2016/09/23 のログ
ご案内:「大時計塔」に比良坂 冥さんが現れました。
比良坂 冥 > 時計台、立入禁止を物ともせず階段を昇っていく
やがてついた踊り場、日陰になった場所にぺたんと座り込む

静かで、冷ややかで、心が落ち着くそんな場所

「………ふぁ」

小さなあくび

退屈

サボりだった

比良坂 冥 > 最近は満たされている
歓楽街と落第外の間でそれを満たすこともなくなった

乾いていた体が、心が、潤っているのを感じる

そっと自分の胸に手を当てる
鼓動も緩やかに、自分自身の体温が伝わる

満たされているということはこんなにも幸せなこと

「……逃げちゃわないといいな…」

ぽつり、とそんな言葉を零す

比良坂 冥 > 逃げられたらどうしようかな
今までの人と同じように、最初だけチヤホヤしてすぐに尻を捲るように逃げてしまったら

「……どうしようかな───」

瞳に陰が落ちる
口の端が歪む

どういうかたちで、じぶんだけのものにしようか
そういう暗い、乾いた妄想も自身の常

比良坂 冥 > そっと目を閉じる
日陰なのでもともとそう光は差し込まないが、それでもまだ日が高ければ瞼ごしに光が届く

先客がいなければ少し眠ろうかと思っていた

まだ残暑の残るこの時期にこの場所はとても心地が良い
ひんやりと、体温を奪ってくれる

「………」

心地よさを感じながら、ほんの少しだけ微睡む

ご案内:「大時計塔」に白泉椿丸さんが現れました。
白泉椿丸 > コツ、コツ、というにはどこか重みのある音。
ヒールに体重のあるものが乗っている、どこか鈍い音。

「あーヤダヤダ、アタシったら今日の授業の時間を2時間も間違えてるだなんて」

2時間早かったのよン。2時間も!
2時間あったら何が出来ると思う?短めの映画見て、お茶して雑誌チェックして…お化粧直せるわよォ!
生徒達の顔が見れるのが嬉しくて、ここ数週間はウキウキだったんだけど……アタシったら……。
せっかちさんよネ。でも、のんびりしすぎよりは良いはずよ。

どんどん近づいてくる音は塔の踊り場に着くと、ピタリと止まった。
あらやだ。誰かがスリーピングよ。

比良坂 冥 > 「………?」

コツコツ?
いやゴツゴツという音に僅かに反応

うっすらと目を開くと

「…あ」

片目を擦りながら顔をあげる

………

もっと顔を挙げなければ顔が見えません
ぐいーっと顎を持ち上げるように見上げてようやくそのご尊顔が

「……えっと」

見たことが在る、この強烈なインパクト
ええと……確か何かの講義の先生だった気がする
夏季休暇後のガイダンスで、見た、記憶が…ある…ような……

白泉椿丸 > 起きた姿を見れば、そのままニコッと笑う。
ゴツゴツという音はこのオカマが出していたらしい。

「起こしちゃったかしらン?ごめんなさいねェ。
 でも、ここで居眠りしちゃあダメダメよン。油断するとすぐ風邪ひいちゃうンだから!」

白い女生徒の傍まで来ると、ヒョイとしゃがみこむ。
しゃがみこんでもデカい。

比良坂 冥 > 「……ん。 あ、白椿、先生……?」

少しぽやっとした顔で見上げたまま
…しゃがんでても見上げなければならない

首が疲れたので視線を下ろすと見えてはいけないものが見える気がしてそっと視線を外す

「……まだ少し暖かいから平気。
 ていうか、さぼってたから……怒られるかと思った」

顔をそむけながら、視線だけをそちらへ
……自分の講義でなければ別にいいのかもしれない?

白泉椿丸 > 「アラッ、覚えててくれたのォ?やっだァ~~嬉しい~~!」

キャーと両手を顔の横でわちゃわちゃ振っている。
しゃがみこんでいる椿丸の足回りは、絶対領域オカマガードにより何も見えない。
しっかりと脚を閉じてしゃがむのは乙女のたしなみだ。

おっとりした子なのかしらン。
くしゃっとした髪の毛が可愛いわねェ。こういうふわっとした髪型もオシャレよね~。
アタシも今度は少し巻いてみようかしら…。マネッ子しちゃおうかしらン…。

「ふふふ、サボりっていうのはアタシも学生の時にさんざんやったものォ。
 後期に入るし、成績が危なかったらこんなところでのんびりしてないって、アタシは信じてるから」

そう言って立ち上がる。軽くスカートの裾を直しながら、景色を望む。
もう少ししたら、この辺も綺麗に紅葉していくかしら?