすれる音無く鞘へと刀は仕舞われて行く。
カチン、と音が鳴ればそれを再び腰へと戻す。
そしてそのまま壁に思い切り持たれて後頭部をコン、と壁に優しくぶつける。
「考えごとや何にも考えずボーっとするにはちょうどいい場所だなァ・・・。」
すわったまま眼を閉じれば静寂の中の風の音、
若干心地がいいのか心が段々と静まっていくよう。
「もう、後には戻れないってね・・・、はは。」
半ば無理やりといったところ、自分を嘲笑うかのように笑って見せた