2015/11/11 のログ
ご案内:「大時計塔」にダナエさんが現れました。
ダナエ >  
──ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……
  ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス


エレベーターから降りてきたのは、異形の重騎士。
柵に手をかけ、少し感心したように街並みを眺める。

「……すっかり平常運転だな」

長いようで短かった常世祭も無事に終わり、
確かに街も学園内も通常モードに戻っている。

その切り替えに頭がまだ上手くついて行かず、
祭りの余韻を引きずりながらぼんやりしている。

ダナエ > 「結局あれとあれは、食べ逃したな……」

卑しくも、出店の食べ物を思い出しながら後悔する。
なかなか本気のしかめ面。

「来年も同じ店が出るならいいのだが……、

 ……いや。違うな。
 来年の今頃は元の世界に帰っているから常世祭には
 残念だが参加できない、というのが一番いい形か」

帰郷の夢が叶っているという理想的な未来予想図を
思い描き、一人頷く。

ご案内:「大時計塔」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > (空にふよふよと、上下逆に浮かんで漂っている魔王様)

ふむ、まぁしかし。
祭りも終わった事であるし、色々とやらねばならぬ事を詰めてゆかねばならないな。
具体的には、『門』とか『呪い逸らし』とか……
(腕を組む未確認魔王物体は、そのまま風に流されるように時計塔の屋上付近にへと)

んむ……?
(ややと遠くからでも、見間違う事もないずんぐり鎧のシルエット)

……ふむ
(なんて呟く声と共に、僅かに上がるは口の端。
そのまま背後の位置取りをしつつ、そーっと近づいていく)

ダナエ > 「土産話は山ほど溜まっているのだがな……。
 せめて、向こうの世界に手紙でも届けられれば……」

眉間に皺を寄せ、ぶつぶつと愚痴る。
今のところ、
空の未確認浮遊物体には気づいていないが──


【チャイム判定・
 奇数で天の助けか、チャイムが鳴る】
[1d6→2=2]
ダナエ > チャイムが鳴ることもなく、ただ無防備に景色を眺める騎士。
天は助けてはくれないようです。

ギルゲイオス > (安定して(ダイスの)女神さまは、ダナエの敵と言わざるを得ない何時もの結果はさておいて)

(そろりそろりと近づきながら、さてどうしたモノかと考える。
1:普通に背後から驚かす。
2:敢えてフェイント驚かさない。
3:魔術を使って驚かす。

2は、無いなという事で。
1、あるいは、3であるが)

(分かりやすい笑みを描きながら、そーっとそっと接近する魔王様。
手が届く位置にまで寄ると、片手をすっと伸ばして。
指先が軽くと触れれば、浮遊の術式を掛けにゆく。
勿論とフェンスは飛び越えない程度の高さ、ではあるが。
当然、接触する必要があるために、それでバレる可能性もあるのだが)

ダナエ > 肌が露出しているのは顔のみ、
背後からであれば指先が触れるのは鎧の一部か。
そうであれば感触に気づくこともなく、
不意に体は軽くなり──

「!?」

鉄靴はコンクリートの床を離れ──

「ふッ、な、な、ニニィ!?!?!?」

何、を噛みながら必死に両手両足で柵にしがみつく。
ミシミシときしむほどに。

「だっ、だっ、だれかーーーー!!!!」

人を助ける立場のはずの騎士が、
哀れな体勢で人に助けを乞うはめに。

ギルゲイオス > (位置からしては、触れるのは鎧の背中に当たる部分だろう。
計画通りに事はすすみ、ふわりと浮かび上がるずんぐり鎧スタイルと)

くくっ……
(柵にしがみついて悲鳴を漏らした頃に、後ろから聞こえてくるのは喉元で鳴らすような小さな笑い声)

相変わらず、驚かせ甲斐があるな。
どうであるかな、宙に浮いてみた感想は?
案外と、悪くないと思うのであるがな。
(ダナエの後ろには、なんだか楽しげな顔をした魔王様、が上下逆転で漂っている。
なお、掛けた浮遊はまだ継続しているようです)

ダナエ > 大時計塔の屋根に留まっていたらしいカラスが、
騎士が助けを乞うた大声に驚いたのか
カアカアと鳴きながら頭上を飛んでいく。
それに紛れて、背後から笑い声が。

驚いて振り向けば、上下逆さまなので認識に時間が
かかるも、よく見知った魔王様。

「ぎっ……ギル殿か!?!?」

心臓はドッコンドッコン乱れ打ち状態。
どうやらこの浮遊は魔王様のイタズラらしい、
と状況を理解すれば、驚きはアドレナリンに変わる。
が、フワフワ継続中なのでどうすることもできず、

「とっ、とにかくおろせ!!!!
 とけ魔法を!!はやく!!!!!!」

無駄に倒置法になりながら、鬼の形相で要請。
柵を越えることはないとは知らないので、
必死に柵にしがみついたまま。

ギルゲイオス > 正解、何時も貴女の背後の這い寄る魔王、ギルゲイオスである。
(相手が此方を認識すれば、呑気に片手をヒラヒラと振る、上下逆のままに)

ふむ、いや別段我が制御しておるから、急にすっ飛んだりは流石にしない故、安全ではあるのだがな?
(恐ろしい顔をしつつも非常に慌てた様子を眺めつつ、頭を横へと傾けて。
すすすーっと、後ろに下がると若干距離を取る)

まぁ良いか、我も満足したのでな。
この辺りで悪戯も終わりにするとしようか。
(パチンと、指同士を擦り合わせれば音が鳴り。
それに合わせ、鎧姿がゆっくりと床へと降りてゆく事となるだろう)

ダナエ > 「知るか!!!!はやくもどせ!!!!
 もーどーせー!!!!!!!!」

ギル子さん風な台詞にも、
すっ飛ばないから安全という台詞にも知るかで対応。
叫びすぎて顔真っ赤。

ゆっくりと重力が戻ってくる、
完全に重みが戻れば、そのままへたり込む。

「おおおおお…………おおおおおお!!!!」

床に手をつく。
二度と離さないぞ地面!といった様子。

「こ、この鎧の重みをこれほど有り難く
 思ったことはない……」

震え声で言いながらのろのろと立ち上がり、
まだ膝がガクガクながら背中の大剣に手をかける。
腐っても騎士、剣に触れると震えは止まった。
鎧の隙間から闇のオーラを噴き出しながら
あの足音でゆっくりと近づき、

「さて…………親愛なる魔王殿…………
 私が今言いたいことは、ただ一つ…………」

魔王様ならばかわすなり防ぐなりするだろうから
死にはすまいと勝手に見込み、
大剣でブオンッと遠慮のない一閃を放つ。

「──殺す気か!!!!!!」

大剣で人に斬りかかりながら言う台詞ではない。
この場面だけ切り取って見ると、むしろ逆。

ギルゲイオス > ふーむ、こうやってオタオタしている様子は、中々に可愛げがあるのだがな。
(ややと名残惜しそうにしながら、素直に降ろしてやる魔王様。
スカート姿だったら、それはソレで面白――いや、流石に捕まりそうなのでその場合は自重するであろうが)

失くして初めて分かる大切さ、というモノもあるのでな。
忘れぬように、しっかりと心に刻み付けておくがよい。
(うんうんと一人もっともらしく頷いて。
うやむやにしてしまおうという雰囲気を強引に滲ませてみる、ものの)

…………えーと、ダナエさん?
何故にそんな我みたいな暗黒オーラを漂わせつつ、剣の柄に手を掛けて近寄られておるのかな?
(奇妙な言葉を更に奇妙にしつつ、どうどうとばかりに片手を軽く振りながら、じりじりと後ろへとさがり)

ちゃんと制御してたから別に死ぬ事はないというかむしろそっちが殺しに来てるのではないかげぶはっ!!!
(軽く身の危険さえも覚える、割と本気っぽい一撃が迫る。
上下逆の状態であるからして、右足に最短で物理障壁を形成。
受け止めるも、パリィンと古典的なバリアの砕ける音が響き。
斬撃自体は無効化させたものの、いなしきれなかった衝撃&変な格好で浮遊している事が祟り、屋上を2回位バウンドしながら転がっていく)

ダナエ > 「急に!!体が浮いて!!
 おたおた!!しない人間が!!いるか!!!!」

死にかけた人間から出る可愛げとは一体何なのか。
それは可愛げと認識して良いものではないはずだ!
やはり魔族ゆえにそんな悪の思考を!と、
魔族への誤解?理解?を深めたそうな。

人の重力を無くしておいて、
上手いこと綺麗にまとめようとする狡猾な魔王様。
やはり魔族ゆえにそんな悪の思考を!と(以下略)

「では貴様もなくせ!!
 腕の!!一本までとは!!言わんが!!!!
 耳の!!一つくらいは!!なくして帰れ!!!!」

おそろしい発言。キレてます。
転がった魔王様にさらに追い打ち。
!の数÷2の数くらい、大剣をブンブン振り回す。
かわされれば床にざくざく。
怒りに狂いすぎて精度は低い。

ギルゲイオス > まー、飛行術式の感覚に慣れておれば、驚きはするがオタオタまではいかぬだろうな。
もっとも、柵を飛び越えるまで浮いてしまうと、少々困る所だが……
(地面にずしゃーっと停止した後。
汚れた頭をゆるりと上げて。
この切迫した?状況の中で、ちょいとばかり考えるように眉を動かし)

なんかものすごい事言っておられるー!?
数秒浮かせた程度で、体の部位請求ってなにそれ怖いであ――って、斬れてる、ちょっと今斬れたのである!!!
(更にゴロゴロと転がってゆく魔王様。
ちょっぴり服が斬られたり、軽くザックリいかれたりしながら、ゴロゴロゴロゴロ)

時間掛ければ生えてはくるが、それは遠慮願いたぎゃーす!!
(そして際の柵に、ガシャーンと衝突した)

ダナエ > ちょっと斬れたと言われれば、ようやく手を止める。
「……どこだ?」
と近づき、確認すれば達成感。
途端に疲労に襲われる。
大剣を杖代わりに、
みっともなくならない程度に体重を預けて休む。

「ふん。トカゲの尻尾のようで便利な耳だな……。
 手足も生えるのか」

むすっとした顔と投げやりな口調で質問。

「……それで。
 ギル殿は何をしていたのだ、
 まさか私を脅かしにここに来たわけではあるまい」

まだむっとはしているが、
ガシャーンという音に少し機嫌を直して尋ねる。

ギルゲイオス > 確認しないと納得できないのであるかな!?
腕であるよ、腕腕!
(柵に叩きつけられてぐったりと倒れたままに、斬れた腕を見せる。
衣服と一緒に肌が斬られて、若干血がにじんでいる模様。
なお、色は赤である)

人間に比べれば便利かもしれぬが、その場や、一日や二日でにゅるっと生えてくる訳ではないのだぞ。
まー、元の世界なら腕であれば3から4日と言った所だが、此方では少なくとも二倍から三倍は必要であおるな。
(やっと追撃が終わったのか、荒れた呼吸を正すようにゆっくりと吸い込み。
ずるずると柵に身を預けるように上半身を持ち上げる)

……半分正解と言えば正解なのだがな。
出かけた帰りに、ちょいとばかり空を漂ったら見つけただけ、であるよ。
それで驚かせてみたらあのザマである。
(ややと横を向けば、へふっとため息混ざり、肩を軽くと揺らした)

ダナエ > 赤い血を見れば、
流石に罪悪感も湧いてこようと言うもの。

「…………やられたらどんな手を使ってでも
 倍以上にしてやり返して、
 相手に舐められたままにしておかない。
 これが、弱者が兵学校を生き抜くコツなものでな」

大剣を背中に戻しながら、言い訳にもならない言い訳。
プライドゆえに素直にキレてゴメンねとは言えず、
ポイッとハンカチを魔王様に放る。

「4日で腕が!?」

驚愕。魔族すごい。

「ではギル殿を脅かす時は、
 多少ドカンと荒っぽくてもいいわけだな。
 うむ、いいことを聞いたぞ」

そんな結論。

「ハッハッハ!
 どうだ、二度と私を脅かしたくなくなっただろう」

肩を軽く揺らす魔王様に、勝ち誇るように胸を張る。
内心、今日のことが祖国にバレたら騎士の地位は
剥奪だなと、冷静になった頭で考えながら。