2018/11/23 のログ
ご案内:「大時計塔」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「異能の制御ねえ。」

久しぶりに昇った時計塔の天辺はもう日暮れも過ぎたという時間の所為か肌寒いにも程があるくらいだった。
昨日走り込みをした所為で生まれたての小鹿みたいになっていた午前中に比べ、
今はもうそれなりに回復したので階段を上がって来るのは然程苦では無かったのだけども。
木枯らしがアラサーの身にはだいぶキツイ。

「まあ、色々な悩みはあるわな、青春だもんな。」

僅かに腕をさすりながら呟く。
上がってきてそうそう銜えたタバコに火を灯すと、顔の前の空気だけ少し暖かくなったような気がした。

暁 名無 > 「異能、異能ねえ……」

夜空を見上げながらふと独りごちる。
たった十数年とはいえ未来の時間軸から来ている俺は時間遡行の影響で異能を使えない。
……と、学園には申告しているし、授業中やそれ以外で生徒から訊ねられた時もその旨告げているのだが。

「……まー、実際あれ以来一度も使ってないから俺自身使えるかどうかも分からねえってことで。
 嘘は言ってねえよな嘘は。」

もし虚偽の申告を行っていると知られたらやっぱり免職だろうか。
でもまあ、その程度の偽装は教員生徒問わず行ってるもんだと思う。