2017/08/26 のログ
暁 名無 > 「どれ、そんじゃそろそろ戻りますか。」

少しばかり冷えた風が吹いてきた。
夕陽ももうすっかり海の方へと近付いて、俺は欠伸を噛み殺す。
つい先刻上って来たルートを戻って、時計塔を後にする頃には。
すっかり薄闇が辺りに広がっていた。

「はーぁ、こういう時家まで一緒に帰る相手とか居りゃあな。」

生憎とそういうものは居やしない。
今後出来るかどうかも───誰にも分かりはしない。

ご案内:「大時計塔」から暁 名無さんが去りました。