2017/01/07 のログ
ご案内:「大時計塔」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「いやー!やっぱり寒いな!顔が!顔が寒い!」

そんな事を言いながら現れた一人の男。
異様に長く白いタオルを風に靡かせた男だ。

「おっと、君は風紀委員だね!見回りご苦労様!
 ここまで登るのは面倒だけど危ないからね!見回りは重要だよね!」

…立ち入り禁止だという事をこの男は理解しているのだろうか。
ああ、している。しているのだ!それにも関わらず風紀委員に親し気に話かけた!!

飛鷹与一 > 「……どうも、こんばんわ……いえ、見回りという訳ではないんですが…」

やたらとハイテンションな声が聞こえれば、そちらへと顔だけ振り返りつつ緩く会釈交じりにそう返す。
見れば、相手はやたらと長く白いタオルを巻いている…新手のファッションだろうか?
覇気や生気が欠片もない死んだ視線を彼へと向けつつ、取り敢えず風紀委員の端くれとして言っておこう。

「…えぇ、まぁそんな訳でここは一般生徒は立ち入り禁止の筈なんですが…」

と、殆ど形だけのそんな忠告をして見る。幾ら風紀委員とはいえ、この場でボンヤリしてるこちらが強く言えた事ではないが。

真乃 真 > 「はい、こんばんわ!そうか!なんだ見回りじゃあないのか!
 確かに見回りでもここまで登ってくるのなんて相当真面目な人ぐらいだものな!」

一番上まで確認する必要は無かった気がする!
そして、見回りならそこで佇む必要もない!

「確かに!まあ、でもあれだ!仕事中じゃない風紀委員も一般生徒みたいなものさ!
 だから、まあ、あれだ!君も一緒に反省文を書こう!それまではまあ、この時計塔を楽しめばいいさ!
 どうせ、反省文を書かされるんなら存分に楽しもう!」

潔かった。そして、二人とも反省文は確定のようであった。

「まあ、ここは色々考えたり考えなかったりするのに丁度いいからね!
 君が規則を破った気持ちも分かるよ!!」

うんうんと頷きながらいう。
…何様なのだろう。

飛鷹与一 > 「…えぇと、まぁ…ハイ。一応、ここは個人的に気に入っている場所の一つなので、息抜きとか考え事には丁度いいですし。」

この少年は基本真面目な側の人間ではあるが、それでも人間だから息抜きをしたい時も多々ある。
そういう時に訪れる場所のひとつがここだ。欠点は、今の季節は吹きぬける夜風が冷たい事だが。

「……いや、もう既に反省文書くの前提なんですか。まぁいいですけど…」

と、一応はやんわりとしたツッコミをしつつも、結局同意する少年であった。
目は死んでいるが、別に陰湿だったり暗い性格という訳でもない。
突っ込みを入れる時は普通に入れるし、相手のノリを出来る限りは尊重したい。

「……いや、そう規則を連呼されると立つ瀬が無いんですけど…」

新米の風紀委員であるから、バレたら当然説教は確定だ。とはいえ、この場所はこれで得難い場所でもある。
と、そういえば名乗っていなかった事に思い当たり緩く会釈をまたしつつ。

「……新米風紀委員の飛鷹与一といいます。1年生です」

真乃 真 > 「僕一人なら間違いなく書いてないけどね!反省文とか!大変だし!」

二人に増えたとたん書くというのはどういうことなのだろう。
多分、あれだ!風紀委員でもルールは守らなきゃって感じの教訓みたいな!

「ほら、あれだ!規則は人を守るためにあるんだぜ!
 だから、あれだ!君が危険でない限りは!セーフだ!問題ない!
 ああ、人に見つからなければだけど!」

そう!時計塔に登るのについて最近は事故とかも起きていないので割と見逃されている!
見つかったら当然駄目だけど!

「そうか!やっぱり新米か!どうりで見たことないわけだ!
 僕の名前は真乃真!普通の三年生だ!」

無駄にカッコいいポーズを取りながら自らの名前を名乗る!!

飛鷹与一 > 「……うん、その返答は何となく予想してましたハイ。…とはいえ、一応バレない時間帯とかを見越して来たりはしてるんですけどね…一応。」

それに、下を見下ろせば誰が来たかは上からなら直ぐに把握できる。
とはいえ、隠れる場所等は殆ど無いのだけれども。むしろ、少年はそういう場合は敢えて堂々としているが。

「……一応、まぁ風紀委員ですので危険な事はしないつもりですが」

例えば、そこの窓から体を乗り出したりとかはまずやったりはしないだろうし。
とはいえ、立ち入り禁止の場所にしてはガードが甘いのは確かだ。
むしろ、警備員の人とかをまともにここで見た記憶が無い。

「…普通、なんですかね?…えぇと、兎に角よろしく御願いします真乃先輩」

基本は礼儀正しい少年だ。カッコイイポーズは、取り敢えず冷静に死んだ瞳で眺めつつ改めて会釈を。
彼と別のベクトルで、この少年も割と自分を貫く面があるようだ。

真乃 真 > 「その時間帯選びが仇と…いや、仇…にはなって無いな!
 いい時間帯の選び方だよ!バレない時間帯としては高得点だ!」

そう、バレない時間帯を選ぶのは誰でも同じ!
真もこれまでの経験からこの時間は人がいないだろうな!
と思って来たのだ!まさか被るとは!

「ああ、只でさえ風紀委員は危険な仕事だからな!
 仕事以外ではそういう方がいい!」

そんな感じで風紀時代に真は先輩から教わっていた。
まあ、色んな意味で無駄にしてしまったのだが。

「ああ、よろしく飛鷹君!普通じゃない…か。じゃあ、カッコいい三年生…。いや、イケてる三年生。
 うーん、決まらないな…。とりあえず今は普通ってことにしておこう!!保留だ!」

流石に自己紹介でカッコいいとかイケてるとか入れるのはあまりカッコよくない。
そう、カッコよさは言葉にせずとも現れるものなのである!

飛鷹与一 > 「……むしろ、仇になった場合は自分達は説教と反省文のダブルコンボを食らう事になりますが」

と、冷静に切り返しつつ。彼が賑やかな分こちらは落ち着いた態度。好対照である。
ちなみに、矢張り深夜前後が狙い目だというのは経験上把握しているので、この時間がベストなのは間違いない、多分。

「…まぁ、自分はまだ新米ですので…そんな危険な仕事は流石に…今の所は、ですけど」

基本は巡回…見回りを基本としたものであるし、そもそも戦闘能力が高いとは彼自身思っていない。
危険は承知しているので、最低限の自衛手段は持ち合わせてはいるけれど。

「……普通って何なんでしょうか。取り敢えず、保留は了解しました」

この学園、というか島で本当の意味で『普通』の人が居るのかはちょっと疑問である。
かく言う少年も『凡人』を自称しているが、その内実はかなり怪しい。

あと、彼のポージングの無駄の無い動きから、しょっちゅう決めポーズしてるのだろうなぁ、とか推測してたりする。

真乃 真 > 「そのダブルコンボには慣れたモノさ!
 もしそうなったら、受け入れよう!」

なんなら始末書を含めたトリプルコンボも良く食らっていた!
いや、説教に慣れるとか良くないのだけど。

「最近、物騒だからねほら、落第街の方ででっかい火事が起きたとか!
 いやあ、本当に気をつけなよ!パトロールも他の同僚と一緒に行くとか!」

そう、最近も物騒な事は起こり続けている。
目立ってはいないけれども、見えないところでは大きな事件に繋がりそうなことがいくつも。

「いい、アイデアがあったら教えてくれよな!
 うーん、普通の三年…。凄い三年。ヤバイ三年…。
 うん、やっぱり普通が無難だな!」

そう言って普通にカッコいいポーズをとる!
このまま普通で押し通すつもりだ!

飛鷹与一 > 「……えぇ、まぁ流石に同僚や先輩達から逃げたりするつもりはないですけど…相手次第では洒落にならなそうですね」

例えば、規律に物凄く厳しいガチな風紀委員の人だったら、自分も彼もただでは済まない気がする。
あと、説教に慣れたくは無いが、ああいうのは何度も聞いてると自然と慣れてしまうものなのである。

「……ええ、風紀委員会で人伝に俺も聞いた事があります、火事に付いては。
あと、まだ心配ですし物騒な地区にはちゃんと先輩や同僚と行動してるので大丈夫ですよ」

自分の実力に自身が無いのもあり、そこらは抜かりは無い。それに自分の武器は狙撃銃だ。
つまり、どちらかといえば後方支援に適しているのである。

「……普通の定義が揺らぎそうな気もしますが、まぁ真乃先輩自身が納得できる呼称ならいいかと思いますハイ」

と、表情はあまり変わらないがゆっくりと頷いてみせる。善悪問わず相手を理解するのが少年の基本姿勢。
カッコイイポーズにはまだちょっと慣れないが、彼のこだわり?はおぼろげに理解してきた。

ご案内:「大時計塔」に飛鷹与一さんが現れました。
真乃 真 > 「うん、本当に洒落にならないタイプの人もいるからね。
 校則が絶対みたいな主義の人とか!色々居るからな!」

割と本気でただでは済まないだろう!
ああ、怖くなってきた!

「ああ、物騒なところは慣れても一人で行かない方が良いからな!
 怪我したりあと大怪我したりするよ!まあ、でも君は心配なさそうだ!」

下手すれば帰れないことになるかもしれない。
でも、まあ、この少年は実際はともかく分かっているみたいである!

「おっと、この島で普通の定義の話は無駄だよ!
 普通の範囲があまりにも広すぎるからね!普通じゃない事すら普通な島だぜ!
 この島で普通じゃなくなろうと思ったら相当じゃないとな!」

島外から見たら普通じゃなくても、この島では多くの超常は普通に日常となりうる!
その枠組みを越えるのは容易な事ではないだろう!

飛鷹与一 > 「…まあ、自分風紀委員会の一員である以上、規則を破ったら罰は当然なのは理解してますが…。
だからこそ、それなりの柔軟性はあってもいいかな?とは思って居たりします」

頭をガチガチに規則で固めてしまえば、いざという時の柔軟性が失われてしまう。
それに、風紀委員会は臨機応変な対応が求められる警察の代替組織だ。
頭が固いだけでは流石にやっていけないだろう。…とはいえ、風紀委員会も曲者ぞろいだとはしみじみ思っているが。
その中ではこの少年は多分地味な目立たない方である。多分。

「…一応、護身程度に体術はこなしますが、基本的に後方支援タイプの人間なので。
なので、二人一組(ツーマンセル)で見回りしつつ、有事の際は相方のバックアップ、が俺の主なポジションですね」

必要とあらば前に出る事は厭わないが、武器やフォロー向きの性格上、矢張り後方支援が自然と役割になるのだ。
自分の立ち位置は把握している為、グイグイと積極的に前へ前へと出る事はない。

「…いや、俺は普通でいいですよ。普通じゃないよりは平凡で地味で構わないというか」

周りとは違う特別よりも、ありきたりで没個性な平凡を迷わず選ぶ、そういう少年だった。
とはいえ、既にもう彼なりの個性がその性格や見た目、持ち合わせた能力に出てしまっているのだけれど。

と、そこでスマホが鳴る。先輩に「ちょっとすいません」と断りを入れてからスマホを眺め。

「あ…と、すいません真乃先輩。俺、そろそろ一度戻らないと。」

ご案内:「大時計塔」に飛鷹与一さんが現れました。
真乃 真 > 「ああ、そういう人もいれば本当に仕事しない人もいる!
 そういう意味では範囲が広いよ!風紀委員!柔軟っていえば柔軟だな!
 まあ、でもどうしても組織である以上完全に自由ってわけにはいかないんだけどね!」

気まぐれに仕事したりしなかったりするタイプもいるのがこの島の風紀委員である!
だが、やはりどうしてもそこにいる以上出来ない事がある。出来る事は当然増えるがその分出来ない事も分かってしまう。

「普通で良いのか!そうか!
 でも、普通がいいって言いながら風紀委員に入ってるあたりなんだかんだ非日常に憧れてるんだろう?
 ああ、非日常の塊みたいなものだからな風紀委員って!」

その肩のケースをみても穏やかに人を助けるだけの風紀委員を目指しているようには思えないし…。
そんな事を言いながらも内心では憧れてるに違いない!

「ああ!分かった!僕はここでしばらく普通以外の言葉を考えてるよ!
 それじゃあな飛鷹君!寒いから体とかにも気をつけて!」

そう言って姿が見えなくなるまで見送ると早速考え始める。
さあ、どんな言葉が合うのだろう!

飛鷹与一 > 「…まぁ、凄くぶっちゃけた酷い言い方をしてしまえばお役所仕事ですからね…。
勿論、仕事に誇りを持って取り組んだり真面目な人も多いですし、この島の治安維持には欠かせない存在ですが…。
だから、先輩の言うように組織として纏まっている以上、完全な個で動くのが難しいのが痛い所ですね」

彼の意見は何となく理解できるのか、そう言葉を返しながらゆっくりと頷く。
とはいえ、今の自分はただの新米でしかない。出来る事なんて本当に限られている。

「……いえ、えーととある風紀委員会の人と知り合った時にスカウト、というか薦められまして。
それで、まぁそのまま申請して所属しているだけなので。
勿論自分で考えて風紀委員になった訳ですが…非日常が日常みたいな島ですしね。
憧れ、というよりもうこの島に居る時点でそれが叶ってしまっているというか」

ただ、補足するなら別に少年は非日常に対する憧れなどは無い。
何と言うか、過去の経緯もあり、非日常で身を滅ぼす事を痛感しているのだ。
だから、過度のソレは求めない。一歩先は闇だから…『何があるか分からない』恐怖があるから。
それに、この狙撃銃も単にひょんな事からその才能を見出されて与えられただけだ。

(…非日常に憧れてるんじゃなくて、非日常に振り回されてるだけ…なんだよなぁ)

と、心の中で溜息混じりに呟くが決して態度には出さない。
ともあれ、彼はまだここに居るようなのでペコリ、と会釈をしつつ。

「…はい、では俺はこのあたりで先に失礼します。おやすみなさい真乃先輩」

そう別れの挨拶を告げながら、改めて狙撃銃の収められたショルダータイプのライフルケースを担いで階段を下りていくのであった。

ご案内:「大時計塔」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」から真乃 真さんが去りました。