2016/07/01 のログ
■松渓つばめ > 「そ。おべんきょーはガッコで終わらすの。わっかんない所あるなら教えてあげようか?オッパイに挟まれて劇画調になってた真君」
にぃ、と尻尾をさふさふと風に動かしながら、少しからかう。だって変な想像してるんじゃないかと思ってしまったから。
ほら。
「動物いじめたりするわけ無いじゃない。変な女に因縁つけられてケンカになって呪われただけ。……そいつは今なんか蟲使いとヨロシクやってるみたいだけど」
耳が少し恥ずかしそうにぱたりと倒れた。
■真乃 真 > 「僕も勉強の方は意外といけるよ!一応コツコツやるタイプだからね!
…おっと僕はもうあの時とは違うぜ!次からは負けないよ!
…もう、ヨキ先生の固い手に挟まれた感触しか記憶に無いからね!」
例えるなら万力を使って優しく締められている感じ。
そんな感じの感触しか記憶に残っていないお仕置きは絶大だった。
「そうだよね。…何でキツネ耳?
よく分からないけど大変そうだね!!」
からかいそうな感じはするけども確かに動物をいじめるイメージはない。
完全に他人事のように言う。特に困ってる様子でもないしまあいけるだろう。
…耳が動くのは見ていて楽しいししばらくそのままでいけるだろう。
困ってそうでもないし!
■松渓つばめ > 「なぁんだ、忘れちゃったの。
面白かったのに。残念。
――ヨキセンセーの方が感動的だったのね。それじゃぁ仕方ないけど」
仕方ないのです。そういう子も居て良いのです。
「あたしの方の呪いはワケわかんないの。
全然治らないし。動くし、妙に音とかに敏感だし」
もぐ、とチキンをもう一口。残念ですが1枚しかありません。
「…………食べる?半分しか残ってないけど」
それもどうか。
■真乃 真 > 「─違うよっ!?サンドイッチの方が感ど…何でもない!」
あまりに現実味がない事は記憶が曖昧になるのである。
意識もあったかどうか定かではないし…。
そこにあの冷たい手の感触で眼が覚めただけである。
…いやでも、本当に次は絶対に負けたりなんかしない!
「うーん、生憎僕はこういうのには詳しくなくてね…。
しばらく、経って治らなければ詳しい先生のとこに行ってみるくらいしか…。」
目線は完璧に耳を見ながら話している。
いや、しっぽ、しっぽの方にもたまに移っているぞ!
「え?いいのかい?それ、おいしいよね!」
食べかけのチキンを受け取ろうとする。
異性だというのに何の抵抗もなく!特に気にした様子もなく!
■松渓つばめ > 「ハイヨ。ちょっとカラすぎて困ってたのよ」
とあまりにも自然に渡しつつ、その視線に気づいた。
「んん?触りたいの?ヘヘ、えっちだねぇ」
と笑い、しかし。
「触ってもいいけど?珍しいんでしょ、ほら。
めっちゃフッカフカよこれ」と背中見せてみたりもするのだった
■真乃 真 > 「確かに飲み物なしでは辛いかな?うん、いける。」
一口かじる。
うん、おいしい。
「…エッチではないだろう!?うん、エッチではないね!」
えっちを否定する。
えっちとは違う、これはもふもふ欲である。
人類に備わってる四大欲求のひとつである。
「本当!?触ってもいいのかい!?うわ!本物だ温かい!」
尋ねながら初めの!マークの辺りではすでに触る。
うん、なるべくやさしく。
「しっぽも!?いやいや、流石にそれは不味いんじゃないかな!?」
いやいやと言いながら触れようとする。
おそらく一切、止めなけれそのままそのフカフカ感を楽しむことになるだろう。
■松渓つばめ > 「どーぶつならイヤがるでしょうねー感謝しなさ」
びっくん。
(は?)
ぎくりとなる感触に違和。あれあれこれってちょっと大丈夫ですか?
「いい、ってちょ、や、 っぱ、うひゃぁあっ!?」
内側の方まで手がめり込むと、ひときわ強い衝撃が。
「はひ・・・っ!」
止めない、というよりはとめられない。
座ったまま丸まったような感じになって、ぞわぞわと腕には鳥肌まで。
できることは我慢、我慢であるぞ。
■真乃 真 > 「いや、ほんと頭はともかく耳はあまり撫でたことないからね!
この機会に一生分くらい触っとかないと!」
感謝を重ねながら更に触る。
キツネってこう耳の内側の方にも毛が生えてるんだな。
外側の毛よりも内側に近い毛の方が柔らかい気がする。
外側を付け根を側面をそして内側の方までやさしく、痛みを感じないように触っていく。
「うわ!しっぽヤバイ!もふってしてる!もふって!」
片手で耳を触りながら片手を尻尾に伸ばしたが
その両手が尻尾に移るのは一瞬だった。
わしゃわしゃと逆なでるように撫で。
つやつやの毛並みにそって撫で。
両手を駆使して尻尾に夢中になっていた。
「おっとごめん!なんか言ったかい?」
手を休めずにそれを聞く。
…凄い、しっぽ凄い。ありがとう!変な女!!
呪いをかけてという相手に心の中でお礼すら言いながらしっぽを楽しむ。
■松渓つばめ > 「うう…っ!それ、 殆どアウトだってばぁ……!」
例えるなら、性感をくらいながら視界がぐるぐる回って、音が超音波から超低音まで聞こえるような気分。
酔っ払いそうだ。
ようやく絞り出したのは「お願い、一旦ストップ」と切れ切れに。
でも結局間に合わずに、肩を抱いてしゃくりあげるような声をあげ――
「あームリダー」と横へバタリとダウンしてしまうのでした。
■真乃 真 > 「へえ!しっぽと耳の毛の感触は何か違うな!こっちの方が柔らかいな!」
お願い一旦ストップと言われている際の言葉である。
殆どアウトはギリギリセーフなのだ。
「…松渓さん?松渓さん!?」
バタンと倒れる様子を見れば流石に焦る。
とても焦る。
「だ、大丈夫かい?」
やりすぎたかもしれない…。
心配そうに声をかけた。
■松渓つばめ > ようやく開放されて、息を吐きながら仰向けになった娘。
上気していたり息が荒れていたり目尻から涙だったりで、一戦済ませた顔をしていた。
元々スッピンなので悪魔化の心配はありません、やったあ。
「ばかぁ~、力はいんないよもう」
言いつつ、何とか石造りの床の上にゆっくりと起き上がろうとしていた。
「そりゃ良いって言ったのはあたしだけどさぁ。
――やっぱ真のすけべ」
正面からはちょっと顔見れなくて。照れ隠しのように。
■真乃 真 > 「だって、まさかここまで感覚がするどいとは思ってなくて…
こういうの慣れてなかったからどの程度までいけるのか分からなかったんだ…。
ごめん!」
ちなみに真は今石の床に正座している。
正座から頭を下げれば土下座に近い格好になるかもしれない。
音とかに敏感とは言ってたけどこんなになるなんて…
そして当然耳とか獣耳とか触りなれていないが故の悲劇である。
「─すけべ!?確かに調子にのった僕が悪いけど、すけべ…すけべか…。」
前回のアレはすけべと言われても仕方なかったけども…
あれもすけべなの?すけべなのか!?
■松渓つばめ > 「なぁによ、違うって言うの?
それならあたしにも考えがあるんだから」
ようやく息を整えて。着衣に乱れがなかったのは幸いだったと思う。
正面。正座の彼なら容易に――床と『板』でサンドイッチの刑に処することができるだろう。
「証明してみる?そーね、サンドイッチのまま正確に30秒計れるっていうなら」
彼にさらなる罪を重ねろというのでしょうか。
「……まぁ、エッチだーって認めるなら今度ジュース一本もおごってくれれば許すけど?
あたしだって態々エッチな男子に抱きつくのヤダし」
■真乃 真 > 「ああ、すけべじゃないよ!サンドイッチももう余裕さ!」
目の前にあのサンドイッチがないからそんなことを余裕気に言えるのであった。
もし、あの時と同じあの二人がいたらジュースを買わざるおえなかった。
「まあ、でも?ほら、そういうのはあまり良くないと思うし…。
ジュースを奢って決着でも僕はいいよ!いや?僕が…エッチだとか自信がないわけじゃあないけどね。
ないけどね!!!」」
自信ありげな笑みを浮かべながら言う。大体こういう時は少し不安な時である。
床とまな板のサンドイッチなんて耐えられる。耐えられると思う!
しかし、結局諦めてジュースを買うくらいは考えている。エロくはないけど!
■松渓つばめ > すこしだけ、ムスゥーっとした感じの顔になって、気分にも余裕が出てきたのか半眼で見つめていたが。
フゥ、ととても長い息を吐いて。
「いいわ、先に笑ったのはあたしだもの。
おもいっきり辱められたけど。
わかる?帰ったらソッコで風呂入って洗濯機回さなきゃなの」鼻の頭にピッと指を立てて。
「……というわけで帰るわ。
真さっきのあたしのこと写メとかしてないでしょうね?
してたらジュースじゃ済まないから。ニルヤカナヤ……崑崙だからね」
と、言うと――そりゃ、とばかりに虚空へ身を踊らせ、魔術を展開。
かなりの高さはあるが彼女自身に限っては『おちても平気』だ。
■松渓つばめ > 空中で目が合うと、アカンベーをして闇の中へと消えてしまう。
ご案内:「大時計塔」から松渓つばめさんが去りました。
■真乃 真 > 「…わからないです。」
どういうことだろう…。
確かに、撫でまわしたけど良いとは言われたし。
辱めるまではいってないと思うし…。
「撮ってないよ!たしかに『キツネ耳か…呪いだしじき消えるんだろうな…もったいないな残しとこうかな…。』
くらいは考えたけど!」
やばい、ジュースと桁が違ってくる。
いや、それぐらいで撮っていいのならありまかもしれないと思っていたら飛び降りて行った。
あの子なら落ちても平気だけども…。
「…すけべなのかな僕。」
アカンベーをされた後一人残された石畳の上で正座する男の姿がそこにあった。
ご案内:「大時計塔」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > 夜、教室棟が施錠される間際の頃合い。
規則的で重い足音が、時計塔の階段を昇ってくる。
屋上に姿を現したのは、巡回用の懐中電灯を携えた美術教師ヨキだ。
教師のあいだに定められた見回りの手順を忠実に守り、辺りをくまなく灯りで照らして見渡す。
内部に一通り目を通し、異状がないことを確かめて――
不意に、外界の景色へ目をやる。
広く開けた常世島のパノラマに、街の灯が煌々と灯っている。
徐に足を止め、仄明るい金色の光を発する瞳が注視した。
「……………………、」
“アンタがこの島や世界を大事に思うのなら,私に容赦などしない方が良い”
“お前の理想と欲望が私を止められないのなら、私は次にこの島を、世界を相手にする”……。
■ヨキ > 魔術言語を学ぶことは楽しかった。
戒めとルールを重んじるヨキにとって、そこに広がりゆくものは無限の沃野だった。
だがそれと同時に、自分は魔術学においては獅南蒼二の背には永遠に追い縋れないのだとも知った。
彼はその言葉の通りに“最高の魔術”を以てヨキの前に立ち塞がるだろう。
彼はその言葉の通りに――ヨキが敗北するならば、直ちにその先へ向かってゆくだろう。
薄く開いた唇からは、何の音も出なかった。
これまで十余年の間、数えきれないほどの生徒に常世島への愛着を根付かせ、
そうして外の世界へと送り出してきたこの自分が、
今はじめて常世島への愛着を持たない男を、他ならぬ“常世”に永劫縛り付けてやりたいと欲望しているのだ。
誰よりも戒律を重んじることを憚りもせずに公言してきたヨキという男は、
誰よりも自分自身が最も許してはならない領域に足を踏み入れようとしていた。
■ヨキ > (もしも、)
もしも自分自身の手で、いつか“最高の芸術”を産み出すことが出来たなら。
それきり筆を折ってもよいと、鎚を置いてもよいと、
もう金属に二度と触れることがなくとも構わないと思える作品が産まれたなら――
(そのときは、彼奴に捧げることにしようか)
目を伏せる。
ヨキは知っていた。
自分に“最高の芸術”などという到達点が存在しないことを。
人間としてこの身に宿した無限の想像力が、どこまでも次を欲して止まないことを。
(……もう、潮時なのやも知れんな)
そろりと持ち上げた指先が、音もなく首輪に触れる。
他ならぬ人間が自分に与えた苦痛の名残。
人間を赦し導くと決めた慈悲の証。
“自分はこの常世島にのみ尽くす”と誓った、妄信の鎖。
■ヨキ > 人間の姿になってからというもの、自らの首を固く縛り付けてきたくろがねの輝きは、
拍子抜けするほど呆気なく、するりと蝋のように首筋を流れ落ち、指先の陰に消えていった。
これまで殆んど人目に晒すことのなかった素肌を、夜気が通り抜けてゆく。
誓いに背き、我欲に従い、許されないことをしたのだという強い罪悪感は、
ヨキの思考から“言葉”を奪った。
(これは)
(これはおれの欲望だ)
(人間として生きると誓ったヨキでも、人間として生きることを強いた妙虔でもなく)
(只このけだもののおれだけが持ちうる欲望なのだ)
指輪を嵌めた右手の肌を蒼い光が小さく弾けたのを、目にする者は誰も居ない。
それは紫電だ。
つまり、
■ヨキ > 外界に向かって放出されようとする雷電を、
くろがねの骨によって抑止し、固着する――
魔力を戒めるための反動なのだ。
■ヨキ > ややあって、踵を返す。
獣の足を引き付けて止まない常世の土を踏むために、時計塔を後にする。
(けだものの理から外れて人間となったこのおれが)
(ふたたび人間の理を外れるとき)
(おれはまたけだものに立ち戻るのだろうか)
流れるような手付きが、ローブの衿元を重ねて首筋を隠す。
(だがその一方で)
(ただひとつのものにこそ己を捧げようとするその心は――)
(どこまでも人間のようではないか?)
ご案内:「大時計塔」からヨキさんが去りました。