2015/06/02 のログ
レセナ > (ふと気づくと周囲に若干の視線を感じる)
風紀委員、公安委員... そういえば総本山でございましたね。
最近性質悪い噂を耳にするのは内部も磐石ではないということでございますかねぇ。

レセナ > (ふと時計を見やると約束の時間が近い)
そろそろ時間ですね、今日の雇用主は――

レセナ > (これはまたアクセスの悪いところに、と溜息をついてこの場を去った)
ご案内:「委員会街」からレセナさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本部会議室」に五代 基一郎さんが現れました。
五代 基一郎 > 『会議室内に響く明瞭な声を聞き流すかのように耳に入れつつ
手元の資料の該当箇所をそのうろんな目で眺めていく。
 日々の適当さ加減の極みの現れである服装は今はどこか、制服を綺麗に着こなし指定された特殊警備一課第二小隊長の席に座っている。
体裁や格好だけ整えればそれなりに秀でている者と見えるのがせめてもの救いだろうか』

五代 基一郎 > 『薄暗く照明の落とされた会議室内部では、デジタルフレーム処理された情報データがその中心部に大きく映し出されている。
本日この会議室内部には特異な、凶悪化した異能犯罪に関する報告が行われていた。
最もそのこの島でも重要な部分でもある案件だが、集められたメンツは警備部の人間で占められている。
他部署の幹部はちらほらと見えるが、それでも全体からみれば賓客といっても差し支えない程度になる 』

五代 基一郎 > 『所謂軋轢というほどの物でもないにせよ、その小さな優越感や劣等感のもとは特殊警備一課にも関わってくる。
特殊警備一課その組織の特性は、異能や魔術等が関わる場所に限れば治安維持を目的とするなら
どの国、どの地方であってもあってしかるべき組織である。
この常世学園に於いては公安のような表立ってでも活動する組織があるがそれはこの島だけである。
本来国内の治安維持を目的とするなら警察的権限を与えられた組織が当たるべきのが当然であり特殊な、かつ凶悪な犯罪に対しては警察ないし軍隊の特殊部隊が出動するものである。』

五代 基一郎 > 『欧州で主要なものといえばドイツのGSG-9、または軍のKSK。イギリスは前世期からのが強いのかSASが特質的な任務にあたっている。
かつてあった西側東側と呼ばれる旧時代のものから受け継がれたそのそれが今も強くゆるぎなく残っていた。
アメリカに至っては前世紀同様、各州の警察署に対異能と魔術の対策チームが存在する。
最もそれを細かく分析すれば異常な事態なのだが……』

五代 基一郎 > 『ではこのこの常世学園の警察機構と呼べる風紀委員会ではドコがその任を担っていたか。
それは警備部、各部署にある機動隊。加えて各警備課の専門部署が合同で当たっていた。
機能的に言えばそれらは旧来この常世島と繋がる日本国の警察庁を参考とした警備部の管轄であり、当然の使命なのであるが
そこにこの常世島の独自の事情が絡んでくる。』

五代 基一郎 > 『この常世島はモデルケースでありながら、所謂学生統治というのが前提となっている。
すなわち風紀委員もまた学生であり、正義感の強い学生が多くその門を叩く。
となるとどうなるか。それは警備部だけではなく刑事部や交通部など風紀委員であれば組織内的機能に差異はあれど……となる
さらに言えばその志願者というのは、大なり小なり異能や魔術等に腕の立つものや特異なものが多い。
一人一人がそれなりに現場で力を行使することのできる者が多いのだ。
態々組織だった力を編成せずとも、現状何とかなっているのだしと常世学園つまり風紀委員会設立からそれらは提案されたもののなぁなぁで済まされてきた。
しかし常世島がモデルケースにということもあり
風紀委員会は体裁を保つためもあり島外との技能等交換交流を……というわけもありそれはどこという反対もなく特殊警備一課は設立された。
所謂形だけの御飾ではあったが、海外組織との交流や研修だけは行われていたこともありある種の島流しのような場所であった。
それらは警備活動に重要であれど、埋もれていくような無駄なファイルの一部として忘れられ行くような……窓際部署』

五代 基一郎 > 『それが変わるのがロストサインに関するあの一件である。
常世学園創立以来より存在し、その存在は聞きしども手を出しあぐねていた違法部活動犯罪組織ロストサイン
さていつ取り締まるか、という時に限って委員会内部でもその対応に対する主導権でもめることになる。
平時より捜査、逮捕を主とする刑事部と組織だった荒事等のためにある警備部
他部署も混ざり”擦り合わせ”は難航に難航を極めた。
そういった政治的なものが必要なほど、当初に誰しもが持っていただろう(希望的観測だが)正義漢的なものは薄れ
組織的な悪い部分がより淀みのように陶然と染みわたっていた。
そこを横合いから綺麗に素早く攫って行ったのが公安委員会である』

五代 基一郎 > 『公安委員会の主たる目的、公務である常世学園の体制を揺るがす事態または組織に対処するというお題目を掲げ
 大手を振ってロストサイン壊滅に乗り出したのである。
 非常連絡局という部署をそれらしく仕立てて、風紀委員会を通り越してである。
 そして見事コトを解決したのであるから公安委員会は鼻高々に。
 風紀委員会はおもしろくない、加えて身内の足の引っ張り合いで得物を目の前で撮られたである。
 そこからももめにもめた。そして後の祭りにて警備部の組織だった犯罪に対抗する部署の存在があるというのに何事であったか
 と尤もらしい声が出たことで他部署もそれには強く反論し難く
 またこれら組織犯罪が起きたこともあり、上層部への正式な再編手続きはすぐに承諾された。
 こうして何か自体が起きてから組織が専門的に対処する。
 悪い意味での日本的な部分がここにも残っていたのである。』

五代 基一郎 > 『これらにより特殊警備一課は再編。旧来埋もれていた人物をを呼び戻し、発掘し
また機動隊や各部署からも腕利きを集めて再教育を施し第一小隊を結成。
それらは警備部の中でも最精鋭、泣く子も黙る風紀委員会警備部の規範的組織として生まれ変わった。
現在会議室で流れているデータもそれらの結果である。
加えて試験的な運用データの収集、規範や訓練、有事の対策マニュアルの作成等も含め
昨年度めでたく第二小隊は結成された。
最も揶揄されているように数合わせ的なものや出動のための予算取りのための意味合いはありその通り平時はほぼ待機。暇を持て余して飼い殺し状態ではあるのだが』

五代 基一郎 > 『今出ている第一小隊のデータが他支部の機動部隊にフィードバックされまた研修や教育が行われ……
と第一小隊はまさしく毎日が出動日のようなものというのが現状。
他部署もだが、まぁ自分の部署の損耗がそれなりに減ればというのもあり
それなりによしとされているようではある。
そうこうしている間に会議は終わり照明が点いた。目を瞬きさせて視界を戻し。書類を終いそそくさと会議室を後にした。
大体において同部署の人間のところにいくのが通例だが、第二小隊長である自分が鼻つまみ者であるのは承知であったし
才気あふれる第一小隊長のところには人が集まるのは本部でなくとも見慣れた光景である。
面倒事の種になる前にとっとと本部を抜け出て飯でも食いに行くのが一番である。
第一小隊長もそのことは承知であるのだから、お互いもう慣れたものである』

五代 基一郎 > 『車の鍵は渡してある。後は堂々と街に繰り出して飯を……さて何を食うかということを考えながら欠伸。
 本部前の警備の人間に敬礼、後に制服の上着を脱いで……
さて、どこでどうするかとぼんやり考えながら歩きだした』

ご案内:「風紀委員会本部会議室」から五代 基一郎さんが去りました。