2018/12/26 のログ
ご案内:「大時計塔」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  聖夜も終わり、街の雰囲気はガラッと変わる。昨日まで眩いばかりに輝いていたイルミネーションはもはや無く、いくつかだけが少し寂しく光っているだけである。
 そんな日常とも言える夜の景色を眺める一人の青年がいた。冷える中だがあまりそうと感じさせないような顔で町を眺めている。

「やはりこっちの方が落ち着くな」

 昨日までの騒がしい空気はあまり好きではなかった。今くらいが自分としては丁度良い。
 少し悲しい気がしないでもないがそれでも活気のある街。そんな空気の方がすきだった。

「1年の終わりか」

 ふと思い返せばもうそんな時期。今年1年では殆ど何の成果も無かった。少しだけ……人らしくはなれていたのだろうか。

白鈴秋 >  首をフルフルと弱く振るうと考えを飛ばす。
 そんな事考えても”しょうがない”。たとえなれていたとしてもだからなんだという話だ。
 スクッと立ち上がる。

「ダメだな、ここにいると無駄にあれこれ考える」

 ふぅと溜息を吐くと時計塔から飛ぶ。その後糸を使い夜の街へと消えていった。
 消えてしまったイルミネーションは彼を隠し……

ご案内:「大時計塔」から白鈴秋さんが去りました。