2017/03/27 のログ
櫛鉈 蛟 > 「つ~か、最近呼び出しが地味に多いよなぁ。他の特別監視対象の連中に任せりゃいいのに……あ」

そう呟いて苦笑。特別監視対象は少なくとも10人居る。…が、”所在が判明していて連絡が確実に取れる”者はほぼ皆無だ。

(…他の連中雲隠れ上手いよなぁ…俺も音信不通とか決め込みたいんだが、監視網が強化されたらキツいぜ)

それに、残念ながら自分は監視対象の中ではおそらく”最弱”だ。異能も魔術も使えないし。

「世知辛いねぇ…ま、その分お目零しされてる分マシっていえばマシだろうかねぇ」

非公式の協力者でもあるので、何かあっても責任を押し付けられないのは楽で助かる。
煙草をプカプカと吹かしながら、もう一度欠伸を噛み殺して。

「……まぁ、要するにパシリみたいなもんだけどな!」

アッハッハ、と空笑いをしてみる……うわ、すっげぇ空しいなこれ。まぁ何時もの事だから気にしない。
それに、昔に比べたら随分と過ごし易くなったし、一定の監視付きとはいえ割と自由に過ごせるのは良い事だ、ウン。

櫛鉈 蛟 > そうしてボケ~ッとしていたら一本吸い終えた。懐から携帯灰皿を取り出して吸殻をねじ込む。
そして、二本目を吸おうと再び煙草の箱を取り出し…ん?

「…うーーわ、煙草切らしちまった。後で買って帰るとすっかねぇ」

苦笑と共に空になった煙草の箱をそのまま懐に戻して一息。
しかし、良い眺めだ――昔の自分の記憶は、殆ど森と山と川と谷、後は妖怪に神様に神秘に…。

(あぁ、うんつまり超田舎の風景だった訳だが)

あの頃が懐かしい…が、首を刎ねられて最後を迎えた事も連鎖的に思い出してしまった。

「…不意打ちとか酒に強くなったのはあの頃の反省みてーなもんだしなぁ」

今では酒にも強くなった。不意打ちにも無意識で反応する程度には地力も付けた。
…が、それでもここにはとんでもない連中がゴロゴロ居るのが笑うしかない。あ、今更か。

櫛鉈 蛟 > 「…うっし、煙草も切れたしボチボチ引き上げますかぁ」

もし、うっかり警備員やら風紀の古巣の連中と鉢合わせしたらそれはそれで困る。

と、いう訳でスタコラサッサ…と、いう程でもなくマイペースな足取りで時計塔の階段を下り始めるのであった。

ご案内:「大時計塔」から櫛鉈 蛟さんが去りました。